エアコン冷房の設定温度を1度上げるだけで電気代◯◯円のオトクに|トピックスファロー

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2015年8月31日
エアコン冷房の設定温度を1度上げるだけで電気代◯◯円のオトクに

「冷房の設定温度は28度」。夏場の職場はこんな温度に設定されている、という人も多いのではないでしょうか。しかし「本当に1度設定温度を変えただけで、電気代が変わるの?」と疑問に思う人も多いはず。その疑問に答えます。

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冷房の設定温度を変えるだけで大きな節約に

「エアコンは温度設定を低く(高く)しすぎると、電気料金が大きく変わる。だから、設定温度は、あまり外気温と変えない方がよい」という意見を耳にしたことがありませんか?

これは本当に正しいのでしょうか?正しいとすれば、結局のところ、1度変えるごとにかかる電気料金はいくらくらいなのか?

今回は、特に「冷房」を中心として、そんな疑問に答えていきましょう。

1度あげると1カ月1800円のおトクに?!

「エアコンの冷房で設定温度を1度下げると、どれくらい電気料金がアップするのか?」

答えは、「約10%」だそうです。

ということは、エアコンの設定温度を1度上げれば、消費する電気量に対する料金は、10%節約できるのです。エアコンを1度上げると、エアコンを使っているときにかかる電気料金の約10%が節約できるのです。 エアコン

電気料金は、ワット数と時間を掛け合わせ、さらに電気代をかけて求められます。電気代というのは、どのようなプランなのかによっても変わってくるので一概に言い切ることはできません。また、ワット数も、エアコンが「どれだけの広さを冷やせるか」によって変わってきます。さらに、商品の性能も関わってくるでしょう。

今回は、一つの例として、

・8畳用のエアコン(2.5kW程度の能力で、消費電力が420W程度)
・電気量の料金単価は、1kWhにつき25.08円(中部電力/120kWh~300kWhまでのときの電気料金)
・1日12時間の稼働

で考えるようにします。

こうすると、1日の電気料金は、0.48×12×25.08=144.5円ということになります。

1か月25日程度で活用すれば、144.5×25=3611.5円。1度上げると10%の節約になるということから計算すると、「設定温度を1度あげれば、月に361円のオトク、ということになります。

暖房と冷房、電気代が高いのはどちら?

1度設定温度をあげると、かなり電気代の節約になる、ということはわかりました。しかし、寒くなってくれば暖房を利用する人もいるはず。そこで気になるのが、「冷房と暖房の場合、どちらが電気代がかかるのか」ということです。

暖房の方が、消費電力は大きいと言われています。エアコンというのは、「外気温とは違う温度を、電力を使って作り出す」というものです。外気温との差が大きければ大きいほど使う電力は大きくなります。

「猛暑日」と言われる日であっても、気温が40度を超えるケースは非常にまれです。

冷房の場合

仮に、冷房の設定温度を25度にしておいたとしましょう。猛暑日の基準の気温が35度(最高日中温度)であることを考えれば、冷房が「下げるべき温度」は10度にとどまります。

暖房の場合

私が一人暮らしをしていたところは豪雪地帯でしたが、冬の気温が氷点下になる、ということはそれほど珍しいことではありませんでした。このとき、暖房の設定温度を20度にしておいたとすれば、外気温との差は20度にもなります。この結果として、暖房の方が消費電力が大きくなるのです。

もちろん、「いつ使うか」「プランはどうするか」によっても多少変わってはきますが、基本としては、「冷房よりも暖房の方がお金がかかる」と言えるでしょう。

エアコンの温度を下げずに体感温度を下げる

「暖房よりは電力を使わない」とはいっても、やはり冷房の電気料金は家計を圧迫するものです。しかし、真夏の暑い日に28度の冷房設定温度にしておくというのはやはりつらい、という人も多いもの。そこで、「設定温度を下げずに涼を得る方法」をご提案します。

「日差しを遮る」は、意外なほど有効

よく言われることですが、日差しを遮ることは、体感温度を下げるために非常に有効です。

「外は暑いけれど、木陰に入ったら涼しくなった」
「太陽が照り付けていたから、傘のあるオープンカフェに避難した」
「海にきたけど、あまりにも暑すぎて、パラソルの下で休憩していた」
という経験は、誰もが一度はあるのではないでしょうか。

太陽光というのは、体感温度を確実にあげてしまいます。また、紫外線によって体力も消耗します。そのため、「日差し」を遮ることは、気温管理の上でも非常に重要です。

窓際にはレースのカーテンや、すだれを

遮光カーテンをひくのが一番確実ですが、真昼なのに部屋が真っ暗になるのはちょっと・・・という人も多いでしょう。

その場合は、レースのカーテンなどを使用してください。日差しが直接入ってくるのを避けるだけで、体感温度はずいぶん下がるはずです。また、昔から使われているすだれなども効果的ですね。

ちなみに、カーテンには、「日差しを遮る」という以外にも、「冷房の空気を逃がさない」という効果もあります。両方の面から節約に貢献できるカーテンは、とても便利なものなのです。

レースのカーテン

プラスして使いたい!昔ながらの便利グッズ

効果的に使えるアイテムとして、昔からある身近なものに目を向けてみましょう。

扇風機は少し強めの風がいい

誰もが考えつくことですが、エアコンと扇風機の併用は効果的です。さらに「風量」を調整すると、意外なほど快適に過ごすことができます。風が強ければ、たとえ気温がある程度高かったとしても、心地よくすごせるでしょう。

ちなみに、扇風機の電気代は、エアコンとはくらべものにならないほど安く、1日あたり数円~数十円です。

扇風機

保冷剤を首すじにあてる

お金をかけずに涼を得る、という意味では、保冷剤もオススメです。タオルにまいて、首などにのせておきましょう。あまりにも長時間やりすぎるのは禁物です。肌が弱い人は気をつけて使いましょう。手軽に体感温度を下げたいときは非常に役立ちます。

それ以外にも、古来ゆかしい「打ち水」「タライに張った水で足を冷やす」なども効果的です。

冷房の温度を見直して賢く節約

冷房は、暑い時期になるとほぼ毎日使用するので、やはり電気料金は気になるものです。設定温度を1度上げれば、電気料金は約10%もオトクになります。

ただ、「やっぱりそれでも暑い!」と感じる人もいるでしょう。その場合は、扇風機や保冷剤などを使い、体感温度を下げる工夫をしてみてください。このような方法だけで、エアコンの設定温度を下げなくとも、「涼しい生活」が手に入りやすくなるはずです。

著者:鍋谷萌子

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美容記事を3000記事以上、オリジナルレシピを150以上、福祉と医療関係の記事を1000以上書いてきたフリーライターです。フードコーディネーター、フードアナリスト、コムラードオブチーズの資格持ち。
糖尿病の家族の食事管理を行い、半年で血糖値を50以上下げた実績もあり。高血圧対策レシピなども作成できます。
介護―看護職の家族を持つため、正確な医学的知識に基づいた取材を行います。
また、葬儀会社の勤務経験を活かし、葬儀の常識から裏事情、葬儀の金額のカラクリなども解説できます。
18回の引越しを経験したこと、注文住宅を建てた経験と、建築業の専門的知識を持つ家族がいるため、不動産や建築事業に関する記事も多数執筆できます。