多読でTOEICの点数が上がる理由
TOEICは、短時間で大量の問題を解かなければなりません。
パートによって異なりますが、1問に掛けられる時間は50秒以下。短ければ30秒程度。
その為、1秒でも解答時間を伸ばすために、問題を先読みしたり、試験で使う鉛筆にまでこだわっているのです。
多読は限られた時間で英語を理解するのに最適
多読を行う事で、英語の読解スピードが上がり、多くの文章を読むことで重要なポイントが見つけやすくなります。
その結果、TOEICで最も貴重な『時間』を作り出す事が可能となります。
英語の抵抗感がなくなる
文字がぎっちりと埋まった分厚い本を読むとき、それが日本語であっても嫌なものです。
ましてリーディングパートの様に英語の長文が並んでいれば、それだけでテンションが落ちます。
多読はこの『文章を読む事への苦手意識』を無くすのに効果的。
多読の量が増えるにしたがい、長文を読んでも疲れにくくなる事に気が付くでしょう。
効率の良い多読の心得
目の前に洋書を準備したり、適当に海外のニュースサイトを検索してみても、それで多読ができるようになる事は無いでしょう。
効率よく多読を行うには、いくつかの方法があります。
1:自分のレベルを知る
多”読”とは、『読む』事が重要になります。
単語の意味が分からず、全く内容が入ってこないのでは意味がなく、その度に辞書を引くのは『多読』になりません。
2:6割くらい理解できれば十分
“多”読では、『文章量』も重要です。
特に英語への抵抗感を無くす為には、多くの数をこなす必要があります。
目安として、全体の6割ほど内容が理解できれば十分でしょう。
3:興味のあるジャンルから始める
多読は数をこなす事に意味があります。そして数をこなすにはモチベーションが無ければ無理です。
モチベーションの維持には、自分の興味のある文章を選ぶのが一番でしょう。
4:内容の知っている物を選ぶ
あらすじを知っていると、単語の意味が解らなくても内容が推察しやすくなります。
また、日本語に直した時も、翻訳した内容が合っているかの判断も簡単。
5:シリーズ物に挑戦する
ハリーポッターやダレンシャンのような、日本でも人気のある児童向けの洋書がたくさんあります。
特にシリーズ物の場合、登場人物や世界観が共通しているので理解がしやすいといったメリットがあります。
また、1人の作家が使う単語には偏りがあります。
前半部分が読めるようになれば後半どころか、他の本も苦労せずに読み進めていく事ができるでしょう。
6:飽きたら次に行く
多読は半分勉強、半分趣味くらいの感覚で行うのがいいでしょう。
構文の理解や単語の暗記など、苦痛を伴う勉強はやりたくないですよね。
多読はリスニングにもつながる勉強法
1分間に100の単語を読み取るのがやっとの人が、それ以上の単語数を畳み掛けてくるネイティブの会話を理解する事は難しいでしょう。
英語を英語のままで理解する多読勉強法は、リスニングを行うための基礎となる勉強法でもあります。
一番のメリットは原書のままで読める事
TOEICの点数を上げるための『多読』に間違いはありません。
しかし一番のメリットは、洋書を原書のままで読める事ではないでしょうか?
素晴らしい翻訳家はたくさんおりますが、それでも翻訳は翻訳であって原作と全く一緒という訳ではありません。
好きな作家の本を、その作家の表現するまま理解できるのが多読の一番のメリットなのかもしれません。