【第2回】ドイツに旅行するなら知っておきたい4つのポイント「生活習慣編」|トピックスファロー

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2015年10月2日
【第2回】ドイツに旅行するなら知っておきたい4つのポイント「生活習慣編」

中世ヨーロッパの古城が多く残るロマンチックな国、ドイツ。
ドイツでは、日本と同じ感覚でいると困ったことになる習慣がいくつかあります。 ドイツに1か月滞在した経験のある筆者が、快適なドイツ旅行をするための秘訣についてお伝えします。ドイツではあたりまえの生活習慣とは?

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知らないと困る!日本と異なるドイツの習慣3つ

日本と同じ感覚でいると困ることになる(実際、筆者は大いに困りました)、ドイツの生活習慣についてお伝えします。

習慣その1 日曜日はお店が閉店してしまう

ドイツ習慣1
[筆者撮影]
ドイツでは毎週日曜日、ほとんどのお店がお休みになります。
レストランやスーパーマーケットなど、日常生活に欠かせないお店も含めて、丸一日、完全休業です。この習慣は「閉店法」という法律の影響です。

観光旅行中は毎日がお休みのようなものなので、「今日は何曜日だっけ?」ということはあまり気にならないかもしれません(筆者はそうでした)。
ドイツ滞在中は常に曜日を意識することをおススメします。

そして土曜日が来たら、

「明日、何か買わなきゃいけないものはあったかな?」
「明日は日曜だから、今日中に必要なものを買っておこう」
「明日もこのお店に来るつもりだったけど、日曜日はお休みかな?店員さんにきいてみよう」
という風に先読みして行動すると、困らずに済むでしょう。
なお、土曜日の夜のスーパーマーケットはとても混雑します。時間に余裕を持ってお出かけください。

日曜日閉店でスケジュールを変更することに

私も「閉店法」のおかげで困った経験があります。ハイデルベルクという町に滞在した時のことです。
ドイツ習慣2
[筆者撮影]

ハイデルベルクから次の目的地、ローテンブルクへの交通手段として、レンタカーを借りる予定でした。 日曜日に出発するつもりでしたが、レンタカー屋さんが日曜日休みだということに、ハイデルベルク到着後に気付きました。 結果、ハイデルベルク滞在を一日延長して、月曜日に出発するよう旅程を変更しなければなりませんでした。

この余った一日(日曜日)で旧市街(※)を観光しようと思いましたが、ほとんどのお店がお休みだったため、観光気分をほとんど味わえませんでした。
※旧市街とは、昔の建物や街並みが残る観光スポットです。

閉店法にもこんなメリットがある

日本にいる時の感覚で考えると、「一番の稼ぎ時である日曜日に休むなんて、信じられない!」と、思われるかもしれません。 しかし、働く人の立場で考えれば、休みが増えることは良いことです。

また、日曜日の街は平穏そのもので、ゆったりとした休日を過ごすことができます。 日本で言うところの「お正月」や「お盆休み」に似た、とても静かな休日が毎週やってくるようなものです。 私のように人混みが苦手な人間にとって、ドイツの日曜日は心からリラックスのできるぜいたくな休日だと思います。

なお、「閉店法」という法律自体は1957年から存在していますが(ドイツ帝国時代も含めると1900年から)、徐々に規制緩和が行われています。 2006年以降、営業時間のルールは州政府に一任されるようになりました。

ちなみに、ガソリンスタンド、空港、駅、観光地の店舗などは日曜日も営業を許可されています。マクドナルドやスターバックスなどのお店が日曜日も営業しているのは、このためです。

習慣その2 トイレは有料1回50セント

ドイツ習慣3 [筆者撮影]

日本と同じ感覚でいると困るドイツの習慣の2つ目は「トイレ」です。
ドイツではほとんどの場合、公衆トイレを使うためにはお金を支払わなければいけません。
ただしこの料金は、あくまでも「トイレを掃除してくれている人へのチップ」という位置づけです。

払いたくなければ払わなくてもいいのですが、

トイレ内に「50セント(※2015年8月現在、約70円)お支払いください」と記載されている所も多いため、払わずにトイレを使うには多大なる勇気を要します。
現に臆病者の私は、毎回50セントをきっちり支払っていました。

トイレの使い方

トイレを使う流れとしては、以下の通りです。
1)トイレに入る前の廊下や入口に、掃除係の人が待機しています。
2)係の人の近くに机があって、机の上に小皿が置いてあります。
3)小皿に、50セント硬貨を置きます(チップの支払い)。
4)50セント硬貨を持っていない時は、紙幣を係の人に崩してもらう必要があります。
「Wechsel, bitte!(ヴェクセル、ビッテ!=両替、お願いします)」と言えば理解してくれます。
5)係の人には、「Danke!(ダンケ!=ありがとう)」と一声掛けてからトイレに入ると、感じの良い日本人を演出できるでしょう。
6)トイレを済ませます。
7)トイレを出る時も、「Danke, shönen Tag!(ダンケ、シェーネンターク!=ありがとう、よい一日を)」と一声掛けて出ていくと、あなたのイメージはうなぎのぼりです。

トイレによっては、回転ゲートで出入りを制限している場所もあります。 このようなトイレでは、機械に50セントの硬貨を入れるか、券売機でチケットを買って係の人に見せないと、トイレに入ることができません。

大きなホテルや電車のトイレは無料だけれど

トイレが近い人にはお金がかかって仕方がないドイツのトイレ事情ですが、無料のトイレが無いわけではありません。

例えば、

個人経営のレストランのトイレ(そのお店で飲食をしたお客さん限定です)。
電車の車両の中にあるトイレ(駅のトイレは有料です)。
市役所や図書館のトイレ。
大きなホテルのトイレ。
これらのトイレは、基本的に無料です。

なお、無料のトイレは「gratispinkeln」というサイトで探すこともできます。 ただし、これらの無料トイレは絶対数が少なく、そこに辿り着くまでトイレを我慢できるか、という問題は残ります。

トイレが少ないので日曜日は要注意

ドイツでは、公衆トイレの数そのものが日本と比べると圧倒的に少ないです。
日本ではコンビニやドラッグストア、スーパーや公園などには、必ずと言っていいほどトイレがあります。しかしドイツではそんなことはありません。

しかも日曜日になると、お店はたいていお休み。トイレを探すことがより困難になります。
「だったら、日曜日は外出しない方がいいんじゃないか・・・」という気さえしてきます。
日曜日の観光は、よくよく考えてからお出かけください。

習慣その3 ストライキが頻繁に行われている

「日本と同じ感覚でいると困るドイツの習慣」3つ目は、「ストライキ」です。
ドイツでは労働組合の活動が活発で、電車や飛行機などの公共交通、さらに郵便や宅配などのサービス業においても、ストライキが頻繁に行われます。

電車に関しては、2014年の後半には3か月連続。合計で20日間ものストライキが行われました。(2014/9/1~9/6、10/7~10/8、10/15~10/20、11/5~11/10)
飛行機も、ルフトハンザ航空一社だけで4度のストライキがありました。
(2014/4/2~4/4、9/30、10/21、12/1~12/4)

ストライキで困ったこと

ドイツ習慣5
[筆者撮影]

私は移動手段として電車を主に使っていたため、ストライキの影響を何度か受けました。
1回目は、フライブルクからシュルックセという町に向かおうとしていた時のことです。電車が運行停止になってしまい、目的地を変更しなければいけませんでした。

2回目は、フライブルクからハイデルベルクまでの電車に乗った際です。移動日の前日にストライキは終わっていましたが、ストライキの影響がその日も残っており、電車の運転本数が半分に減っていました。その影響で電車が大混雑し、2時間以上立ちっぱなしで移動する羽目になりました。おかげで、その後の移動では指定席を必ず購入するようになりました。

私が受けた影響は、電車のストライキだけだったので、まだマシな方だったと思います。

飛行機のストライキに巻き込まれてしまった場合は、航空会社との交渉、延泊の手配、帰国後の仕事の調整など、対応しなければいけない事柄はケタ違いに増えるでしょう。

ストライキに備えるには

ストライキはいきなり決まる場合が多いため、事前に備えることが難しいです。対策としては、現地の新聞やニュース、もしくは電車や空港の窓口で情報収集を心がけるくらいしかありません。

現地で情報を得るためには語学力が必要になってきますが、

日本語のニュースサイトで
「ドイツ ストライキ 電車」などのキーワードで検索し、ニュースを毎日チェックするのも一つの手です。

もしストライキの情報が事前に分かったら、目的地を変更したり、予定に余裕を持たせたりするなど、対応策を練ることができます。

著者:新藤秀樹

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今年5月~6月にかけて、ドイツ西部(フライブルク、ハイデルベルク、デュッセルドルフ、ケルン、ブレーメン、ハンブルク)を約一か月かけて縦断しました。
現地でレンタカーも借りて移動したため、ドイツでの取材が可能です。
ドイツ語はA2(ゲーテインスティテュート)レベルですが、現在猛勉強中です。英語でのコミュニケーションには問題ありません。
再生エネルギーに関して、雑誌・書籍・Webにて知見を深めている段階ですが、初歩的な知識に関しては一通り理解しています。
個人向け不動産に関する業務経験は6~7年、Web開発・ネットワーク関連の業務経験は約10年積んでいます。