農業体験をするなら相応しい準備が必要
近年、第一次産業として日本を支える『農業』が、サラリーマンや若い人達に注目されています。脱サラして就農する方や、週末だけ農業を行なう週末農家。また、農業関係の専門学校に行き、農業の基礎をキッチリ学びたいという学生達がいます。
特に学生さんであれば、社会人と違い『夏季休暇』『冬期休暇』が長くとれますので、その期間を利用してアルバイト(短期農業体験)を計画する事ができるでしょう。
農業関係の学校に行っている方であれば『将来の糧』となりますし、農業関係の学校に行っていない方でも『貴重な体験』をする事ができます。
とはいえ、「体一つでアルバイトに来ました!」という訳にはいかないのです。あくまでも農業をしに行くのであり、TV番組でやっているような農家訪問とは違うのです。
農業体験をするなら、相応しい物を準備しなければならないのです。
初めての農業体験をスムーズにさせる持ち物
初めて農業体験をするには、何を持っていけば良いのでしょうか?
汚れてもいい服
旅行に行く訳ではないので、オシャレをする必要はありません。土に触れ草木の中で仕事をする訳ですから、『汚れてもいい服』もしくは『処分してもいい服』を持って行くと良いでしょう。
※“つなぎ”や“制服”の貸し出しをしてくれる農家さんもあります。その場合は、汚れても良いTシャツの準備が必要です。
自分の足に合った靴※
農作業を行なうのに、わざわざ靴を新調する意味はありません。『自分の足にフィットした靴』『長年履きなれた靴』『多少くたびれていても動きやすい靴』の方が、農業には断然有利です。
おそらく無いと思いますが、革靴やハイヒールを履いて農業体験をしに来ました!なんて事はあり得ない話です。
※この場合の靴は、長靴やスニーカーをさします。
“グリップ”のある軍手
普通の軍手でも良いのですが、汗や土がつくと持ち運びをする際に普段以上に握力が必要になります。 無駄な力を使うと疲労が困憊し、その後の農作業に差し支える事になるでしょう。 なので、効率良く農作業をする為に、『グリップのある軍手』を持っていくと良いでしょう。 できれば、耐水性があり且つ通気性の良い物がベストです。
麦わら帽子
麦わら帽子じゃないといけないという訳ではないのですが、農作業をするなら日光対策は必要です。農業体験は考えている以上に炎天下にさらされますので、熱中症対策の為に帽子が必要です。 直射日光を遮断し且つ通気性の良い物と考えると、『麦わら帽子』が最適なアイテムではないでしょうか。
手ぬぐい
タオルでも良いのでは?と思われるかも知れませんが、手ぬぐいの方が農業向きです。吸水性が抜群なので、首に巻いておけば流れてくる汗を一瞬にしてふき取る事が可能です。それでいて、乾燥性も高いのでその日のうちに水洗いをし、干しておけば次の日には使える状態になっているでしょう。また、日焼け防止にも役立つので、持っていくなら手ぬぐいが良いでしょう。
雨具
農作業をする日が必ずしも晴天ばかりとは限りません。仕事によっては小雨や霧雨でも外で作業する事があります。雨具を1着バッグに入れておくと役立つでしょう。出来れば、コートやポンチョタイプより、上下タイプの方が動きやすく農作業に向いています。
薬・湿布
知らない所に行って農業体験をする訳ですから、気候やその土地の味(料理)に適応できず体調を崩す事が考えられます。風邪予防や疲労回復などを考えて、数種類の薬を持っていくと良いでしょう。 さらに、同じ姿勢での作業が続くので、肩や腕・足腰に負担がかかります。悪化させない為に湿布は欠かせません。ただ、あまりにもニオイがきつい湿布を持っていくと、周囲に迷惑がかかります。また、「食べ物にニオイがうつる!」と怒られる事も考えられます。持っていくなら無臭タイプにしましょう。
その他
洗面用具やお風呂セット、貴重品、保険証、携帯電話&充電器、カバンに南京錠(金銭管理の為)、ナイロン袋(着替えを入れる為)。 さらに、求人情報欄に必要とされているものは、しっかりと準備しておきましょう。 (例:免許証、印鑑、履歴書)