何が違う?理学療法士と作業療法士の5つの疑問|トピックスファロー

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2012年12月4日
何が違う?理学療法士と作業療法士の5つの疑問

理学療法士と作業療法士。どちらもリハビリテーションを行う職業ですが、この二つの違いを説明できますか?資格取得の前に知っておかなければ後悔する二つの療法士の違いについて、仕事や給料の違いなどを調べてみました。

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
  

ここが違う理学療法士と作業療法士

この二つの職業は、ともに『リハビリテーションを行う』仕事の為によく混同されていますが、明確な違いがあるとすると、『患者の回復させたい行動』と『患者に対するアプローチ』が異なります。

『基本動作』の理学療法士

理学療法士が回復させるのは『基本動作』と言われる物です。
『基本動作』とは、起き上がる、立つ、歩く、寝返りを打つなど、日常生活を行う上で必要不可欠な動作の事を指し、理学療法士はその回復に努めます。

『応用動作』の作業療法士

対して作業療法士は『応用動作』の回復を行います。
『応用動作』とは、着替える、料理を作る、仕事をするといった日常生活をより快適に過ごす為の動作と言えるでしょう。
その中には、趣味や遊びを行う事も含まれています。
また、作業療法士は身体的な機能の他にも、精神的な『こころのリハビリ』を行う事も理学療法士とは違うと言えるでしょう。

回復させるまでの方法が違う

患者に対するアプローチとは、『リハビリの方法が違う』と言い換えてもいいでしょう。
もっと細かい違いはありますが、大枠で述べると以下のようになります。

物理療法の理学療法士

「歩けない」理由としては、筋力が弱っている。
麻痺している。あるいは足を失っていると言った事が考えられます。
その為、理学療法士はマッサージで筋肉の柔軟性を取り戻す、低周波によって刺激を与える、温熱により刺激を与えるといった、物理的に組織に働きかける行為を行います。
他には、日常生活で想定される階段の上り下りや車いす、義足を使っての歩行訓練などの運動療法も同時に行います。

社会復帰を目指す作業療法士

作業療法士は『基本的な動作は出来るけど、思い通りにならない患者』のリハビリを行います。
その為、リハビリに専門的な器具や大きな装置は使わないのが一般的です。
例えば手先が思い通りに動かない場合は、『ペグ』と呼ばれる円柱のブロックを摘み上げ、枠にはめるといった動作と繰り返しますし、輪投げや絵画、機織りを治療に用いるケースもあります。

給料はあまり変わらない

給料に関しては、両方とも年収300万円~400万円とあまり違いは見られませんでした。

資格取得までの流れも変わらない

もちろん学ぶ内容が違いますので、それぞれの学校(大学や専門学校)に通う事になりますが、資格取得の流れまではほぼ変わりません。
3年、ないしは4年の勉強期間を経て、それぞれの国家試験に臨みます。
また養成校では多くの場合、理学と作業の両方の学部を揃えています。

受験者の合格率では、理学療法士が若干高いものの、どちらもほぼ90%と非常に高い合格率となっています。

就職先も基本的に変わらない

どちらもリハビリを目的としているため、基本的な就職先に違いはありません。
就職先の多くは、一般病院やリハビリテーションセンターに落ちつくでしょう。
他には老人介護施設などでも需要が高まっています。 その為、資格取得者の就職率も非常に高いのが特徴です。

しかし、あえて違いを上げるとするなら、理学療法士には『スポーツトレーナー』への道があり、作業療法士は統合失調症等の『精神障害』の治療に携わる事ができます。
ただし、どちらも『医師の指示の下、リハビリ行為を行う事』が前提ですので、個人で独立・開業を行う事は出来ません。

現在は二つの資格に有利不利はない

給料や就職率を見ても、現状どちらの資格を目指すほうが有利とは言えません。
一流のプロスポーツ選手などと専属契約を結ぶことが出来れば、理学療法士の給料は跳ね上がるでしょうし、理学療法士の関与できない精神障害の分野に関しては、作業療法士が有利と言えるかもしれません。

どちらも患者だけでなく、その周りにいる家族にまで影響を与える責任の重い仕事です。
『安定した就職の為の資格』として捉えるのではなく、医療従事者として仕事を続けられるかどうかを考える事が必要なのかもしれません。

著者:坂下モド

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
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ペットを飼っている関係上、ペット関連の記事を多く執筆。現在ではジャンルを問わず、政治・経済なども