頭の中を見える化する「マインドマップ」
ビジネスでは常に自分しか思いつかないような新しい発想やアイディアを1つ2つ持っていたいところです。
しかし、今まで誰も考えたことがない新しい発想というのは「なんかいいアイディアないかな」と考えてみたところでそう簡単に思いつくものではありませんね。
新しいアイディアというのは、
- 今までなかったものをゼロから生み出す
- 他の人のアイディアに自分のアイディアを上乗せする
- 既存のものと既存のものをくっつけて新しいものを作る
といった種類があります。
マインドマップという手法を使うことでこれら新しいアイディアが生まれやすくなるのですが、特にマインドマップが得意なのは3番目の「あるものとあるものをくっつけることで新しいものを作り出す」、ということです。
たとえば、
- ポテト + トマト = ポマト
- 黒ボールペン + 赤ボールペン + 青ボールペン = 三色ボールペン
- 太陽 + 月 = 日食 or 月食
- カレー + うどん = カレーうどん
- PC + ネット回線 = インターネット
などなど、いろんなものが何かと何かを組み合わせることで新しい価値を生み出しています。
こうしてリストアップしてみると、
「ポテトと月を組み合わせたらどうなるだろう?満月ポテトせんべいとかどうかな?」
「カレーと三色ボールペンを組み合わせたらどうなるだろう?4色になるだけだな・・・。」
など、いろんなアイディアが湧き出てきます。
このように、頭の中にあった知識やイメージを外に出して目で見えるようにすると、意外なもの同士がくっついたり新しい項目が加わったりとうれしいことが起こります。
これがマインドマップという発想法のベースになります。
マインドマップとは?
マインドマップはトニー・ブザン(Tony Buzan)が考案したブレインストーミングの方法で、画用紙の中心にセントラルイメージというメインテーマのイメージを描き、その絵から想像・連想されるキーワードやイメージをひたすら枝を伸ばすように書き加えていくというものです。
各々の要素は中心の絵から伸びた枝のどれかと必ずつながっているので、テーマと直接関係のないと思われる事柄もマインドマップでは一枚の紙に表現されます。
人間の脳の中ではさまざまな知識同士がつながった意味ネットワークという構造で情報が記憶されていると脳科学で言われています。そのデータ構造を考えれば、マインドマップの「関連する連想キーワードを思いつく限り書き加えていく」という手法は情報を効率的に引き出す上で非常に理にかなっています。
マインドマップはアイデアの発想法、記憶術、ノート術として世界中で人気があり、日本のビジネスマンもマインドマップのセミナーを受けて活用している人が多くいます。
マインドマップの書き方
トニー・ブザンが提唱する正式なマインドマップには書き方のルールがいくつかあります。
- 無地の紙を横長で使う
- 紙の中心にセントラルイメージを色つきで描く
- 1つの枝には1つのキーワードを関連付ける
- 枝は直線でなく曲線的に描く
- 枝はマップの中心側を太く、外に行くに連れて細くする
- セントラルイメージから出る太い枝は色を変える
- キーワードや絵は枝の上に描く
- 自分なりの色分けルールを決めておく
- 楽しくやる
といったものです。
まずは自己流でもいいのでそれっぽいマインドマップを描いてみましょう。
モチベーションをあげるためにも描いたものを誰かに見てもらうというのも良いですね。
便利ツールを使ってマインドマップを描いてみよう
マインドマップを描くためのソフトウェアやアプリケーションは無料のものを初め、たくさんでています。
PC上で動くものだけでなくウェブ上で実行できるものやスマートフォンアプリなどもあるので、無料のもので試してみるのがオススメです。
そして、特に使いやすいサービスとしてはCacooがあります。
Cacooはウェブ上で簡単にきれいな図を描くことができるツールで、マインドマップを描くことも容易にできます。
そしてCacooでマインドマップを描く最大のメリットは他の人と一緒に図を作成できるリアルタイムコラボレーション機能です。これによって、複数の人と同時にマインドマップを描くことができ、よりクリエイティブなマップを描くことができます。これは進化したマインドマップといえますね。
このように、一人で行うマインドマップや複数人で行うマインドマップで、みんなが驚く新しいアイディアをたくさん生み出していきましょう!