自然に、段階的に薄毛をごまかせる増毛
目立つ程度に薄毛が広がっている男性は、いかにも男性ホルモンが強そうで女性から好感をもたれにくいもの。同じ悩みを共有できるはずの同性からは陰日向に笑われる対象にされることも。
だからこそ世の男性は、薄毛・ハゲが進行しないように毎日のヘアケアに努めているのです。
しかし、世の中は不条理なものでどんなに努力を積み重ねても実らないことはよくあること。育毛もそうした努力が実りにくいものの一つで、正しい育毛法を実践していても髪の毛が生えてこないということはよくある話です。
新しい髪の毛が期待できない薄毛を確実にかつ、目立たずに育毛するには増毛に踏み切るしかないのです。
増毛とはどのようなものか
いわゆる増毛とは、残っている自前の髪の毛を基礎にして複数本の人工毛髪を巻きつけて見た目上の髪の毛を増やすという方法です。
自前の髪の毛をベースにするため、完全に髪の毛が生えてこなくなった部分に使えないのが欠点ですが薄毛を自然にカバーすることが出来るのがメリットの一つです。
頭全体をカバーするかつらに対して、部分的なカバーが出来る増毛は非常に自然な形で髪の毛を増やして行くことが出来ます。業者によっては一本単位での増毛を長期間にわたって行うことも出来るため、いかにも「育毛の努力が実って髪が生えた」ように見せかけることが出来ます。
しかも、改善したい薄毛の具合に合わせて植毛出来るのでかつらを作るよりも遥かにコストを下げることが出来ます。
良いこと尽くめに見える増毛の弱点とは…
やり方次第では非常に自然に髪を増やしていける増毛は、薄毛に悩みだした人にとってまさに格好の手段と言えるでしょう。育毛よりも確実に髪を増やしていけるし、カツラのような突然さを感じさせないのです。
しかし、幾ら自然に見えても不自然な手段で髪の毛を増やすことには変わらないので、増毛にもいくつかのデメリットが伴います。
まず、「自分の髪の毛が無いと増毛を行えない」ということが言えます。増毛は毛根から生えている天然の髪の毛に人工毛髪を巻きつける形で行う為、施術のためには毛根から生えている髪の毛が必要不可欠なのです。
「髪の毛に負担がかかり抜け毛を促進する可能性がある」というのも増毛のデメリットの一つです。自前の髪の毛一本に対して数本の人工毛髪を巻きつけているため、毛根に掛かる負担はかなりのものになります。その為、増毛の基礎に使っている髪の毛が抜けやすくなってしまうのです。
また、「髪の毛が伸びたらメンテナンスが必要になる」ということもデメリットと言えます。人工毛髪は髪の毛の根本の部分に結び付けているので、髪が伸びると結び目も上に上がっていくのです。
地肌が露出しきっていない薄毛には増毛が効く
このように、増毛はある程度の自前の髪の毛が残っていて、髪の毛自体の強度が残っていないと適用できないため、完全な禿頭には使えません。髪のボリュームが減り、もう少しで地肌が表に出そうなくらいの薄毛に対して有効なのです。
つまり、かつらを作るまでもないけれど髪のセットでは誤魔化しきれない程度に進んだ薄毛には、増毛が一番効くということなのです。このように薄毛の状態に合わせて対処する手段を選ぶことも大事なのです。