花が持つ美しさを高め引き出す、フラワーデザイナーになるには?
男女関係なく、花が咲いているのを見ると「ああ、綺麗だなぁ」と感じるものです。花の美しさに感じ入っている時、誰しも心の中はほっこりとした温かいものに満たされ、日ごろの心労も忘れてしまうほどです。
花には人の心を癒し、無機質な場所に彩りと潤いを与えてくれる力があります。しかし、ただ乱雑に切った花を活けて飾っても花の力は発揮されません。花の美しさを最大限に発揮させ活かす事が大事なのです。
フラワーデザイナーとはどんな資格?
フラワーデザイナーとは花を飾り立てて、花輪・フラワーデコレーション・ブーケなど花を使った飾り物などを作ることを業務とする人の事です。
花を使った飾りは、私たちの日常のあちこちで見ることが出来ます。例えば学校の入学式・卒業式のような式典、結婚式・お葬式などの冠婚葬祭、誕生日プレゼントなどその用途は幅広く様々です。
フラワーデザイナーは、そういった花の飾りのデザインを考え製作するフラワーデザインのスペシャリストなのです。
フラワーデザイナーの資格は、公益社団法人・日本フラワーデザイナー協会の主催する資格試験で取得する事が出来ます。フラワーデザイナーは3級・2級・1級の三段階に分かれており、3級試験に合格してから昇級試験を受けて2級・1級に挑戦していく形になっています。
資格受験の要綱
フラワーデザイナーの資格を取るためには、日本フラワーデザイナー協会の公認スクールに通うか協会所属の講師に習い、受験40日前までに必要な40単位を取得する事が必要になります。国家資格であるフラワー装飾技能士の資格を持っている人は、フラワー装飾技能士の合格証書の写しを提出すれば単位取得は免除されます。
試験内容は学科試験と実際に花をデザインする実技試験になっており、実技試験のテーマは試験1か月前に発表されます。実技試験の為に必要な資材は吸水フォームなどは支給されますがそれ以外の花器などは自分で試験会場に携行していかなければなりません。
花屋から引く手あまたの資格
フラワーデザイナーという資格は、花屋によって喉から手が出るほど欲しい人材と言えます。花屋にとって店頭での小売りよりも、冠婚葬祭への一括卸しの方が大きな収入を得られるのです。資格を持ったフラワーデザイナーが入れば、冠婚葬祭関係の仕事もやりやすくなるので是が非でも欲しいのです。
また、花屋に勤めなくても一級フラワーデザイナーになればフラワーデザイナー協会公認の講師としても活動できるようになります。講師となればカルチャースクール、個人で開講と幅が広がります。しかし、講師としての活動をするためには、ある程度の名声や実績がないと生徒が集まってこないので大会への参加を行うなどして実績を積み上げていく必要があります。