緑茶の驚くべきパワーとは
日本で古くから飲まれている緑茶が、健康に良いということは誰でもご存知ですよね?
特に、お茶の苦みの元になっているカテキンは、抗ウイルス作用や殺菌作用があることから、お茶でうがいをすると風邪やインフルエンザの予防に効果があるといわれています。
さらに、デトックスに効果があるといわれているのが、カテキンの抗酸化作用です。血圧や血中コレステロール、血糖値を調節するほか、腸内環境を整えて便秘やむくみを解消するなど、さまざまな効果があるのです。
さらに、ビタミンCが豊富に含まれているのも緑茶の特徴。ビタミンCには、シミの原因メラニンの元になっている酸化酵素の働きを抑えるほか、メラニン色素を薄くする働きがあることから、美白に効果があるといわれています。
効果的な緑茶の飲み方とは
デトックスなどに効果的な飲み方のポイントは、ズバリ毎日飲むということ。毎日、適量を飲み続けることで、緑茶の効果をしっかり得られるのです。
また、朝に緑茶を1杯飲むと、頭がすっきりして、仕事や勉強に集中できるといわれています。
スイスのバーゼル大学の研究によると、緑茶に含まれるポリフェノールの血管拡張作用によって、記憶や集中力をコントロールする背外側前頭前皮質が活性化されるのだそうです。
ただし緑茶は、コーヒーや紅茶と同様にカフェインが含まれるため、飲むタイミングに気を付ける必要があります。空腹時や寝る前は避け、1日に3杯程度を食後などに飲むと良いでしょう。
さらに、採れたての新茶は、緑茶の効果が高いといわれていることから、産地で採れた新鮮なお茶を飲むと、より高い効果が得られます。
意外?!九州はお茶の名産地
お茶の産地といえば静岡が有名ですが、実は九州の方が歴史は古いようです。
鎌倉時代に、栄西という僧が中国から帰国した際に持ち帰ったお茶の種を、佐賀県の脊振山に植えたのが、お茶の栽培のはじまりだといわれています。その後、栄西から譲り受けた種が京都に渡り、宇治で栽培が盛んになったのです。
そんな、日本茶の発祥の地ともいえる九州の、おすすめの産地は以下の5つです。
福岡 八女茶
福岡県の南西部に位置する八女市は、筑後川と矢部川に挟まれていることから、肥沃な土壌と豊富な水を利用したお茶の栽培がさかんになりました。
八女茶は、甘みのあるコクと旨みが特徴で、その中でも、特に高級とされる玉露の生産は日本一です。
佐賀 嬉野茶
佐賀県の南西部、長崎県に隣接する嬉野市は、有田焼や伊万里焼などの焼き物の街。そして、その焼き物を作るために、室町時代に大陸から渡ってきた唐人が栽培したのが、嬉野茶の始まりなのです。
嬉野茶の特徴は、艶のあるしっかりした茶葉と、煎茶に比べて渋いところにあります。しっかりとした、苦みや渋みのあるお茶が好きという方にオススメのお茶です。
熊本 阿蘇茶
火の国・熊本を象徴する阿蘇山の雄大な自然と、環境省が選定した「名水百選」に選ばれた水に育まれた阿蘇茶は、現在も活動を続ける阿蘇山の外輪山の高冷地で栽培されています。
生の葉を蒸さずに釜で炒って作ることで、黄色みがかった色と香ばしい香りが生まれるのです。
熊本 山都茶
全国的に大人気のゆるキャラ「くまモン」もパッケージになっている山都茶は、熊本県東部の山都町の名産品。元は矢部茶として知られていましたが、2005年の町村合併によって生まれた山都町の名をとって、現在の名前になりました。山都茶は、ほのかな渋みと爽やかな甘みの、バランスのとれた味わいが特徴です。
鹿児島 知覧茶
日本最南端のお茶の生産地で知られる鹿児島の知覧茶は、春には新茶を味わえることでも有名です。鎌倉時代に平家の落人が、現在の南九州市の手蓑で栽培したのが始まりとされています。
南国の温暖な気候で育ったお茶は、さわやかな香りと柔らかなコクが特徴です。