聞いて歌ってストレス解消!
「音楽はストレス解消に効果的」とされていますが、どのように活用していけばいいのでしょうか。
「聞く」「歌う」の2つの観点から、ストレス解消と音楽の関連について紹介していきます。
聞く
1/fゆらぎ
ストレス解消に音楽が良いとされる根拠の1つとして、「1/fゆらぎ」があります。一時期テレビで話題になっていました。ヒーリングミュージックのCDや、癒し家電製品などの謳い文句でもよく見ますね。
1/fゆらぎとは、自然の環境音の中には、「ゆらぎ」というものが存在し、1/fゆらぎは「規則正しさと不規則さがちょうどよいバランスで調和したパターンの事」を指すそうです。
この1/fゆらぎを聞くことによって、快適感やヒーリング効果が期待できるとされています。
1/fゆらぎが多いとされるものは、波の音や風の音と言った自然音、クラシック音楽などがよくあげられますね。クラシックでは、モーツァルトが効果が高いとして有名ですね。
また、まれに人の声(歌声)にも表れるという主張もあります。
しかし、この「1/fゆらぎ」の根拠や効果については曖昧で、「疑似科学」という見方も存在します。
なので、1/fゆらぎを過信しせず、自分にあった曲を探すとよいでしょう。
ロックミュージックが効果的?
皆さんのイメージでは、クラシックの様な「静かな音楽」がリラックス効果・ストレス解消効果が高い、というイメージをお持ちではないでしょうか。
確かにロックミュージックは、一見そういうことに無縁な気もしますが、ロックの規則的なビートが自律神経を安定させるそうです。
このロックミュージックのストレス解消効果は、体を揺らすなど、体を動かしながら聞くと、より効果を発揮するそうです。
また、ロックに限らず、イライラしている人は激しい音を求めやすいと言われており、これを「同質の原理」というそうです。
自分の好きな歌を聴くことが大切
世の中にはストレス解消目的とした、様々な音楽CDも販売されていますが、1番いいのはやはり好きな音楽を聴くことではないでしょうか。
例えば、クラシックがストレス解消良いとされていても、それを普段聞かない・クラシックが好きじゃない人が聞いても、余り効果ない場合もあります。
また、1/fゆらぎの研究でも、自然音やクラシックなどに限らず、世の中の様々な音楽に1/fゆらぎは存在するという見方がされています。
なので、1番いいのはクラシックからJ-POPまで、とにかく自分が1番聞きたい曲や、聞くと心が落ち着くような曲を選ぶとよいでしょう。
また、前述の「同質の原理」に則って、イライラしている時は激しい曲を聴き、悲しい時は失恋ソングなど悲しい曲を聴く、という風に選んでみるのも良いでしょう。
歌う
歌はコルチゾール低下に効果的
コルチゾールとは過度なストレスの時に分泌量が増加する物質で、別名「ストレスホルモン」とも言われています。
このコルチゾールの量が少ない状態が、ストレスの少ない状態と言えますが、カラオケなどで歌うと、このコルチゾールの量が低下することが、研究結果によって明らかにされています。
歌うことで前向きな気持ちに
また、コルチゾール以外の効果として、「さわやか」「楽しい」「スッキリ」など、前向きな気持ちにさせてくれる効果や、「緊張」「疲労」「怒り」など、悪い感情を低下させてくれる効果も明らかになっています。
その他にも、歌う事による唾液量増加によって、口腔機能の改善もみられたようです。
この効果はカラオケ好きな方だけでなく、カラオケ嫌いな方でも効果があります。
歌う事やカラオケが苦手な方も、ストレス解消のために歌ってみてはいかがでしょうか。
大人数が苦手なら一人カラオケで
カラオケというと、どうしても大人数で行くイメージがあると思いますが、中には大人数でのカラオケが苦手という人も少なくないと思います。
そういう人は無理をせず、一人カラオケで歌いましょう。
大人数でのカラオケの場合、その場のノリに合わせないと空気が読めないキャラのレッテルを貼られることが多く、それを恐れて無理やり明るいキャラを作る人もいますが、それではかえってストレス増加の原因になってしまいます。
その他にも、「自分の歌声がどのように批評されるか」「選曲が変な目で見られないか」など、複数人のカラオケには、ストレスの原因となるような要素が多数含まれています。
一人カラオケでしたら、他人に気を使わず選曲も歌うこともできますので、ストレスを溜めることなく楽しむ事が可能です。
近年では一人カラオケも世の中に広まっていますし、以前よりも気軽に歌いに行くことができますよ。