インテリアシティおおかわ
家具は大川市の基幹産業で、生産高日本一を維持しています。
そのため、大川市と大川市周辺の柳川市、大木町には家具関連の企業が密集しており、大川市に近づくと家具関連企業の看板が多くなります。
大川木工まつり
大川市らしいイベントとして10月に開催される「大川木工まつり」があります。
このイベントは、大川市に拠点を置く家具関連企業が多く出展するので、訪れた人はメーカー直売で安く家具の購入ができます。このイベントを見に、全国から人々が訪れます。
家具関連企業の出展以外にもステージイベントや屋台村、ご当地グルメなど、家具に興味がない人でも楽しめます。
大川家具工業団地「U-ONE」
西日本最大級の家具の総合展示場「U-ZONE」は、大川家具を製造している23社の家具を展示しています。
10月の大川木工まつりの会場ですが、大川木工まつり以外の平日でも通常の展示場としてオープンしており、大川観光に訪れた人が家具を見に来るスポットとなっています。
取り扱う家具はブライダル家具、リビング、ダイニングなど幅広く、常設家具展示場として大川市最大です。大川の家具を見に来るのであればオススメです。
大川と筑後川
大川市は福岡県と佐賀県の県境にある街です。九州最大の一級河川「筑後川」が県境を通っており、大川の人々は筑後川とともに時を刻んできました。
筑後川の先には有明海が広がります。有明海は満潮と干潮の差が約6メートルもあるため、筑後川河口付近では有明海の影響から土砂問題が発生していました。
土砂問題は船舶の運行を左右するものでした。それを改善するために、明治23年に「若津港導流堤」が作られます。
若津港導流堤は砂防の父と呼ばれたオランダ人技術者の「デ・レーケ」が設計したもので、有明海の入江から6.5キロメートルに渡って伸びています。
この若津港導流堤のお陰で、筑後川の流れはスムーズになり、船舶の運行問題は解決されました。若津港導流堤は建設されてから100年以上経った今でも、役割を果たしています。
有明海の美しい光景と共に見ておきたいスポットです。
東洋一の可動式鉄橋「筑後川昇開橋」
筑後川に架かる「筑後川昇開橋」は、大川市と佐賀県を結ぶ可動式鉄橋です。1935年に建設され、旧国鉄佐賀線で使われていました。
現存する可動橋の中では日本最古のもので、国指定重要文化財、機械遺産認定されるほど重要なものです。
筑後川の水位は干満差が激しい有明海に左右されるため、列車通過時は約30メートルの鉄塔から可動式の線路が降りてきました。列車が通らない時は線路を鉄塔に上げることで、舟の通行を妨げないようになっていました。
構造を解説した精巧模型も存在し、1937年に開催されたパリ万博で出展されました。現在、その模型は埼玉県にある鉄道博物館で展示されています。
しかし、市民に愛された筑後川昇開橋は1987年の佐賀線廃止に伴い、その役割を果たしました。
現在では街のシンボルとして遊歩道として開放され、大川市、佐賀県の観光名所となっています。佐賀県側には鉄道橋時代の写真が展示されており、大川市側には鉄道信号などのモニュメントが展示されています。
オーケストラを題材とした作品「のだめカンタービレ」の主人公の出身地は福岡県大川市なので、ドラマの舞台として筑後川昇開橋が登場しました。
有明海、筑後川が生み出す大川独自のグルメ
大川市の特産物の中に「えつ」があります。全国でも有明海にしか生息していない珍魚として有名です。
えつは5月から7月にかけて産卵のために有明海から筑後川に上ってくる習性があります。
この時期はえつのシーズンとして、大川市の料亭などでえつの刺し身、塩焼き、唐揚げ、天ぷら、煮付けなどが並びます。
また、夏の風物詩として屋形船が筑後川を流れ、釣り上げた新鮮なえつを食することができます。
大川のうなぎ料理
江戸時代から有名なうなぎ料理は大川市の名物として「大川・旅だしうなぎ」としてブランド化しています。
大川市隣の柳川市もうなぎ料理が有名な街なので、大川市観光の際には柳川市にも訪れてみてはいかがでしょうか。
有明海の珍魚
有明海にしか生息していない珍魚を使った料理が出てくるのも大川市ならではです。
ウミタケ、シャコ、クチゾコ、メカジャ、ムツゴロウ、ワラスボなど他の地方で聞くことがない魚が多く生息しており、これらの珍魚を使った唐揚げや姿焼き、刺し身など、この地方の郷土料理として食べられています。
海の産物だけではない大川の特産品
大川市には海の産物以外にも福岡「あまおう」ブランドの苺をはじめ、木をイメージした木工せんべい、地酒などあります。
特に苺・あまおうは全国的に知られている産物であり、大川市ではあまおうを使用した
大川市へ行こう
大川市の魅力はどうしても「家具」に集中してしまうので、大川市を訪れる人の多くは大川家具を見に来る人になってしまいます。
しかし、歴史的な建造物や大川市でしか味わえないグルメなどありますので、福岡旅行の際には家具目的以外でも大川市を訪れてみてはいかがでしょう。