インプラントが健康保険の適用外だったのはなぜ?
どんなに健康に気を使っていてもふとした拍子に怪我すること、事故に巻き込まれてしまうことは十分ありうることなので、健康保険への加入は義務であり自分を守る「転ばぬ先の杖」であるといえます。
健康保険に加入していれば、治療費は全額の3割まで抑えられるのでちょっとした怪我や病気でも気軽に通院できます。
しかし、健康保険は全ての治療に適用されるというわけではありません。場合によっては保険適用外で治療費10割負担を覚悟しなければならない治療法を受けなければならないことがあります。
デンタルインプラントも、平成24年3月末まで保険が効かない治療法の一つでしたがなぜこのように保険が効く治療と効かない治療があるのでしょうか?
治療法は保険の有無で分けられる
一般的に、病院・医院で受けられる医療行為は国民健康保険などの公的医療保険の適用・適用外によって分けることが出来ます。
保険が適用できる治療法を「保険診療」、保険の適用外となる治療法を「自由診療」といい、この療法を併用する治療を「混合診療」と言います。混合診療は原則禁止となっています。
保険診療と自由診療は何が違うのか
まず、保険診療と自由診療の違いは何なのかというと「医療を統括している厚生労働省の承認の有無」ということが言えます。
つまり、『厚生労働省のお墨付きを受けている信頼できる治療法=保険診療』ということなのです。
そして厚生労働省の承認を受けるということは、「どの病院・医院でも受けられる治療法」ということでもあります。つまり、全国的に認知された治療法として普及することが約束されているということなのです。
一方、自由診療は厚生労働省の承認を受けていない新薬や治療法などになります。保険が適用されないため患者の治療費負担は大きくなりますが、保険診療以上の治療効果が期待できるケースもあるため一縷の望みを託して受診する患者も少なくあります。
しかし、自由診療は厚生労働省の承認を受けていないのでどこの病院・医院でも受診できるわけではなく、限られた病院・医院でしか受診することが出来ません。