人に嫌われないための匂いのエチケット
初見の相手への印象の七割は見た目が決めるといわれますが、残りの三割のうち二割近くは確実に匂いが左右しているといえます。
なぜなら身体からの悪臭のほとんどは、身だしなみの基本ともいえる入浴習慣によって除去できるので、身体から悪臭がするということは、普段から入浴習慣を持たないだらしない人、または「清潔にしなくてもいい相手だ」と思われているということを示唆しているに他ならないからです。
初めて顔を合わせる相手でなくても、人と対面する以上はエチケットに十分気遣っておくことは最低限のマナーです。
どのようなことに気遣うことが臭いのエチケットに繋がるのでしょうか?
汗を掻いたらふき取るのが基本
不快な臭いをシャットダウンするには、何と言っても汗の始末をこまめにすることが基本です。
濡れた衣類が生乾きになると、何とも言えない嫌な臭いを放つものです。
汗で濡れたとなれば嫌な臭いはさらに強まります。
それに汗には皮脂が含まれているので、汗が乾いて酸化した皮脂からはすえた脂の臭いが漂ってきて、悪臭をさらに強めてしまいます。
夏場などはハンカチに加えてハンドタオルを持ち歩き、汗をこまめに拭きとるようにしましょう。
顔や首筋はハンカチ、胸や脇はハンドタオルでふき取ります。
香水の付けすぎに注意!
香水は元々風呂に入る習慣のなかった頃のヨーロッパで発達した経緯を持つため、臭いを誤魔化すにはもってこいです。
しかし、香水の付けすぎは体臭よりもひどい臭いになってしまうことがあります。
例えばジャスミンの花の匂いの主成分はスカトールという、便の臭いと同じものです。
濃度を希釈していけば花の良い香りになるけれども、濃度が高くなれば便の臭いになっていくのです。
実際、年配の女性が香水を付けすぎて、すごい臭いになっていることもしばしば。
香水を使うときは耳の裏や脇などの臭いがするところに一吹きするようにしましょう。
毎日の入浴習慣は大事
男性の間にはどういうわけか「長く風呂に入らないのが偉い」という風潮が見受けられることがしばしばあります。
いわゆる体育会系の人脈ではそういった行動が男らしいと考えられるようですが、人前に出る営業職や接客業でこのような考え方をしている人は今すぐ悔い改めてほしいものです。
入浴することは、臭いの元となる毛穴に詰まった皮脂や垢を取り除くことに繋がります。
湯船で体をしっかり温めることは、毛穴を開いて健康的に汗を掻くことにもつながります。
それに石鹸の匂いが残らなくても、毎日入浴している人となかなか風呂に入らない人の違いは一目瞭然です。
腋臭が気になる人は毎朝の制汗スプレーを忘れずに
男性は女性よりも腋臭が強くなりがちです。
特にアポクリン腺が発達していて耳垢がべたつく人は腋臭になりやすいといわれています。
男性は女性ほど脇の手入れはしない人が多いためか、脇汗を掻きやすく腋臭を起こしてしまいがちです。
出来れば毎朝、起きたらすぐに制汗スプレーや消臭剤などを使って脇汗を防ぐように心がけたいものです。