レチノールのアンチエイジング効果
レチノールはもともとニキビ治療薬として使われはじめましたが、その後、コラーゲンの再生やシワへの効果があることが分かり、アンチエイジングの治療に使われるようになりました。
最近ではアンチエイジングを目的としたレチノール配合の化粧品がふえています。
レチノールは、脂溶性ビタミンであるビタミンA。
私たちのからだは、動物性の食品に多く含まれるビタミンAが不足すると、皮膚や粘膜の乾燥・角質化などが起こり、肌・髪・爪などの新陳代謝が正常に行われなくなります。
からだに重要なビタミンAであるレチノールが、肌に良いとされるのはそのためです。
皮膚のターンオーバーとレチノールの関係
レチノールの主なはたらきは、皮膚のターンオーパーの正常化。
ターンオーバーを知るために、まずはお肌の構造についてご説明します。
お肌の3つの層について
皮膚は、表面から順に表皮・真皮・皮下組織の3つの層からなります。
表皮
下から基底層、有棘層、顆粒層、そして最も表面に近い角質層の4つに分かれています。
角質層は、たんぱく質の一種ケラチンでできた、わずか0.2mmの層で、お肌の水分を保ったり、外部の刺激から肌を守るはたらきがあります
真皮
ゼリー状のヒアルロン酸の中で、コラーゲンとエラスチンとよばれる線維が絡まりあっている真皮では、ヒアルロン酸はお肌のぷるぷる感、コラーゲンとエラスチンがお肌のハリや弾力の元になっています。
そして、それらを作っているのが線維芽細胞です。
この細胞にはそのほかに、組織が損傷を受けた場合にその部分に移動し、コラーゲンを産生して組織を修復する働きがあります。
皮下組織
皮下組織は、真皮と骨や筋肉の間の層。
真皮や表皮のための栄養を蓄えたり、体温を保つはたらきがあります。
お肌のターンオーバーのしくみ
角化細胞と呼ばれる新しい細胞は、表皮の一番下の基底層で作られます。
その後、上に押し上げられて角質層の表面に達し、古くなって核を失った細胞が、垢となって剥がれ落ちるのです。
この角化によって表皮が入れ替わる皮膚の新陳代謝を、ターンオーバーといいます。
正常な皮膚では、約28日周期でターンオーバーが起こりますが、加齢などの要因により周期が遅くなったり、角質層に核が残ったままの細胞がたまってしまうなどの異常が起こります。
レチノールには、ターンオーバーの正常化のほかに、表皮の角化細胞の増殖やコラーゲンの産生を促進する作用があります。
レチノールを気軽に試してみませんか
最近、レチノールは、さまざまな化粧品に使われています。
ここでは、気軽に試せる6つのレチノールコスメをご紹介します。
ロート 肌研 極潤αパッククリーム
洗い流す必要のない、簡単パッククリーム。
濃厚クリームが、シワや、ハリ、弾力が気になる肌にうるおいを届けます。
ロレアルパリ リバイタリフトエッセンス
ハリだけではなく、肌を引き締めるのが特徴の美容液。
整肌成分プロレチノールAを、浸透力が3倍の超微粒子カプセルに閉じ込めています。
資生堂エリクシール シュペリエル レチノバイタルクリーム
目元や口元にハリを与える薬用部分用美容液。
コクのある感触で、お肌に潤いを届けます。
MKB 目もとパックシート(マツモトキヨシオリジナル商品)
寝ている間に使える目元専用パック。
目元の悩みが解消されて、400円でおつりがくる、驚きの商品です。
RoC レチノックス リンクルフィラー
Rocのシワ対策シリーズの中の、レチノールの効果を気軽に試したい人向けの美容液。
なめらかなツヤ肌を、メイクのノリで実感できます。
アベンヌ エリュアージュ リンクルジェル コンセントレイト
敏感肌を研究し尽くしたアベンヌが開発したジェル状美容液。
ヒアルロン酸とレチノールの保水効果とアベンヌ温泉水が、お肌に弾力とハリを与えます。