ストレス由来の病気を改善する「デパス」
デパスは強い不安感や不眠症、うつ病など、精神的な病気・悩みに効く薬です。
このデパスは、「安全な薬」とされていますが、もちろん飲み方を間違えてしまえば、身体に悪影響を及ぼしてしまいます。
デパスの効果や副作用を知り、正しい飲み方を目指しましょう。
デパスの効果
デパスは主に、神経症を中心に、うつ病や不眠症、自律神経失調症、さらには心身症などの病気で利用されます。
また、デパスは筋肉をほぐしてくれる効果もあることから、ストレス由来の肩こりや腰痛、緊張多型頭痛などにも応用されることがあります。
副作用などリスクも比較的少ないことから、様々な診療科の治療で広く扱われています。
なお、病院で医師に話せば、軽い症状でも処方してくれることが多いですが、普通のイライラやストレスの快勝目的などで軽い気持ちで服用するのは避けたほうが良いかもしれません。
主な効果・飲み方
- 神経症やうつ病 ・・・ 1日3mgを3回に分けて服用する。
- 心身症、腰痛など ・・・ 1日1.5mgを3回に分けて服用する。
- 睡眠障害 ・・・ 1日1~3mgを就寝前に服用する。
何科でもらえる?
デパスは主に、心療内科や精神科で処方してもらうことができます。最高の処方期間は、4週間です。
また、このほかにも内科や精神外科名でも処方してもらえる場合があります。
主なデパス製品・販売会社
- 田辺製薬 – デパス
- 東和薬品 – エチカーム
- 大原薬品工業 – カプセーフ
デパスのリスク
デパスは確かに効果の高く、比較的安全な薬と言えますが、それでも副作用リスクは存在します。その1つが依存症です。
長期間にわたって多量のデパスを摂取し続けると、身体が薬に慣れてしまって物足りなくなり、デパスの摂取をやめられなくなってしまいます。
この時に無理矢理やめようとしても、イライラや強い不安感、幻覚などの症状が出てきます。
依存に陥らないために、どんな服用方法でも、一日3mgまでにするようにしましょう。
また、高齢者の方は1日1.5mgまでとなります。
主な副作用
- 依存 ・・・ 上記参照
- 刺激興奮 ・・・ かえって眠れなくなったり、興奮、朦朧状態に陥ります。精神障害などがある場合などに起こりやすいです。
- 呼吸抑制 ・・・ 息苦しさを感じたり、起床時に頭痛や頭が重たく感じたりします。呼吸器系が弱い人が起こりやすいです。
その他、眠気、ふらつき、注意力低下、倦怠感、脱力、などの軽い症状が起こります。
リスクを避けるための飲み方
近年では通販などで医薬品を販売しているサイトも多く見受けられます。
また、ネット上などで検索すると通販サイト以外に、デパスの飲み方など、デパスに関する詳しい記述がされたサイトもいくつか見受けることができます。
しかし、特に初めてデパスを飲み始めようと考えている方は、自分で調べて服用しようは思わずに、まずは病院に行き、医師の方から指導を受けるようにしましょう。
また、飲み始めだけではなく、減薬や服用の中止についても、自分で判断しないようにしましょう。デパスは依存性の高い薬品であり、その副作用によって精神的に悪影響を及ぼしてしまいます。
また、飲酒及びデパス以外のメンタル系薬を併用すると、副作用に掛かりやすくなります。飲酒は控えるようにする事、現時点で服用している薬があった場合は、あらかじめ医師に相談するようにしましょう。
「なるべく短い期間でやめないと体に毒なんじゃ…?」と思う方もいるかもしれませんが、デパスは副作用が少なく、他の精神安定剤に比べて安全な薬となっています。焦らず、ゆっくり、医師の指導・治療方針に沿って服用していきましょう。