楽しくプレイするのにマナーは必要
ゴルフは半日以上、同じ人と一緒に楽しむスポーツです。
他人が不快になるようなプレイをしては、その日一日がひどくつまらない物になってしまうでしょう。
ゴルフマナーやエチケットの基本は、他の人が不快にならず、スムーズに気持ちよくプレイを行う事にあり、またマナーを守る事は事故やけがの防止にもつながります。
ルールブックの第1章でエチケットが取り上げられるほど、ゴルフにとってマナーやエチケットは重要視されています。
常に心がける『プレイファースト』
プレイファーストとは、ゴルフの進行スピードを遅らせず、周囲に合わせる事。
これはゴルフの基本と言ってもいいかもしれません。
一人でもプレイファーストを守らない人がいると、同伴者全員のプレイが遅れる事になるばかりか、後続組を待たせることにもなり、最悪の場合、後の組がプレイを中断する事にもなりかねません。
これはゴルフ場へも迷惑をかける行為となりますので注意が必要です。
目安として、「ハーフ2時間15分」には終えるように努力するべきです。
プレイファーストのコツ
プレイファーストは、一つ一つの行動を見直すことで、時間を短縮できます。
初心者はもちろん、中級者以上でもスコアを意識するあまり、慎重になり過ぎている傾向が見られます。
ティーインググラウンド・フェアウェイ
- スタート時間はカートの出発時間ではなく、ティーインググラウンドから始める時間。
- ボールを探すのは5分まで。それ以上時間がかかる時はロストと判断。
- OBの判断が付かない時は、暫定球を打つ。
- 素振りは2回以内に収める。
- 2打目以降は、予備のボールとクラブを何本か持って移動する。
- 前後の組との間隔は常に意識しておく。
- 移動はだらだらと歩かない。小走りが必要な場合もある。
グリーン
- 必要に応じて、全員分のパターを持っていく。
- ライン読みは、自分の番が来る前に済ませ、すぐにパットを行える準備をしておく。
- スコア記入は次のホールまでに行えばよい。
- クラブの収納などは次のホールで行い、速やかにグリーンを空けるようにする。
忘れてはいけない『原状回復』
バンカーを歩けば足跡が付きますし、グリーンにボールが落ちればボールマークが付きます。
それらは小さな傷かもしれませんが、プレイに重大な影響を与えかねない傷です。
そういった自分で付けた後はキレイに修復しましょう。
原状回復で気を付けるマナー
- グリーンフォークは常に持ち歩き、ボールマークを直す。
- グリーン上は走らない。
- ディボット跡は自分で直す。
- バンカーにはレーキを持って入り、バンカー内を往復しないようにする。
- ピンの抜き差しは垂直に行い、ホールの淵を傷つけないようにする。
恥をかかない最低限のドレスコード
もともとゴルフには決められたドレスコードがありましたが、最近ではそこまで厳しい事は言われなくなってきました。
だからと言って、どんな格好で行っても良いという訳ではありません。
ゴルフでは、コース内での服装はもちろん、クラブハウスへ出入りする際にも、服装へは気を付けなければいけません。
ゴルフ場への行き帰りの服装
- ジーパン・Tシャツ・ジャージ・トレーナー・短パン・サンダルでの入場はふさわしくない。
- タンクトップ・キャミソール・ミニスカート・ホットパンツの入場もふさわしくない。
- 望ましいのは、スラックス・襟付きシャツ・ブレザー・革靴という服装。
- クラブハウスによって、ドレスコードが違うので(上着は必要ない等)、不安なら出発前に確認をしておく。
コース内での服装
- バイザーや帽子は危険防止の意味もあるので必要。
- シャツは襟付きが望ましい。
- ハーフパンツの場合は、ハイソックスを必ず着用する事。
- スニーカーではプレイできない場合があるので、必ずスパイクに履き替える。
- 外部の菌を持ち込まない為にも、スパイクを自宅から履いてくるような真似はしない。
- 首や腰にタオルをかける行為もマナー違反。
プレイを邪魔しない為のエチケット
他にも、けがの防止や他人のプレイを邪魔しない為のエチケットも覚えておく必要があります。
しかし、それほど特殊な事ではありません。
特に危険な行為
- 前の組がいるにも関わらず、打ち込みを行う。
- 人がいる方向へ向かっての素振り。
- 人が近くにいる状態でのスイング。
- 打つ人の前に出る行為。
- 隣のホールに入る行為。
- 危険なボールの時にfore(フォア)を言わない
プレイを邪魔する行為
- 大声で話すなど、大きな音をたてる。
- 打つ人の視界に入る・音をたてる・後ろに立つ。
- コース上で携帯電話を使う。
- グリーン上では他人のラインを踏まない。影を落とすのもNG。
その他にマナー違反になる行為
- 喫煙場所以外での喫煙。
- 旗竿をグリーン上に投げ置くような、グリーンを傷める行為。
初心者こそマナーに気を配る必要がある
例えパーの3倍を叩いたとしても、同伴者は初心者なら仕方がないと思ってくれるかもしれません。
しかし、マナーを守れない人は、例え初心者であっても許されません。
もっとコースで練習したいと思っても、マナーが悪い人とは同伴する人もいないでしょう。