子供好きにオススメの職業!幼稚園教諭と保育士はどうちがう?|トピックスファロー

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2015年2月18日
子供好きにオススメの職業!幼稚園教諭と保育士はどうちがう?

幼稚園教諭と保育士。一見、「幼児の世話をする」ということは共通しているので、似た資格だと思うかもしれません。しかし実際は、管轄する省庁がそもそも違うなど、たくさんの違いがあります。その違いについてまとめました。

ファイナンシャルプランナー(AFP)兼WEBライター
  

子供好きの方が向いている職業とは

小さいときの夢に「ようちえんのせんせい」や「ほいくえんのせんせい」(以上、あえてひらがな)と書いたことがある人はきっと多いのではないでしょうか。
その後、大きくなるにつれ自分の志向するところが変わったとしても、「実は子供に接する仕事を今でもしたいと思っている」人はいらっしゃるかもしれません。

幼稚園

そこで、子供に接する仕事として「幼稚園の先生(=幼稚園教諭)」と「保育園の先生(=保育士)」があるわけですが、この二つの資格、実はぜんぜん違うものだったことはご存知ですか? 「子供にかかわる仕事がしたい」と思うなら、その違いはしっかり抑えておきたいところです。そのあたりを解説していきましょう。

幼稚園の先生になるなら「幼稚園教諭」

まず、幼稚園の先生、つまり幼稚園教諭とはどんな資格なのか?ということについてまとめてみます。
その前に、そもそも幼稚園とはどんな施設として定義されているか見てみましょう。

幼稚園を管轄しているのは、文部科学省です。
幼稚園の教育は、学校教育法に基づいたものとなっています。
つまり、幼稚園も広い意味では「学校」であり、「幼児を保育し、その健やかな成長のために適当な環境を作り、心身の発育を助長すること」を目的としているのです。

そこで教育を行うのが幼稚園教諭の仕事です。
幼稚園の先生 先にも述べたとおり、幼稚園は「学校」である以上、教育に重きがおかれています。
そのため、大学、短期大学、専門学校などの所定の学科で、一定の実習を受けることが免許取得のために必要になります。
昼間に仕事を持っている人が資格を取るには少々ハードルが高いです。

保育園の先生を目指すなら「保育士」

一方、保育士はどうでしょうか?
まずは、そもそもの、保育士の働く舞台である保育所について考えて見ましょう。
幼稚園を管轄しているのが文部科学省である一方で、保育所を管轄するのは厚生労働省です。
児童福祉法に基づいています。そのため、保育士が主に働く保育所は「児童福祉施設」に該当し、学校ではありません。

つまり、幼稚園とは前提とする法律がまったく違うのです。
そのため、働く幼稚園教諭と保育士とでは、試験制度がまったく違います。
保育園 では、具体的にはどうすれば保育士になれるのでしょうか?方法について取り上げます。

まず、第一の方法が、幼稚園教諭と同じように、大学、短期大学、専門学校の所定の課程に通い、所定の単位を修めて卒業することです。この方法だと、学校を卒業できれば確実に保育士の免許を取得することはできますが、学費がかかるというネックがあります。
では、「そんなにお金かけられない」という場合はどうすればいいでしょうか?

第二の方法が、年一回行われる保育士試験を受験し、合格することです。
この方法なら、他に仕事があったり、育児に専念していたりしても、専門学校の受験対策講座を受講するなどして勉強すれば、保育士になることが可能となっています。
ただし、最終学歴によっては実務経験が必要にあることもあるので、十分確認しましょう。

保育園の先生も幼稚園の先生になれる!?

さて、これまで散々「保育園と幼稚園は違う」と書いてきました。
しかし最近、その概念に大きな動きが出てきています。

平成27年度から施行予定の子ども・子育て支援新制度における『認定こども園制度』への円滑な移行・促進のため、平成31年度末(予定)までは、幼稚園教諭免許の取得条件に特例が設けられるということが発表されています。

そこで、以下に掲げる条件を満たす人は、大学などで所定の単位を修めれば、幼稚園教諭の免許を取得することができます。

・保育士資格をお持ちの方
・該当施設にて保育士として【3年かつ4320時間以上の勤務経験】がある方

つまり、保育士免許を持っている人にとっては、大きなチャンスがやってきたということです。
なお、幼稚園教諭免許を持っている人は、保育士試験を受験するとき科目の一部が免除されるという規定はすでにあります。

結局、ゼロからのスタートならどっちがお得?

幼稚園教諭と保育士。実はまったく違う仕事なので、一概に「取るならどっちですよ」とはいえません。
ご自身の目指したい方向をよく見据えた選択をすることが必要、としかいうことができないからです。

それを差し置いたところで、「働いていたり、主婦をしていたりと学業だけに時間を割けない人が目指す」ということであれば、保育士のほうが断然ハードルは低いでしょう。
まず、取得にかかるお金が幼稚園教諭に比べて断然低いです。極端な話、試験に合格してしまえばいいのですから。

また、合格した後も、活躍のフィールドが広いということで保育士をお薦めします。
幼稚園教諭は基本的には幼稚園でしか働けませんが、保育士は、保育園に加え、病院内保育園、企業の託児スペースなど、割とさまざまなところで必要とされているからです。
「子供にかかわる仕事をしたい」と漠然と思っている人は考えてみましょう。

著者:松沢未和

ファイナンシャルプランナー(AFP)兼WEBライター
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2014年にファイナンシャルプランナー(AFP)の資格を取得した兼業WEBライターです。もともと文章を書くことが大好きなので、この仕事を兼業として選びました。相続や保険の分野のお話をわかりやすくまとめてお話できればと思っています。これ以外にも、たくさん資格は持っているので、資格の取り方の話しもしたいところです。また、食べ歩きと旅行とコスメ研究が大好きです。日々の研鑽の成果!?を文章にぶつけていきたいです。至らない点がいろいろあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。