最近始まったドラマ「Fast Class」では、ものすごい女の戦いが繰り広げられています。
まさに、あれが「打たれる」ということです。
あんなことが本当に繰り広げられているのか?
ドラマを見て恐くなった人もいるでしょう。
あそこまでひどくなくても、男女問わず、出世する人は、戦いに勝ち抜いていかなければなりません。
ドラマ「Fast Class 1」を見て
ドラマ「Fast Class 1」( 第1期『ファースト・クラス』は2014年4月19日~6月21日毎週土曜日23:10 – 23:55の「土ドラ」枠で放送。)で、「身内に足を引っ張られるような人間は、この世界では勝ち残っていけないわ」と沢尻エリカさん扮する「吉成ちなみ」が編集長に言われます。
反対に吉成ちなみを陥れた田畑智子さん扮する木下白雪さんに対し、「この世界で成り上がろうとする気持ちもわかる。お行儀良くしていろともいわないわ。でも、あなたは、私やみんなの足を引っ張って仕事の妨害をしてる。そんな人間の企画は受け付けないわ」とも言われます。
そして、「打たれない」工夫と用心をし、「打たれたらすぐ立ち直れ!」とアドバイスをしているように思います。
カメラマンも謝りに来た彼女を見て、「謝る暇があったら、自分の武器を考えて最後まで勝負しなさいよ」と叱りつける。
そして最後は彼女を助けてくれるわけです。
他人は見ている。
そして、能力のある人間や、人として魅力のある人には、力を貸してくれる。そのようなことがドラマからも見受けられます。
こうして、MOUNTINGAINという意味不明の格付けランキングをしながら、ドラマは展開され、最下位だった吉成ちなみが、廃刊寸前の「Fast Class」を救うまで、伸し上がるというドラマです。
女の戦いのすさまじさと仕事の厳しさを極端に表したドラマのようにも思います。
華やかに見える出版業界の一部の真相だとしたら恐ろしいものです(出版業界の方ごめんなさい)。
でも、お話の最後には、助け合い、協力し合い、友情も生まれて行く、友情の感動シーンが混ざり合った素敵なドラマとして、ハッピーエンドの最終回となります。
戦わない仕事ってあるの?
ライターの世界でも格付けはあります。
あくまで私の場合ですが、初めての打ち合わせで、編集さんやディレクターさんは、外見から判断して、自己紹介もなにもしていないのに、ものすごく高圧的に出られることが多いです。
私の文章力は自分ではわかりませんので、ここではそのことは棚上げしておきます。でも、私の場合、私の文章を気に入って下さる企業様とだけ契約を結んでいます。
そもそも主婦ライターを低く見る根拠がわかりません。
主婦ライターでも立派に活躍していらっしゃる有名な雑誌のライター様もいらっしゃるというのに。私の場合は、家の都合を優先し、土日祝と盆・正月・GWの長期休みのお許しを契約前に申し出るからかもしれません。
企業様の都合と私の家の都合でマッチングする契約でないと契約しないというような、わがままを言っているからでしょうか?
でも、家事優先でも納期絶対厳守は死守しています。
それ以上に、できない仕事は受けません。
ところが、打ち合わせを進め、さまざまな国家資格の免許を持って仕事をしていたキャリアがわかると、途端に専門的な記事を要求され、黙っていても報酬は上がります。
そして途端に「先生」とまで言われることもあります。
署名記事の場合は、専門分野に関して直される場合はほとんどありません。
専門分野と関係が無いところを直される場合、私はほとんどそのまま従います。
企業様の読者に対する方針等がおありでしょうから、著作権を譲渡する企業様に対しては、企業様の方針に従うべきだと考えています。
意味もわからず仕掛けられるMOUNTINGAINに対して、どう戦う?
一方、署名記事で無い記事について、専門分野を修正して確認を要求してくる編集さんやディレクターさんもいます。しかし、こちらもプロですから、専門知識分野の指摘に対し、解説付きで、元に戻すように要求すると、「確認します」と必ず返信がきます。
その後専門知識の箇所の勉強不足について謝罪メールを受けるのですが、ついでに、私のちょっとしたミスや、誤字を数か所見つけただけで、「文章の質が悪い」「誤字脱字がありライターとして失格だ」とまでおっしゃる方もいました。
この企業様には、免許バッチを見せて、「『文章の質が悪くライターとして失格』とのご判断でしたら、契約を解除されてはいかがでしょう?
貴社にご迷惑がかかると思います」と申し上げましたら、担当を替えられ、その編集さんの上司の方から謝罪されたことがあります。
まるで黄門様の印篭のようにバッチですんなり片付くのでしたら、初めから出せば良かったと思いましたが、バッチの有無で文章は変わらないのに、発言権も文章の質も向上したことになるのが理解できませんでした。
そこで、「ご指摘を謹んで承っています。今後注意していこうと思いますが、私の文章を受け入れて下さる企業様とお仕事をしたいと思います」と結局契約の打ち切りをお願いしました。私の代わりくらいいくらでもいます。その企業様で仕事を続けると、編集さんを押しのけたようで後味が悪いからです。私は、他人様の「出る杭を打つ」側にはなりたくありません。
相手は、サラリーマンで人生かけてお仕事をされているのですから、それに対し、家族に守られた主婦が勝つ必要は無いし、勝ってはいけないと思いました。
しかし、確実に、初めはすごく優しいというのに、資格や経歴、年齢を知ると途端に攻撃的になる人がいるのだと身にしみて思いました。
自分よりもMOUNTINGAINが下だと思っていた人間が、下から突き上げてくるような気がして、「Fast Class 1」のように、取り敢えず杭を打っておくのでしょうか?
編集やディレクターの領域に私は一切踏み込まないというのに、何を恐れるのでしょうか?
私は、楽しく仕事をしたいので、とにかく誠実に仕事をして、どのような企業様に対しても戦いを挑むようなことはしません。
主婦なので、戦いを挑まれ、意地悪をされるような編集さんとはお仕事をせず、早々に退散することにしています。
私は、自分の生活スタイルに合わせてくれる企業様のお仕事だけを受けるという私のわがままを受け入れてもらう代わりに、仕事だけは誠実にしています。
無駄な戦いをせず、「負けるが勝ち」の方針で、そしてお仕事を下さる企業様に感謝をしながら仕事を続けて行くつもりです。
何といっても私は文章を書くのが好きなのですから、今の環境に感謝することしか私にはできません。
それに、私の「奥さん」という雰囲気を夫や姑は好んでいます。
大切なものを守るためには犠牲は必要だと私は思っています。
だから、家庭の幸せを保ちながら、好きな仕事ができるなら、私にとって勝ち負けは関係ないのです。
私は、もう10年以上MOUNTINGAINのトップを経験したのでその場に未練はありませんが、その時培った人脈だけは守り続け、今度はライターとして、お付き合いも続けさせて頂きたいと思っています。人脈が私の勝利の証だからです。
MOUNTINGAINに勝ち抜くことは自分を守る手段
野心があるならMOUNTINGAINに勝ちぬき、プライドを保つべきです。
「半沢直樹」ではありませんが、「やられたらやり返す」あるいは、「やり返さずに恩を売って和解する」というやり方もあるでしょう。
そして、トップを勝ち取る人は、運を味方にもできます。家族や他人だけでなく、勝利の女神に愛されているのです。
でも、出世を望まず、「家族」「育メン」を大切にしているなら、それも人生でしょう。
夫婦2人で家計を保っていたらそれも可能です。
夫婦のあり方は人それぞれ。人生もそれぞれです。「自分の人生で何が大切か」それによって人生のあり方は変わってくるでしょう。
あなたは仕事で勝者になりたいですか?
仕事で野心があるなら「仕事は戦い!」となるでしょう。
戦うなら勝たなければなりません。でも、他人の杭を打ってる暇があったら、自分の杭を叩かれないようにした方が賢明でしょう。
でも、仕事も家庭も両方勝ち取ることはとても難しいことです。
両方手に入れたいなら、あなたも正攻法での勝負が早道だそうですよ。
最後に勝つのは、人望のある人です。
能力のある人は、必ず杭が飛び出るのです。その杭を打たれて、それで負けてしまうなら、あなたの能力はそこまでです。
もしも窮地に陥ったら、今まで培った人脈が必ず助けてくれます。
また、家族も心の支えになってくれるでしょう。
そんな心温まる家庭があれば、戦場に出ても守る者のためにがんばれると思いませんか?
どんな人脈を築き、どんな家族に支えられているか、それもあなたの能力です。
どんなに窮地に陥っても、栄光が目の前にあっても、正攻法で戦っている人にしか、勝利の女神はほほ笑まないのです。