『先払い』=『トラブル』ではない!しっかり対処すれば防ぐ事も可能
通信販売とは、インターネットやTVなどのメディアを利用して、商品を取引する方法です。
実に便利な媒体で非常に多くの方が利用されています。
そんな便利な通信販売は全てが安全という訳ではありません。
よく起きるトラブルは、『支払方法』に関するものです。
通信販売には、商品が到着する前に代金を支払う『先払い』というものがありますが、この方法がよくトラブルの原因になります。
「代金を支払ったのに商品が一向に来ない」
こういう状況になると、詐欺に遭ったかもしれないと考えてしまうものです。
この先払いというシステムは、どうしてもトラブルになってしまうのでしょうか?
決してそう言う訳ではありません。しっかりと対処すればトラブルを未然に防ぐ事が可能なのです。しかも、商品未到着というような状況になったとしても、解決する事ができるのです。
商品の発送は法によって守られているもの
料金を『先払いにするか』『後払いにするか』は厳密な決まりがありません。なので、販売元に委ねられているのが現実です。
だからといって、料金だけ貰い商品の未発送をして良いという事はありません。これをすれば明らかな詐欺罪と判断され、法によって裁かれる事になります。
さらに、通信販売を行なう業者には、訪問販売法という法律が定められています。
これは、『代金を受け取った販売業者は消費者(商品購入者)に対して、申し込みの承諾の有無や商品の引渡期日の通知をする義務がある』というものです。
この法律がある為に、原則的には商品の発送は守られているのです。
しかも、この法律を破ってしまえば、販売業者は罰金及び業務停止命令という重い制裁を受けなければならないのです。
それでも、現実では多くの詐欺行為が起きてしまっています。どうすれば良いでしょうか?
5つの賢い方法で先払いトラブルを避けられる
先払いでトラブルにあったらどうしたら良いでしょうか?次の5つの賢い方法を用いるなら、トラブルを解決していく事ができるでしょう。
性急な判断をしない
先払いトラブルを避ける一番の方法は、購入の前に一呼吸置く事です。
『驚くほどの安価』や『出来過ぎた謳い文句』を掲げる販売業者の商品は、早急に判断せず一旦熟考しましょう。
そして、返品特約が掲載されているか、ページ内をくまなく探してみましょう。
これらの掲載がない販売業者からは、商品を購入しないのが賢明です。
値段につられて詐欺にあう事が無いようにしましょう。
注文した証拠を保管しておく
詐欺の時の事を考えて、注文した証拠を保管しておくのは賢明です。
販売業者の名前(会社名)・住所・電話番号・FAX番号・アドレス・ページのURLを保管しておきましょう。
この際、書いて記録するのではなくプリントアウトで残すのです。手記だと証拠としての能力は低いですが、プリントアウトだとページがそのまま印刷されるので証拠能力は高いです。
それに加えて、購入した際の画面も一緒にプリントアウトしておきましょう。
これらがあると、被害届を出した時に有利に物事が運んでいきます。
自分にミスが無い事を証明する
先払いトラブルの中には、振込先を間違ったという自分のミスもあります。それを棚に上げて販売業者にクレームをつけても、一向に解決する事はありません。
本当に先払いをした後に生じたトラブルであれば、自分にミスが無い事を証明する事が先決です。
『銀行に連絡し振込み先と代金の行先の確認をしてもらう事』や『振込みをした時の受領書の保管』は絶対条件です。
これらを行ない自分にミスが無い事を証明できれば、販売業者に正当な理由で問い合わせをする事ができます。
不在通知の確認
もしかしたら、不在時に商品が届いていたという事も考えられます。そういう時はポストに『不在通知』が入っている事でしょう。これがあれば、運送会社に連絡するだけでOKです。運送会社が商品を届けてくれれば、滞りなく購入できたという事になります。
しかし、ポストのどこをさがしても不在通知が無い時は、販売業者に連絡をしてみましょう。
ここで、『発送済みですので、いつ頃には届く予定です。』との返答があれば、待つだけで良いでしょう。
それでも、商品が届かない場合は運送会社のミスになりますので、運送会社に保証をしてもらう事ができます。
もしくは、『未発送です。』との返答があるなら、いつ発送して到着するのか確認してください。
到着すればOKですし、それでも商品が来ない時は再度連絡か下記の手段をとる事になります。
専門家に相談
自分にミスが無く、購入したという証拠があるにも関わらず、商品が一向に送られてこない時は『日本通信販売協会』や『国民生活センター』に相談されると良いでしょう。これらは、専門家ですので個人として解決できないような場合でも頼りになります。
もしくは、詐欺という最悪の事態を想定して、『警察』に相談するのも一つの方法です。
警察の捜査により違法だという事が解れば、摘発され法律による重い制裁を受ける事になるからです。
5つの方法を知っておく事で、先払いトラブルを見事に回避できる
通信販売は実に便利なものです。家にいながらお目当ての商品が手に入るからです。
しかし、中にはそれを悪用した詐欺業者も存在しています。
詐欺に遭えば多大な害を被りかねませんので、細心の注意が求められます。それと共に『泣き寝入り』しない様に、トラブルの解決法を知っておく事も必要です。
ここで紹介した5つの方法は、先払いトラブルを筋道立てて解決するのに役立つ方法です。
考えられるトラブルの原因を一つ一つ解決する事で、どこでトラブルが生じたか解るでしょう。
ですから、決して『先払い』=『トラブルの原因』とはならないのです。また、解決不可能という事もないのです。