料理の引き立て役だけではない!滋養強壮に大いに貢献するスパイス
インド料理を食べた事がある人は、口に入れた瞬間に”ピリッ”という辛さや、”品の良い香り”を感じた事があるでしょう。これは、料理内に何種類ものスパイスをブレンドしているからです。
スパイスはインド料理に欠かす事ができず、入れる事によって味や香りを引き立てます。
例えばインドの代表料理であるカレーで考えてみましょう。
カレーには何種類もスパイスを使用します。しかし、その分量は各家庭やレストランによって千差万別です。ですから同じカレーという料理でも、全く違う味や香りを持った作品に仕上がるのです。
このようにスパイスは、料理に味や香りの変化をつける事ができる素晴らしい調味料なのです。
しかし、スパイスの役割はただ単に、味や香りを引き立たせるだけではありません。
スパイスは、滋養強壮※として大いに期待できるのです。
スパイスは何種類もあり、それぞれ効果や効能が違います。ですから、それらを効率良く摂取する事ができれば、『体質の改善』や『弱まっている部分の回復』に役立てる事ができるのです。
正しく理解できれば、自分の体に合わせた滋養強壮料理を作る事が可能なのです。
※滋養強壮…栄養素で体の弱った部分を補い、体質改善をはかる事
まさに滋養強壮の為の食材!スパイスに見られる体質改善効果
アジョワン
原産国 | 北アジア・北アフリカ |
特 徴 | 多くのインド料理に使用されます。特にカレー粉の原料として使用されます。 また薬用として使用される事もあります。 |
効 果 | 消化不良の解消。整腸作用。 |
ウコン(ターメリック)
原産国 | インドネシア |
特 徴 | ウコンには『春ウコン(ワイルドターメリック)』と『秋ウコン(ターメリック)』の2種類があります。 『春ウコン』は苦味がなく、日本人向けのカレーによく使用されています。 『秋ウコン』は苦味があり、見た目が黄色いのが特徴です。 |
効 果 | 新陳代謝や肝臓・消化器系の改善。二日酔いの抑止。 |
カルダモン
原産国 | インド・スリランカなど |
特 徴 | スパイスの中で最も歴史があるスパイス。香りづけとして良く使用されます。 |
効 果 | 胃の調子や働きを整える。 |
クミン
原産国 | エジプト |
特 徴 | インド料理に欠かす事ができず、香り付けやガラムマサラを作る時に必要とされる。 |
効 果 | 胃腸の働きを整える。腹痛の改善。 |
クローブ
原産国 | インドネシア |
特 徴 | フトモモ科の花蕾を乾燥させたもので、肉料理の香辛料として欠かす事ができません。 |
効 果 | 胃腸の働きを整え活発にする。消毒作用。 |
コリアンダー・コリアンダーシード
原産国 | 地中海東部 |
特 徴 | 日本ではパクチーの名で知られています。 『葉』の部分をコリアンダーといい、『種子』を乾燥させたものをコリアンダーシードと言います。 |
効 果 | 新陳代謝。消化器系の働きを良くする。 |
サフラン
原産国 | 西南アジア |
特 徴 | アヤメ科の多年草のめしべを乾燥させたスパイスです。 料理に鮮やかな黄色を付ける時によく使用します。(例:サフランライスやパエリア) |
効 果 | 婦人病。通経作用。痛み止め。 |
シナモン(ニッキ)
原産国 | 中国南部、ベトナム |
特 徴 | 香りに特徴を持ち『スパイスの王様』と呼ばれている。 調理法としては、砂糖との相性が抜群なのでお菓子を作る時に多用されます。 |
効 果 | 胃の調子や働きを助ける。体の保温作用。発汗を促す作用。 |
ナツメグ
原産国 | 東インド諸島 |
特 徴 | スパイスの代表格と言っても過言ではないナツメグは、香りに特徴があり肉や魚の臭みを消す事ができます。 ただし、多量摂取すると幻覚(5g以上摂取)や痙攣を引き起こす可能性があります。 |
効 果 | 胃の調子や働きを助ける。消化の促進。便通効果。美肌促進。 |
ブラックペッパー
原産国 | インド(マラバル地方) |
特 徴 | 世界三大香辛料の一つであるブラックペッパーは、料理に辛みや風味を加えるものとして欠かせません。特に牛肉との相性が抜群です。 |
効 果 | 便秘解消。酵素活性化作用。 |