歴史を物語る「唐津城」
唐津城は佐賀県唐津市外北部に位置する日本の城です。満島山の上に築城されているので、唐津市内からもよく見えます。
城の形が翼を広げたようにも見えることから、舞鶴城とも呼ばれています。
唐津城は江戸時代初期の1602年から1608年にかけて築城されました。築城主である寺沢広高は、豊臣秀吉の家臣を務めていたことから、築城には豊臣秀吉の死後に廃城となった名護屋城の廃材を使用しています。
堀には築城の際に協力した、九州各地の大名の名が刻まれており、唐津の歴史を考察する上では重要なものになっています。
唐津城の見どころ
現在の唐津城は観光資源として1966年に天守閣が設置されました。その天守閣には唐津城の歴史的な資料を保管している展示室があり、最上階は唐津の街並みや松浦潟を一望できる展望所にもなっています。
ゆるキャラの「唐ワンくん」
唐津城には「唐ワンくん」と呼ばれるゆるキャラがいます。
唐ワンくんは唐津城築城から400年目にあたる2008年に誕生したゆるキャラで、2010年の第1回ゆるキャラグランプリで2位になる実力を持っています。
唐津市もう一つの見どころ「虹の松原」
唐津市の観光スポットとして「虹の松原」と呼ばれるエリアがあります。
ここは唐津湾に沿って一面、松が植えられたエリアで、見渡すかぎり松が広がっています。唐津城からも近い場所で、展望台からも虹の松原を確認することができます。
虹の松原の歴史
虹の松原は唐津城の築城主である寺沢広高が、新田開発の一環として植樹をしたことに始まります。
唐津湾からの防風や防砂を守る役割があり、伐採をすることは許されず、今では5kmも続く松原になりました。
唐津城に近い場所だったことから、1771年に発生した虹の松原一揆で結集した農民が立てこもる舞台にもなりました。唐津城同様に唐津の歴史を物語る観光地となっています。
現在の「虹の松原」
現在の虹の松原は明治維新以降、国有林になったことから、佐賀県が管理するエリアとなり、一部の民有地が存在しているものの、松が広がる光景は今も守られています。
虹の松原の間には道路が整っているので、ドライブに最適な観光地でもあり、松に囲まれた不思議な空間を車で通り抜ける楽しみ方は他では味わえません。道路の道中にはおみやげショップや駐車場などが完備されているので、車から降りて、じっくりと松原を堪能することもできます。
また、虹の松原は唐津湾に隣接しており、ここには浜崎海水浴場があります。浜崎海水浴場には、JR浜崎駅からも近いので、車だけではなく電車からのアクセスも良いので、気軽に海水浴を楽しむことが可能です。
虹の松原をバックに海で泳ぐ気持ちよさは一言では言えません。唐津のご当地バーガー
唐津にはご当地バーガーの「からつバーガー」があります。からつバーガーは唐津市内にいくつか店舗を構えていますが、からつバーガーを食べるのであれば、虹の松原にある松原本店で食べることをおすすめします。
実は松原本店はバスを改造した移動販売車なんです。虹の松原にある駐車場に移動販売車が置かれ、販売します。休日にもなるとからつバーガー以外の移動販売車もやってきており、松原や海を見に来た観光客やバイクのツーリング客などで賑わいます。
食べるための場所はないので、外で食べるか車の中で食べるしかありませんが、松原で食べるからつバーガーはひと味違います。
チーズバーガーやハンバーグを抜きにハムとタマゴを挟んだハムエッグバーガーなどがあります。
まだある?!唐津の魅力
唐津市には他にも、ここで取り上げなかった「呼子のイカ」や「唐津焼」、11月におこなわれる「唐津くんち」というイベントなどのグルメや観光名物が数多くあります。また、名物料理や伝統工芸品などもあるので、唐津を訪れたら、ぜひ堪能してください。