英検を受験するメリットは?実用英語技能検定情報まとめ
英検は、日本国内で1、2位を争うほど知名度の高い、定番の英語資格です。
近年は「TOEIC」をはじめとした英語資格に注目が集まっていますが、英検にはTOEICとは違ったメリットが存在します。
今回は、英検の資格・試験について紹介します。
英検のメリット
英検の取得によって英語力を付けることは、様々なメリットがあります。
例えば、教員採用試験では、一部の自治体は英検1級取得により、英語試験免除の優遇を受けることが出来ます。
他にも、観光庁が実施する「通訳案内士試験」では、英検1級に合格すると、一次試験の英語科目の免除を受けることが出来ます。
もちろん、TOEICが注目を集める現在でも、企業の中には英検のスコアを評価する企業は多く存在します。
また、海外の学校には、英検の級位を留学の条件として認定している大学も存在します。
また、学生の方にも便利な資格で、一定以上の級を取得することで、入試の優遇や単位取得を認める大学は、高校・大学合わせて全国に800校以上存在します。
英検の試験
受験資格 | 誰でも受験可能 |
---|---|
試験日 | 【1次試験】 6月、10月、1月 【2次試験】 7月、11月、2月 |
受験料 | 1級 ・・・ 7,500円 準1級 ・・・ 6,000円 2級 ・・・ 4,100円 準2級 ・・・ 3.600円 3級 ・・・ 2,500円 4級 ・・・ 1,500円 5級 ・・・ 1,400円 |
問題形式 | 【4級・5級】 筆記・リスニング 【1級・準1級・2級・準2級・3級】 筆記・リスニング・スピーキング |
合格率 | 【2012年第1回】 1級 ・・・ 9.6% 準1級 ・・・ 14.9% 2級 ・・・ 24.6% 準2級 ・・・ 36.2% 3級 ・・・ 53.2% 4級 ・・・ 69.8% 5級 ・・・ 82.9% |
公式サイト | 日本英語検定協会 |
試験レベル | 筆記 | リスニング | スピーキング |
---|---|---|---|
1級 | 42問 | 27問 | ○ |
準1級 | 42,問 | 29問 | ○ |
2級 | 45問 | 30問 | ○ |
準2級 | 45問 | 30問 | ○ |
3級 | 35問 | 30問 | ○ |
4級 | 35問 | 30問 | × |
5級 | 25問 | 25問 | × |
どのような問題が出ているかは、日本英語検定協会の公式サイトにて、過去問を確認することが出来ます。
掲載されているのは1年(3回)分。全ての問題が確認できるので、勉強にも便利です。
TOEICとの違いは?
日本でトップクラスの知名度を誇る「英検」。ですが、近年は「TOEIC」や「TOEFL」といった資格に注目が集まりがちです。
2005年の「検定資格認定制度」の廃止によって文部科学省のお墨付きがなくなったのを契機に、英検よりもTOEICを評価する企業が増えてきています。
しかし、英検の試験は、TOEICとは違ったメリットも存在します。
英検の資格には、筆記問題とスピーキングの問題が用意されていますが、TOEICにはどちらもありません。07年に「TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト」が開始されましたが、それはTOEICとは別のテストです。
英検はTOEICに比べ、自分から意見を述べていく「発信型」の英語試験と言えます。そういった面から、英検を評価する専門家の方も多く存在します。
また、TOEICはビジネス向けの英語試験という事で評価を受けていますが、逆に考えると「ビジネスに偏っている」と言えるため、ビジネス以外の場面では活用が難しい場合があります。
すなわち、英検の方がTOEICよりも、幅広い教養を要求されるのです。
その他にも、例えば外交官の様な仕事の場合、和訳・英訳に関する仕事がある場合もありますが、英検はそのような技術も測ることができます。
このように、目的によってはTOEICよりも、英検の方があっているという場合があるのです。