谷に作られた歩道橋なので、九重”夢”大吊橋がある九重町へのアクセスは悪いですが、大吊橋周辺に観光名所がいくつか存在しているので、九重”夢”大吊橋を中心に九重町の見どころをご紹介します。
自律を目指す町「九重町」
九重町は大分県の中では珍しく、他の自治体と合併をせずに「自律のまち」を目指している町です。
九重”夢”大吊橋は九重町の自律の象徴であり、町の観光復興計画の柱としての役割があります。
国内外からの観光客も多く、渓谷とアクセスが悪い場所にも関わらず、九重”夢”大吊橋を中心に観光施設が集まり始めています。
また、渓谷を登る道中には様々なおみやげ販売店や温泉施設などが見受けられ、観光地として私たちを楽しませてくれます。
日本一の高さと長さを誇る歩道橋を体験する
九重”夢”大吊橋は大分県玖珠郡九重町の谷に架けられた歩道橋です。高さ173メートル、長さ390メートル。
これは日本の歩道橋の中では一番の記録です。しかも、象(5000kg)が23頭乗っても耐えられるように設計されています。
歩道はグレーチング構造と呼ばれる鉄板を、すのこ状に溶接した床用金物を使用しています。すのこ状なので173メートル下の谷底を見ることが可能です。
歩道橋から見える雄大な景色に驚愕する
九重”夢”大吊橋からは、日本の滝百選に選ばれた震動の滝や、九重町を代表する九酔渓を一望することができます。
また、春には春の野焼きで一面が黒になり、夏には新緑が美しい緑の世界が広がります。冬には雪化粧した姿を見ることができるなど、九酔渓は季節ごとの顔を持っています。
観光名所の定番「おみやげ」にも注目
九重”夢”大吊橋の入り口にはおみやげを扱う店舗が数多く存在しています。
その中でも無料駐車場側にある中村エリアには天空館1号店、2号店が並んでいます。
1号店はお菓子やおみやげが中心。2号店は九重町で採れた新鮮な野菜等の農産物を扱っています。
特に注目すべきは、2号店のみで販売されている『九重”夢”バーガー』。
九重町の農産物をふんだんに使用したご当地バーガーは、ぜひとも食べておきたいところです。
歩道橋を渡った先の北方エリアにも店舗があります。
九重”夢”温泉郷、大吊橋だけではない九重町の魅力
大分県といえば別府温泉で有名ですが、九重町にも「九重”夢”温泉郷」と呼ばれる温泉地があります。九酔渓に設けられているので、四季折々に見せる風景を楽しみながらゆったりとした時間を過ごせます。
九重の自然を楽しむアウトドア
九重町は自然あふれる地域なので、アウトドアを楽しめます。
特に龍門の滝を使った滝すべりは50メートルの岩床を滑るので、スリリングな体験になるでしょう。
龍門の滝付近にはキャンプ場や茶店などがあるので、九重でキャンプついでに滝すべりをすれば子どもたちが喜ぶのは間違いなし!!
キャンプ場では滝すべりに必要な道具の貸し出しをしているので、そのまま行って楽しめます。
冬には九州屈指の本格スキー場「九重森林公園スキー場」がオープンになるので、標高1330メートルの大パノラマの中、上級者から初心者まで幅広いスキーヤーを楽しめます。
アウトドアだけではない、九重の美術館
九重町には25000平方メートルと広大な敷地を使って「九州芸術の社」があります。
ここには複数の美術館や図書館がある施設で、大自然に囲まれた九重で芸術を堪能できる場所です。
「榎木孝明美術館」、「大野勝彦美術館」、「大野勝彦美術館」、「平塚運一版画館」、「前田真三・前田晃風景写真館」の4つが別々の建物として作られています。
建物自体も幻想的なユニークなので、建物を見るだけでも楽しませてくれます。
芸術家の集まる場所ということで、音楽活動ができる場所としても開放されており、九州芸術の社には社の音楽隊と呼ばれるミュージシャンの集まりがあります。
九州芸術の社でライブをしたりしているので、見る芸術以外にも聞く芸術に触れることができます。
九重”夢”大吊橋を中心とした観光スポット
九重町は谷に覆われた地域ですが、大自然に囲まれた観光スポットとしてオススメできます。
アウトドアに興味が無い人でも楽しめる要素はたくさんあるので、九州を訪れた際にはぜひ、行ってみてはどうでしょうか。