ゆるキャラってどんなキャラ？
国や地方自治体、公共機関などによって、イベントや名産品のマスコットキャラクターとして作られた「ゆる～い」キャラクターの略です。
全国的には、滋賀県の「ひこにゃん」や熊本県の「くまもん」などの、かわいらしいキャラクターが人気です。
ゆるキャラの提唱者であるイラストレーターのみうらじゅん氏は、1997年の流行語大賞で表彰された「マイブーム」（自分の中だけで流行しているもの）のほか、「らくがお」（落書きした顔）、「とんまつり」（とんまな祭り）、「いやげもの」（貰ってイヤなお土産）、ムカエマ（ムカつく絵馬）など、数々の造語を生み出しています。
「ゆるキャラ」三か条
みうらじゅん氏が掲げた「ゆるキャラ」に必要な条件で、この他に「原則として着ぐるみ化されていること」も条件とされます。
- 一、郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性がある事。
- 一、立ち居振る舞いが不安定かつユニークである事。
- 一、愛すべき「ゆるさ」を持ち合わせていること。
北海道の愛すべき「ゆるキャラ」勝手にベスト5
北海道には、ご当地のおいしい名産品やランドマークをキャラクターにした「ゆるキャラ」がいっぱい。
その中でも、選りすぐりの5キャラクターを紹介します。
長万部町 「まんべくん」
長万部（おしゃまんべ）町は、北海道南部の渡島半島内浦湾の最深部、ちょうど札幌と函館の中間あたりに位置します。
まんべくん出現前は、コメディアン由利徹氏のギャグ「おしゃぁまんべ♪」で全国的に知られていました。
平成15年の「長万部町開礎130年・町制施行60年」の記念事業として公募された、長万部町イメージキャラクターとして生まれたのがまんべくんです。
意外なことにまんべくんは、トップ入選を果たした「ホタテガニ」に次ぐ準入選。
現在はTwitterなどでの、奔放でブラックな毒舌キャラクターで知られています。
長万部町へのアクセス
JR函館本線長万部駅で下車。札幌からは2時間、函館からは1時間ほど。
江別市 「えべチュン」
江別市は、札幌の西部に位置し、札幌市のベットタウンとしての役割のほか、大学などを多く誘致する文教都市としての一面もあります。
最近では、レンガとやきものの町として観光地されています。
また、北海道が生んだスター大泉洋氏の出身地としても有名。
えべチュンはレンガ鳥。頭がレンガでできているので、重くて飛べません。
江別産の小麦「ハルユタカ」が大好き。
あまりのおいしさに、「なまらうまい」（すごくおいしい）と感動の涙を流しています。
江別市へのアクセス
JR札幌駅から快速で15分ほど、江別駅で下車。
夕張市 メロン熊
夕張市は、北海道のほぼ中央に位置する、かつては炭鉱で栄えた町です。
現在では、夕張メロンや、スキー場、「ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭」などで知られています。
メロン熊は、言わずと知れた夕張メロンのキャラクター。
みんなが大好きな甘～い夕張メロンがキャラクターになるなんて、さぞかしカワイイにちがいないと思いきや、「ゆるキャラ」とはほど遠い、凶暴なキャラクターになってしまいました。
イベントでは泣き出すちびっこが続出しているそうです。
夕張市へのアクセス
札幌から車で90分。札幌－夕張間のバスはありますが、JRの場合は新夕張駅での乗換が必要です。
岩内町 「たら丸」
岩内町は、札幌の南西部の積丹半島西側に位置する町です。
農業・漁業が主な産業で、タラコなどの海産物が名産品です。
また、アスパラガス栽培の発祥の地としても知られています。
たら丸は、町の名産のタラコが獲れるスケトウダラのキャラクター。
双子の妹の「べに子」、年の離れた弟の「ぴん助」がいます。
ゆるキャラと呼ぶにはふさわしくない俊敏さで、2006・2008年に行われた、みうらじゅん氏が審査員長、糸井重里氏やリリーフランキー氏が審査員をつとめるテレビ東京の番組、TVチャンピオン「ゆるキャラ日本一決定戦」で、2回続けて準優勝に輝き、ヒールキャラとして活躍しました。
岩内町へのアクセス
札幌から車で2時間、札幌駅前発のバス「高速いわない号」では2時間ほど。
函館市 イカール星人
函館市は、北海道の南部に位置する港町です。
幕末のペリー来航や、戊辰戦争終焉の地としても知られ、異国情緒あふれる街並みが観光名所となっています。
函館の観光PR用WEBムービー「イカール星人襲来中！」で話題となったイカール星人は、イカ好きな市民への復讐のためにハコダテ侵略をもくろむイカ型の宇宙人。
そんなイカール星人が映像だけにとどまらず、市民の前に出没しはじめています。
出没情報は、公式情報でチェックできます。
イカール星人アジト（公式ショップ）へのアクセス
公式ショップが入る「はこだて明治館」へは、函館市電「十字街」で下車後、徒歩2分。