1.担当者にアピールできる資格を選ぶ
あなたがコンピュータセキュリティ会社の人事担当だったとします。
「情報セキュリティスペシャリスト」と「公認会計士」のどちらを採用したいと考えますか?
公認会計士は屈指の難易度を誇る、非常に難しい資格の一つです。
その資格を取る為に必死に勉強した努力は評価できますが、どちらか1人を選べと言われたら情報セキュリティスペシャリストに分があるでしょう。
どれほど難易度の高い資格であっても、アピールする場所と方法を間違えては、その就職に対し十分な効果を発揮できません。
2.関係ない職種の資格は地雷
まさしく上の場合ですね。
履歴書に公認会計士と書かれていたら、次に面接官が口にする言葉は決まっています。
「どうして会計士を目指さなかったの?」
この質問に対して、相手が納得するうまい返しができれば、強く印象に残るでしょうし評価は上がるかもしれません。
しかし少しでも言い淀んだり、「この会社に強く魅力を感じたから」などというありきたりの返しでは、不信感しか残らないでしょう。
3.資格は2級以上が暗黙のルール
例えその企業に合った資格を持っていても、そのレベルが低すぎる場合は逆効果になる可能性もあります。
そこで一般的には『級なら2級以上』、『TOEICは550点以上』が基準ラインと言われています。
もし、そこまでのレベルに達していないのなら、『現在、上位資格を目指して勉強中』という一文を加える事で、自分の向上心を見せる事ができます。ただし嘘はいけませんよ。
4.知名度が低くても気にしてはいけない
資格の種類は多く、中には試験の難易度が高い割に世間の認知度が低い資格も少なくありません。
ですが面接の場で資格そのものが問題となるのは、それがないと仕事にならない(違法になる)時くらいではないでしょうか。
それよりも資格を取る為に行った努力や自分を磨く向上心を評価する考えが普通です。
むしろ、その資格に食いついてきたら、話を広げるチャンスと考えるくらいがいいのではないですか。
5.人気の資格は要注意
逆に知名度が高く、取得が簡単な人気の資格にも注意が必要になります。
その手の資格が多いと、流されやすいミーハーな性格という印象を与えかねません。
一つ上のレベルを取得するか、資格をとった理由を一言添える事で、ネガティブな印象を回避する事が出来るでしょう。
6.資格の有効期限は切れていないか
運転免許のように厳密に有効期限が決められている物と、取得から期間が空くと有効性が無くなる物に分けられます。
期間が空くと認められない物としてはTOEICが代表例でしょう。
一度獲得した点数が無効になる事はありませんが、認定証の再発行が2年とされています。また「過去何年以内のスコアを適用とする」と規定している企業もあります。
他にバージョンアップを繰り返すMOSなど、技術の進歩が速いIT関係では古い資格は意味をなさないと思われても仕方がないでしょう。
7.ユニーク検定は、趣味・特技欄に記入すると評価アップ
ご当地検定や日本茶アドバイザー、美術検定といったユニーク検定は、資格欄に記入するのはふさわしくないでしょう。あまりに堂々と記入すると常識を疑われかねません。
記入する場所としては趣味特技欄か自己アピール欄が妥当です。
例えば『美術が好き』という場合でも、『趣味:美術鑑賞』と書くよりか、『趣味の美術鑑賞が高じて美術検定2級を取得しました』とある方が、履歴書の書き方としては好印象に働くはずです。
8.それでも空欄が一番まずい
どれだけ語学が堪能でも、どれだけ高度なプログラムが組めても、それを資格として持っていないのでは魅力は半減以下と言っても過言ではありません。
資格欄が空白なだけで、向上心がないとか学生時代を無駄に過ごしてきた等という実態を無視したレッテルが張られてしまうでしょう。
しかし、中には本当に記入する資格がない場合もあります
そんな時に常とう手段として使えるのが『○月の■資格に向けて勉強中』というワードです。
ただし多用しすぎては信ぴょう性が無くなりますし、嘘をついても見抜かれますので使用には細心の注意を払ってください。