メイク技術だけじゃない美容系資格
photo by Esmay de Olde on flickr
メイクセラピーとは、心理カウンセリングの手法や色彩学の理論を取り入れたメイクアップ方法のことで、化粧療法の一環として知られています。
化粧には心理的効用が見られ、化粧をすることにより、病気の症状緩和や、クオリティーオブライフ(人生の質、生活の質)の向上が見られた、という研究結果も出ています。
顔の傷や火傷など、外見の悩みを取り除くことで、心理的な障壁を取り除いたり、心に良い変化をもたらすのです。
メイクセラピーは、それらの技術を利用し、ただ単に外見を美しくするだけでなく、メイクすることによって心理面もケアしていき、お客さんの気持ちを明るくしていく仕事を行っていきます。
メイクセラピー検定は、心理アプローチを含めたメイクアップ術や、心理的ケア・行動のサポートに関する知識・技術を評価するための試験です。
若者だけでなく、高齢者も対象とした、メイクの知識を身に付けることが出来ます。メイクや心理学、色彩などに興味のある方は、ぜひ受験してみてはいかがでしょうか。
試験概要
試験で出てくる問題も、「メイクアップ理論」「色彩学」といった、美容に関連するものだけでなく、「心理学」「コミュニケーション」など、心理学的要素が出題されます。
なので、ただ単にメイクに関する知識を持っている、というだけでは合格することはできません。
級位は3段階あり、3級合格者は「認定メイクセラピーガイド」、2級合格者には「認定メイクセラピーアドバイザー」、1級合格者には「認定メイクセラピスト」の称号が与えられます。
試験概要 |
|
受験資格 |
【1級】 |
試験日程 |
【1級】 8月 |
受験会場 |
【1級】 東京、大阪 |
受験費用 |
【1級】 |
試験内容 |
【1級】 プロメイクセラピスト向け ※試験内容は共通です。 |
合格率 |
【1級】 約20% |
公式サイト |
就職先
photo by Reginaldo Andrade on flickr
受験者の多くは、化粧品や美容業界、ブライダル業界に関わる人たちで、メイクに関する技術以外の知識があることをアピールすることを目的として、取得しているようです。
また、心理学・カウンセリング技術も習得できる資格であるため、人事に関わる人を中心に、化粧品・美容業界以外の一般企業でも受講する人がいるそうです。
また、メイクセラピストとして、独立して活躍する人も多いです。独立して働いていく場合は、1級のライセンスが必要になります。
今後、検定側は認知度向上を狙っており、今後はお客様・患者とのコミュニケーションが多い、歯科業界や看護業界へのアプローチを試みているそうで、そちらの需要も増える可能性があります。
勉強
筆記試験については、どの級もメイクセラピー検定 公式テキストを中心に勉強していくと良いでしょう。公式以外の参考書は、全くないというわけではありませんが、そこまで多くありません。
3級は座学を中心とした在宅試験なので、難易度はそこまで高くありません。
しかし、2級・1級になると、現場で経験を積んでいないとわからない問題が出てきたり、実技試験が入ってくるため、難易度はグンと高くなります。
ある程度のメイク系の実務経験がある場合や、メイクを勉強している学生の方は大丈夫かもしれませんが、独学の場合は、中々難しいものです。そこで、メイクセラピー対策講座に受講してみてはいかがでしょうか。
メイクセラピー検定では公式テキストを販売したり、対策講座を行っています。公式テキストは勉強のために購入し、対策講座については、時間やお金、立地的な問題で参加できない人もいるかもしれませんが、一人で勉強する場合は、指導付きでメイクの練習が出来る絶好の機会ですので、余裕がある方は、積極的に参加してみてはいかがでしょうか。
また、協会主催以外にも、メイクセラピーに関する講座を開いているサロン・スクールなどが存在します。ネットで検索して、知覚であれば積極的に参加してみてはいかがでしょうか。
他にも、関連資格の勉強を行うのも、勉強法の1つです。例えば、メイクアップアーティストに関わる資格の勉強でメイクについて学んだり、「介護福祉士」といった介護系資格で皮膚学について学んだり、勉強に幅を付けてモチベーションを維持したい、という人は行ってみてはいかがでしょうか。