ダイナミックな海のドラマを目の当たりに。どうしても行きたいのは沖縄美ら海水族館
ありのままの沖縄の海を一年を通して迫力のスケールで体感できる施設は、日本国内の水族館のなかでも飼育種類数はトップクラス。
また、魚たちの沖縄名が紹介されているところからも沖縄の人の生き物に対する愛情をはかり知れます。
沖縄美ら海水族館が送る壮大な海のドラマを堪能するには一日だけでは足りないかも知れません。
黒潮が育む躍動感あふれる回遊魚たち
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黒潮は日本海流とも呼ばれ、東シナ海を北上し日本近海を流れていくダイナミックな海流。その海流に乗って回遊していく様々な魚たちと魚類で最大のジンベイザメやナンヨウマンタの親子が悠々と泳ぐ壮大な姿が感動的な超巨大水槽は圧巻!黒潮のドラマティックな迫力に思わず息を呑んでしまいます。
ジンベイザメはゆったりとした動きと穏やかな性格の持ち主で、大きいからだの割りに主食はプランクトンや海草・小魚。
とても臆病で人工飼育に難しいと言われていますが、ここ美ら海水族館では世界で初めてジンベイザメの複数飼育に成功しました。
3尾いるジンベイザメの中で一番大きな『ジンタ』は世界最長飼育記録を更新しているジンベイザメくんなのです。
沖縄の深海が目の前に!
真っ暗で謎に満ちた深海の世界は華やかな珊瑚礁の魚たちに比べるとちょっと地味で、マンタやジンベイザメのような迫力もありませんが、深海魚の少々グロテスクな姿は深海で生きることに適応したカタチなのです。そんな深海魚たちのユニークな魅力に取り付かれてしまう人も少なくありません。
美ら海水族館に展示されている深海魚たちは沖縄周辺に生息する魚たちを採取したものです。採取後は体内の空気が膨張し破裂しないようすぐに応急処置をし、水族館の加圧水槽に入ったあと少しずつ減圧しながら低圧下の展示水槽でも元気に暮らせるように工夫しています。
美ら海水族館で暮らす深海魚たちは低圧下の環境に対応した珍しい深海魚たちなのです。
彩り豊かな海の楽園
イノーと呼ばれる珊瑚礁に囲まれた水深の浅く美しい海域は昔から海の畑とも言われ、大切にされてきました。
珊瑚礁を再現した水槽では太陽の光やフレッシュな海水を取り込むことができるため、大規模な珊瑚の飼育が可能で、実際の珊瑚礁を再現し、今では神秘的な珊瑚の産卵も行われているとのことです。
みんなで楽しめる海洋博公園
美ら海水族館は海洋博公園内にあり、公園内にはマナティー館・ウミガメ館などの設備もあります。
植物園では、クラフト作り体験など無料で楽しめるイベントがあります。水族館とは違った和やかなひと時を家族で和気あいあいと過ごしてみるのもよいでしょう。
その『混雑予想』、甘い!?
美ら海水族館は大型連休や長期休暇が重なる時は要注意。殺人級の混雑が予想されます。
せっかくの旅行なのに、人ごみにもまれ魚が見えないという悲しい危険性もはらんでいます。
美ら海水族館のホームページのトップに混雑予想が案内されていますので観光などの予定を立てるときに参考にすることをお勧めします。
混雑を避けられない日程なら早朝見学も良いかもしれません。混雑回避以外にも、黒潮の海大水槽は朝見学が一番きれいと言われています。