低用量ピルは単なる避妊薬じゃない PMS・生理痛がつらい人へ|トピックスファロー

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2015年8月7日
低用量ピルは単なる避妊薬じゃない PMS・生理痛がつらい人へ

毎月、生理前にPMSに苦しんで、生理中は貧血に下腹部痛など・・・。本当につらいですよね。女性の大切な機能とはいえ、できれば少しでも楽にしたい。そんな生理に苦しむ女性のために低容量ピルというものがあります。

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ピルってなに?

ピルとは、女性の経口避妊薬のことです。OC(Oral Contraceptive)とも呼ばれます。

ピルの飲み忘れがなければ、避妊率はほぼ100%となります。女性の卵巣から分泌される、卵胞ホルモン(エストロゲン)黄体ホルモン(プロゲステロン)というホルモンがあります。この2つのホルモンを、化学合成によって作ったものです。

ピルを服用することによって、常に妊娠しているのと同じような状態にして、排卵が起こらなくします。子宮内膜も厚くならないため、受精卵が着床しづらい状態になります。そのため、避妊効果がとても高いのです。

しかし、ピルには、避妊効果だけではなく、体調の改善や生理日の調整が出来るなどのメリットもたくさんあります。 ピル

ピルへの偏見

ピルと聞くと「副作用が心配」「なんだか遊んでいる女にみられる」と考える人もいると思います。うわさでなんとなく聞いたことがある情報や、避妊薬というイメージでしかピルを知らないというのは、とてももったいないことです。

ピルは副作用がひどいって聞いたことがあるから・・

日本では1999年に低用量ピルが販売され始めました。それまでは、避妊薬として、ホルモン量の多い、中・高用量ピルを使用していたため、副作用が強く出る傾向にあったようです。そこから、ピル=副作用がひどい、というふうなイメージが定着してしまったようです。

しかし、低用量ピルはホルモン量が少なく、軽い副作用が出ても、それは飲み始めの頃だけという人がほとんどです。

男のために使うわけじゃない

残念ながら、ピルを使っていると知ると、避妊具を使わなくなったり、やたらと誘ってきたり、勘違いする男性がいるようです。ピル=避妊薬、は事実です。望まない妊娠を避けるために、女性主体で出来る避妊としてとても安心できる方法です。

しかし、女性は、男性を喜ばせるためにではなく、自分の体のために避妊をし、他にも自分の体調の改善や生活リズム、予定をしっかりコントロールしたいというさまざまな目的のためにピルを使っています。それなのに、ピル=遊んでいる、と思う男性がいるとうんざりしてしまいますね。

もちろん、単に避妊目的だけ!という女性もいるかと思いますが、ピルを飲んでいるから、避妊具は使わなくていいという安易な考えは止めたほうがよさそうです。性感染症を防ぐためには、やはり避妊具が大切な役割を果たします。 耳をふさぐ白人女性

ピルは働く女性の味方

労働基準法第68条に「使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない」という生理中の体調不良で休める生理休暇制度があります。休暇をとったことによる何らかのペナルティを与えることも禁止されています。

体調が悪ければ堂々と休んでいいわけです。でも、なんとなく生理休暇はとりづらい雰囲気を感じる、マイナスの評価を受けるような気がして無理してでも仕事をする、仕事を休みたくないけれど体調は毎月最悪、という人はたくさんいるかと思います。

ピルは、そんな女性の社会生活において、とても役立ってくれるのです。仕事中にPMSや生理の不快な症状に気をとられることも少なくなるはずです。

ピルの種類と使いかた

ピルは医療機関で処方してもらいます。詳しい説明を受けられるほうが安心なので、できるだけ婦人科にいきましょう。問診や検査をして問題がなければ低用量ピルを処方してもらえます。

低用量ピルのほかにも中・高用量があります。中・高用量ピルは緊急避妊の時などに使われます。低用量ピルは、28日周期に合わせて服用します。1シートで、21錠タイプと28錠タイプがあります。21日間服薬して、7日間は休薬します。

休薬の間に出血が始まります。28錠タイプは7日分が飲み忘れ防止用の偽薬になります。初回は生理の始まった日から飲み始めます。1日1回同じ時間に服用します。

副効用 ちょっとうれしい効果

ピルには避妊効果のほかに、

・生理痛の軽減
・出血量の減少
・PMSの緩和
・生理日前の吹き出物や肌荒れの改善
・体毛が薄くなる

などの効果があります。避妊目的以外でも、毎月、生理痛に苦しんでいる人や憂鬱な気分になる人の治療にも役立っています。排卵をしないようにして卵巣を休ませることができるので、卵巣の病気のリスクが低減します。

ピルを何日か余計に飲んだり、減らしたりすることによって生理日の調整ができます。旅行やスポーツの試合、大事な受験日などの予定に合わせて調整できるのは大きなメリットではないでしょうか。 つるつるお肌

副作用 飲んではいけない人もいる

飲み始めの1~2ヶ月くらいは

・吐き気
・乳房の張り
・頭痛
・むくみ

などの症状が出る場合があります。体がピルに慣れれば、自然と副作用はなくなります。 ピルにはホルモン量が毎日一定のものや段々とホルモン量を変えてあるものもあります。 どのピルが合うのかは人によって様々です。副作用がつらい場合は、お医者さんに相談して違う種類のピルを処方してもらうなどしたほうがいいでしょう。

血栓症のリスクが高くなる可能性があるため、35才以上で1日15本以上タバコを吸う人や高血圧、糖尿病、血管の疾患がある人などは服用ができない場合があります。お医者さんとしっかり相談してみましょう。

ピルの選択

PMS・生理痛に苦しんでいる人は、改善のための選択肢の一つとして低用量ピルを前向きに考えてみてはどうでしょうか。ピルについて理解して、自分自身のために役立ててください。

著者:田中みか

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猫と温泉をこよなく愛するフリーライターです。
読みやすく、理解しやすい文章を心がけています。