スキューバダイビングとシュノーケリングは何が違う?
全ての生命の源である海は、雄大で穏やかな表情を見せる時もあれば荒々しく猛り狂う時もあります。しかし、それは海の姿のほんの一部にすぎないもので、海の姿の多くは水面下にひっそりと隠れているのです。
しかし、陸の上に居たままでは隠された海の姿を見ることはできません。水面下に隠された海の姿を見るためにはどうしても海に潜る必要があるのです。そして、海に潜る方法であるダイビングは使う道具や目的によって細分化されているのです。
浅い所を遊泳するシュノーケリング
水面上に出した筒先から水中で呼吸を行うシュノーケルを使うシュノーケリングは、シュノーケルで呼吸できる程度の水深の海中を遊泳するダイビング法です。
シュノーケリングに必要な道具は、シュノーケル、潜水用ゴーグル、足ひれ(フィン)の三点でその気になればスポーツ用品店どころかホームセンターでも購入できます。そのため、気軽にかつ安価で楽しめるダイビング法と言えます。
シュノーケリングにはライセンスが必要ないため、子供から大人まで幅広く楽しむことが出来るのが特徴です。しかし、シュノーケルに水が入った際の操作を覚えていないと水を思い切り気管に取り込んで溺れてしまうことが多いのがシュノーケリングの欠点と言えます。
深く、長く潜れるスキューバダイビング
シュノーケリングがいつでも水面上から呼吸が出来る深さを周遊するのに対して、空気ボンベを背負って行うスキューバダイビングは空気の続く限り深く長く潜ることが出来るダイビング法です。
ただし、専用ライセンスを持っていない人は必ずライセンス取得者の指導の下で行わなければならないのが難点と言えます。
スキューバダイビングは、長時間海に潜り続けるため身体を冷やしやすいので季節に応じて必ずウェットスーツ・ドライスーツを着用しなければいけません。そのため、スキューバダイビングは道具を揃える費用やライセンス取得の費用が高くつくのが欠点と言えます。
しかし、空気ボンベを使うためシュノーケリングよりも深い水深で活動できて、ダイビングの魅力を存分に味わえるのがスキューバダイビングの利点なのです。
身体ひとつで深く潜るスキンダイビング
シュノーケリング・スキューバダイビングは呼吸を道具に頼ることで潜水を容易にする方法と言えます。しかし、世の中にはシュノーケルやボンベに頼ることなく潜水する人たちもいます。このような道具を使わない潜水法をスキンダイビングと言います。
代表的なスキンダイビングは、映画「グラン・ブルー」や海女さんによる漁業などがあります。スキンダイビングで使う道具は目を保護するための水中メガネ程度で、肺活量や身体の動かし方が物を言う世界なのです。そのため、身体に掛かる負担はシュノーケリングやスキューバダイビングの非ではなく、レジャーには不向きと言えます。
手軽に楽しむならシュノーケリング、本気で楽しむならスキューバダイビング
このようにダイビングと言っても使う道具によって潜れる深さや時間が変わってきます。目的に応じてシュノーケリング・スキューバダイビングを使い分けるのが大事なのです。
「きれいな海で泳ぎたい」というのであればシュノーケリング、「深い所でしか見られない景色を楽しみたい」というのであればスキューバダイビングを選ぶようにするべきでしょう。