コンクリート打ち放しの部屋の落とし穴!契約前に知っておくべき5つの欠点|トピックスファロー

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2012年12月12日
コンクリート打ち放しの部屋の落とし穴!契約前に知っておくべき5つの欠点

東京などで良く見られる、コンクリート打ち放しの部屋はオシャレで憧れの的となっています。しかし、実際に住んでみると、いろいろと問題点もあるようです。これから住もうと思っている人は、どんな問題があるのか知っておくと良いでしょう。ここでは、特に懸念される5つの欠点を取り上げています。契約前に一度チェックしてみて下さい。

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オシャレ感は抜群!でも住むには・・・?

近年、『デザイナーズマンション』『デザイナーズルーム』と呼ばれるオシャレな部屋が人気を集めています。特に、都心部に多く憧れの的になっていることでしょう。
中でも、良く見られるのが内装を『コンクリートの壁で打ち放し』にしている部屋です。
クールな感じが漂いますが、内装や家具の配置次第では最高のオシャレ空間を生み出す事ができます。
まさに大都会にフィットした空間を体感できるでしょう。
しかし、“オシャレ感”だけで生活できる様ではないみたいです。実際に住んでみると、あれこれと問題や不都合も生じてしまうようです。

入居前に知っておきたい!コンクリート打ち放しの部屋に見られるデメリット

もし、内装がコンクリート打ち放しの部屋に住みたいと思っているのであれば、次の点に注意すると良いでしょう。

一年中我慢が強いられる

コンクリート打ち放しの部屋は、『夏は暑く冬は寒い』という傾向にあります。
その理由は、コンクリートの性質と熱伝導率が関係しているようです。
物質はどんなものでも熱を伝えるという性質を持っています。しかし、全ての物質が同じ様に熱を伝える訳ではありません。この、“物質によってどれ程の熱を伝えたかを示したもの”を『熱伝導率』といいます。
熱伝導率で示された値が大きくなると、熱が伝わりにくい素材となり断熱としては向いていないのです。
コンクリートは性質上この値が高く、断熱効果が期待できないため、『夏は暑く冬は寒い』部屋になってしまいます。
どうしても、コンクリート打ち放しの部屋に住みたい人は、外断熱をしている部屋を探しましょう。

高額な光熱費

前述の、『夏は暑く冬は寒い』に関連する事ですが、そのような環境では室温調整が重要になります。快適な室温を保つために、クーラーや暖房などの空調器具をフル稼働させなくてはなりません。一般家庭以上に使用する事になってしまいますので、当然燃料費や光熱費はかかってしまいます。
内装がコンクリートの部屋はエネルギーロスが大きいという事を、覚えておくと良いかも知れません。

カビと結露に悩まされる

コンクリートは防水性能が良くありません。そのため、『どこからともなく水がしみ込んでくる。』『寒暖の差による結露』『梅雨の時期などに見られるジメジメ感からくるカビ』というものが問題になります。
カビや結露は放置しておくと体にも悪影響を及ぼしますので、毎日掃除や除去する作業がつきまとうでしょう。

衣類・家電への被害

結露やカビが発生しやすい部屋では、衣類や家電への影響も考えなくてはなりません。『家電が突然ショートした。』『大事な服にカビがはえた。』という事は十分想定されます。内装がコンクリートの部屋に住むなら、換気や除湿に気を配らなくてはなりません。

修繕費がかかる

コンクリートの壁は頑丈なので、景観が損なわれないと思うかも知れませんがそんな事はありません。
コンクリートは意外と劣化が早く、ひび割れや欠落をする事があります。景観を保つために壁全面のコーティングや修理をするなら、費用はかなりかかってしまいます。

オシャレ感だけじゃない!コンクリート打ち放しの部屋に見られるメリット

コンクリート打ち放しの部屋はデメリットだけではありません。メリットもあります。

高い遮音性

コンクリートは性質上、音を外部に漏らしにくいです。そのため、隣室からの騒音に悩まされるという事は少ないでしょう。近隣との騒音トラブルは回避できるでしょう。

火事に強い

コンクリートは耐火性が高い為、火事に強いです。木造家屋と違い全焼するという事はまず考えられませんので、被害は圧倒的に少ないでしょう。

著者:渡辺芳樹

企画やWEBサイト製作までも手掛ける、ライターもどき
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学生時代からライターとして活動。小さな会社に就職したおかげで、ライター以外に、編集からWEBサイト製作など、幅広く経験。現在はフリーランスとなり、いくつかの会社と契約を結んで執筆活動してます。