保育士はやりがいのある仕事
保育士の仕事の魅力は、保育を通じて子ども達の成長に立ち会えること。
そして、子ども達と信頼関係を気づいていくうちに、自らも成長することができる、とてもやりがいがある仕事です。
また、保育士は「一生働ける仕事」言われているように、スキルさえあれば長期間働くことの出来る仕事なのです。
こちらでは、そんな保育士のなり方や資格について紹介していきます。
保育士はどんな仕事?
まずは、保育士がどのような仕事をするのか、確認してみましょう。
保育士は保育園に預けられて子供たちを、保護者の方に代わってお世話をしていく仕事です。
子供たちの遊びや食事、おやつ、お昼寝の準備をしたり、連絡帳や保育日誌の記入、保護者さんや他の保育士の方とのミーティングを行っていきます。
また、保育園によっては乳児保育や夜間保育(深夜保育)を行っている所もありますので、そこに従事することもあります。
年収は大体300万円~350万程度と言われています。
保育士の仕事に就くためには
保育士として働くためには、「児童福祉法」に基づいて保育士の国家資格を取得し、各都道府県に保育士として登録されなければいけません。
保育士資格を取得するには、いずれかの方法で取得することになります。
保育士試験に合格する
各都道府県が実施する保育士試験に合格することで、保育士の資格を取得することができます。例年、合格率は大体10~20%あたりを推移しています。
受験資格
保育士試験の受験資格は、最終学歴によって変わってきます。
学校教育法に基づいた大学・短期大学・2年以上の専門課程の卒業者は受験する事ができます。
そして高校卒業生・中学卒業生の場合は、2年以上の児童福祉施設の従事経験があれば、受験資格を得ることができます。
また、学校教育法に基づいた大学・短期大学・2年以上の専門課程に在学中でも年度内に卒業見込みがある、もしくは4年生大学で62単位を修得済み・修得見込みがある場合も受験をすることが可能です。
筆記試験
筆記試験はマークシート方式で各科目別の合格制を取っております。テストで6割の得点を取ることができれば合格です。
試験科目 |
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保育原理 |
教育原理および社会的養護 |
児童家庭福祉 |
社会福祉 |
保育の心理学 |
子どもの保健 |
子どもの食と栄養 |
保育実習理論 |
これらの教科を全て合格で、次の実技試験に進むことができます。
実技試験
実技試験は、筆記試験全科目合格者のみが行うことができる試験で、以下の3科目から2科目選択して行います。こちらも6割以上の点数を取得することで合格となります。
- 音楽表現に関する技術
ピアノ演奏の技能を計ります。 - 造形表現に関する技術
保育所での活動を表現した絵画を制作します。 - 言語表現に関する技術
保育児童に合わせたお話の技能を計ります。
科目の免除
筆記試験は各科目別の合格制を取っていますが、その合格は3年間有効となります。
例えば、前の年で8科目中4科目合格した人が次の年に受験したとすると、合格した4科目は試験免除され、残りの4科目を合格すればいいのです。
また、幼稚園教諭免許を取得している方は、免除申請を行うことで「保育の心理学」「教育原理」「実技試験」が免除されます。
その他の教科についても、後述の「指定保育士養成施設」で対応教科目を修得した場合、幼教専修証明書の提出により、筆記試験科目が免除されます。
より詳しい情報については、全国保育士養成協議会のページを参考にするとよいでしょう。
指定保育士養成施設を卒業する
厚生労働大臣が指定する、指定保育士養成施設で指定された科目を学習し、校外実習を全て終了することで、保育士国家試験の受験なしで保育士の資格を取得することができます。
養成施設は公私立大学から短期大学、専門学校まで様々な施設が指定されています。
詳しい施設情報については、以下のリンクを参考にしましょう。
夜間部を設置している所や、通信教育課程を用意している所もありますので、働いている・忙しい方でも学ぶことができます。
勉強法の方法は主に3種類
保育士試験の勉強には、通学・通信講座・独学の3種類があります。
それぞれメリット・デメリットがありますので、自分の生活スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
1から学ぶには、しっかりとした勉強ができる通学タイプの勉強法を選ぶのがおすすめですが、期間や費用が比較的かかりやすいので、ある程度の知識や実績を持っている方なら、通信講座・独学で勉強するとよいでしょう。
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通学 |
通信講座 |
独学 |
メリット |
しっかりとした知識を学ぶことができる。 |
いつでもどこでも勉強が可能。 |
自分の好きなペースで勉強可能。 |
デメリット |
自分のペースで勉強することが難しい。 |
環境を整えないと挫折しやすい。 |
間違った知識を身に付ける事も。 |