認知症と物忘れの違いを確かめる方法|トピックスファロー

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2015年1月21日
認知症と物忘れの違いを確かめる方法

認知症と物忘れの違いってご存知ですか?これらの区別の仕方とともに、認知症とは何か、また予防方法はあるのか?あなたもいつかは歳をとります。今からできることをやっておきましょう。

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最近、物忘れが多くなってきました

今30代の私ですが、最近物忘れが多くなってきました。
以前はなかったことですがある言葉が全く出てこなかったり相手のしゃべったことを覚えていないことが増えてきた気がします。
みなさんはどうですか?
出かける時に何かを忘れて取りに帰る回数は年々増えていっているような気がします。これってなんでしょう?

認知症と物忘れって違うの?

認知症と物忘れの違い

でもどんだけ忘れ物は繰り返しても自分を認知症だとは思ってないんですよね。そもそも認知症ってどんなものなんでしょう?
記憶力というものは人間にとって最初に衰えていく能力だといいます。
20代をピークに加齢とともに減退するんですって。じゃあ私も正常なのかも、と少し安心しました。物忘れとは精神活動が普段と多少異なっていたり幾分衰えたりする状態です。

認知症は、一旦発達した知能が何らかの原因で脳が破壊されて、持続的に低下した状態をいうのだと定義されているようです。なんか少し難しいですが。歳をとると物忘れが多くなりますが、認知症へ発展するものではないといいます。なんとなく物忘れの延長に認知症があるのかと思っていましたがそうではないのですね。

では痴呆っていうのはまた違うのかと思うと、もう痴呆という言葉は高齢者介護分野では廃止され認知症へと置き換えられているんですね。ということは痴呆と認知症は同じだといえます。

認知症と物忘れを見分ける方法は?

これは経験を喪失していないかどうかが重要らしいです。たとえば大切なものをどこへしまったか忘れてしまうことは誰でもよくあることでしょう。物忘れの場合は、どこへしまったかを忘れてしまったことは覚えていますが、認知症はしまったことを忘れるのだといいます。そこでなくしたとか、盗まれたという発想へと飛んでいってしまうんですね。

物忘れの自覚がなく経験自体が脳から喪失されるのが認知症です。また、ただの物忘れの人は忘れる物事の程度は進行しませんが、認知症の人はどんどん忘れる物事が大きくなっていくといいます。認知症になると認知機能に支障を生じさせます。物事を考え判断したり、理解したりすることができなくなるのだといいます。そのため自分で生活を支障なく送ることが難しくなってしまいます。

加齢とともに物忘れは誰でも多くなるのですが、次のような点が目立ちはじめたら要注意です。
■同じことを何度も聞いたり言ったりする
■以前興味があったことに急に関心がなくなる
■家に帰れなくなる
こうしたことが頻繁に起こるようでしたら認知症の疑いがあるそうです。

認知症を見分ける模擬テスト-キツネとハト

キツネ・ハト模倣テストというのがあります。 認知症だと疑いのある方へ出題してみるとただの物忘れの方との区別が簡単にできるそうです。

キツネとハトを出題者と同じ手の形で作るよう言ってみてください。
中指と薬指と親指をくっつけたキツネの形はほとんどの方ができるそうですが、両手の平を自分の胸に向け親指をクロスさせて羽ばたく様子のハトは、認知症の方だと難しいようで正解率もぐんとさがるそうです。
ハトの形を真似るのは視点取得という能力が必要となります。また空間認識能力の点からも認知症の場合は難しくなるそうです。

この他にもいくつか簡単な予測診断はあります。 認知症は早期発見、早期治療が望ましいので早めに専門医に相談しましょう。最近では研究も進み、悪化を遅らせる薬も充実しているとのことです。しかし物忘れの激しい老人が認知症とは限らないといいます。

意識障害やうつ状態の場合も似たような症状は出るのだとか。意識障害をきたす原因は感染症、糖尿病、アルコール中毒などさまざま。どちらにしろ医師に相談しはっきりとした原因を探るのが大切といえるでしょう。

予防のために何をすればいいの?

では認知症は予防できるのかどうかについて考察したいと思います。

認知症の予防は、その認知症を起こしている病気の予防ということになります。脳血管性認知症は脳血管障害、脳梗塞などが元で起こっているので脳血流を整える必要があるそうです。高血圧、糖尿病、高脂血症を注意しバランスのとれた食事と適度な運動が認知症予防に効果的です。

アルツハイマー型認知症についてはまだ原因がわかっていないのだとか。ただ、精神活動を活発にすることで、神経細胞死を遅らせることができることは調査でわかっているそうです。いつまでも意欲を持ち活発に生活することが、アルツハイマー型認知症の発病を遅らせるということです。

ただの物忘れは多いけどまだ老人って歳ではないし大丈夫だと思っていてもいつかはやってきます。その頃に急に予防を始めるのでは遅いでしょう。食事と運動、いつも元気に生活することを続けていくことが大切ではないでしょうか。

著者:ねじ山ねじ

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兼業ライターとして活動しています。何かの合間にさくっと読めるものを書いてますので気楽に読み流してください。