ガールズは知っておきたい!心と体に影響する「月経前緊張症」の対策|トピックスファロー

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2015年5月21日
ガールズは知っておきたい!心と体に影響する「月経前緊張症」の対策

生理前になると、心も体もなんか変!と感じる人が多いようです。月経前緊張症になる女の子の数は年々増えている傾向にあるのだとか。月に10日近くも不安定な状態って、生活に支障をきたしてしまいます。特に精神面の不調は苦しいです。

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月経前緊張症(PMS)とは

「月経前緊張症」という病気を知っていますか?この病気は、またの名を月経前症候群(PMS)と言います。最近、多くの雑誌などに取り上げられているので、聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

ストレス1 この病気は、日本婦人科学会では「月経開始の3~10日位前から始まる精神的、身体的症状で、月経開始とともに減退ないし消失するもの」と定義されています。
女性の約80%が起こすと言われている病気です。かくいう私もその1人です。だから、不快な気持ちが押し寄せてくる感じ、よくわかります。

月経前緊張症はなぜ起こるのか?

発病する理由は、ホルモンの異常だとか、ホルモン分泌の急激な変化が深く関係しているのではないか?などと言われていますが、はっきりとした原因がわかっていないのが現状です。

「集中して仕事に取り組みたい!」「趣味を思い切り楽しみたい!」なんて思っているガールズにとって、30日のうち3~10日も不快な症状にとらわれているのはナンセンスに違いありません。

月経前緊張症の症状と対策

月経前緊張症の症状を細かく分類すると200~300もあると言われています。個人差があるので、それほどの数になるのは当然のことでしょう。どの症状も不快に感じることに変わりはありません。では、心と身体に出てくる症状をそれぞれ見ていきましょう。

いらいら

精神的な症状

精神的には、次のような症状があります。

・訳のわからないいらだち感
・情緒不安定
・突然起こる不安感
・睡眠障害
・落ち着かない
・常に緊張している状態
・神経質
・涙もろい状態
など、数を挙げたらきりがないくらいあります。しかもそれら全てが自然と始まり、自然となくなるのです。

身体的な症状

身体的には、次のような症状があります。

・肌荒れ
・乳房の緊満感(張っている感じ)
・体重増加
・頭痛
・腰痛
・下腹部のハリ
・むくみ
など。どれもこれも体調がすぐれないものばかりです。仕事を休んでしまったり、寝込んでしまう人もいるくらい、ひどく出てしまう場合もあります。

自律神経的な症状

自分ではどうすることもできない症状が自律神経の面からも襲ってきます。

・めまい
・倦怠感
・食欲不振
などがそれに当てはまります。

月経前緊張症の対策

対策には、時期の予測をつけることや身体を動かすいった自分でできることと、そして婦人科への受診という二種類があります。

時期の予測

月経周期をつけることで、いつ頃に月経前緊張症が始まってしまうのかがわかります。手帳などに月経が始まった日と終わった日、それから前の月の月経が始まった日の翌日から次の月経が始まる前日までの日数を書き込みましょう。そうすれば、月経の周期がわかります。

最低でも2ヶ月つけると、何日前から症状が出始めるかを予測することができます。また、書くことが苦手な方には、スマホやパソコンで無料で使えるアプリを活用するのもひとつの方法です。
ルナルナなどの女性の身体のことが入力しやすくなっているアプリがありますので、アプリ検索をしてみましょう。ドコモにも「カラダのキモチ」という体調管理や月経・排卵を予測でき、アドバイスを送ってくれるサービスがあります(こちらは有料:月額300円)。管理をしっかりと行いたいという人には向いているサービスではないでしょうか。

婦人科への受診と治療薬

症状があまりにもひどく、生活に支障が出てきてしまうような場合は、早いうちに婦人科の受診が必要です。ひどい頭痛や腰痛の他に、一定期間だけの気分の浮き沈みなど精神面の以上がある時も婦人科に行ってみましょう。

市販の治療薬もドラッグストアや薬局で売られています。症状が軽度の場合は、市販薬でも症状をさらに軽くすることが可能です。ただし、この薬は「要指導医薬品」に指定されています。薬剤師さんなどに相談をしてからの購入となります。

薬3 症状を緩和させる方法として、食生活の改善があります。
お酒やたばこ、スナック菓子、それにカフェインの多く含まれている飲料などを控えることが必要です。また、ビタミンやミネラルを多く含む食品を摂ることを心がけましょう。それに低脂肪食も症状緩和になると言われています。

軽めな運動も症状を和らげることに貢献してくれるようです。日の光に当たりながらゆっくりと散歩したり、軽めなストレッチなども有効でしょう。

不安な症状が出たら身近な人に相談を

月経前緊張症の怖いところは、抑うつの症状が大きくなってしまうことです。抑うつ自体は、誰もが経験するものなんです。悲壮感や気分の落ち込み、不安感や空虚感などがそれにあたります。

1つくらいは、誰もが思い当たることがあるのではないでしょうか。このような抑うつ症状が、うつ病になってしまうことだってあるのです。「今はホルモンバランスが悪いから」と考えるようにすることが精神面をカバーするのに大切なことになります。

女子友

自分の心を守る対策とは?

心の問題は、ひとりで悩みすぎてしまうことが悪化の原因となります。考え込んでしまうとどうしても悪い方へと考え方が向いてしまいがちになります。ですから、家族や恋人、友人に話を聞いてもらいましょう。

また、アロマの力を利用することも気分を変えることができます。心身のバランスを整える効果のあるラベンダーなどが有効とされていますが、自分の好きな香りを用意することが一番です。

私の場合は、自宅で楽しい映画を観たり本(マンガもありです!)を読んだりして、気分転換をはかっています。心が病んでしまうと、身体の症状よりきつく感じてしまいますから。余計なことを考えないように努めることが自分の心を守ることに繋がります。

生活習慣の見直しで症状改善を目指す

月経前緊張症は、多くの女性が抱えている病気です。一時的なものとは言え、3~10日もつらい状況が続くのはしんどいですよね。生活習慣の見直しや食べる物を見直すことなどで、身体症状が少しでも良くなるのでしたら、その期間だけでも試してみませんか。

精神症状は、誰かに話すことが一番の薬になります。親や兄弟、恋人や友人に相談してみるのもいいですが、
女性専用のホットライン(東京都の場合:東京都女性のための健康ホットライン)が各地にありますので、利用するのもいいかと思います。電話だと何でも話すことができるので、かえって安心するかもしれません。

毎月、期間限定で「何かが変だ」と感じることがあったら、月経前緊張症の可能性があります。生理前の3~10日は要観察してみてください。

著者:桜井 涼

フリーライター
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学習塾講師からライターに転身し、メンタル面や子どものことについてのコラムなど、必要としている人の心に感じるものが書けるよう日々努力しています。