無理なく続けられる小さな節約で節電する
節電の必要が社会的に叫ばれるようになった昨今、LED照明のように電力消費減少につながる商品や契約アンペア数変更といった裏ワザが大量に出回っています。
このような商品の購入・使用や裏ワザの実践は確かに電力の節約に有効ですが、物によっては家計に多大な負担を掛けてしまうものさえあります。
家庭で行う節電は、お金を掛けず、そして毎日の習慣に組み込めるようなものが適切なのです。
冷暖房を効果的に節約するには
夏の冷房、冬の暖房は快適な生活を送るために欠かすことの出来ないものであると同時に、電気を大量に食う節電の大敵と言えます。
夏は暑さ負けしやすいので出来るだけ冷房を効かせたいし、冬は寒さで動きたくなくなるので出来るだけ家中を暖めたいものです。しかしエアコンやストーブを長時間動かせばその分だけ電力消費は増えてしまいます。夏場・冬場は最小限の冷暖房で最大限の効果を発揮するようにすることが節約に繋がります。
夏場の暑さは日差しの強さに左右されるため、葦簀や簾などで日差しをカットすることが冷房の節約に欠かせません。また、汗を掻いたら汗を拭きとり着替えることも大事です。
冬場は暖房をどんなに回していても窓やドアの隙間から入ってくる風で部屋の温度が下がってしまいます。その為、隙間テープなどで出来るだけ隙間を埋めて、部屋の温度が下がらないようにすることが大事です。また断熱シートを窓ガラスに張るのも効果的です。
また、温度設定は少し肌寒い・暑いくらいにして服の重ね着で調整していくようにしましょう。
冷蔵庫も腹八分がベスト
食品を冷蔵・冷凍保存できる冷蔵庫は節約生活のためにはなくてはならない大事なものです。しかし、冷蔵庫は24時間休まずに動かしていないと中に入れた食品が悪くなってしまうので、相当に電気を食うことになってしまうのが難点です。新しい冷蔵庫ほど節電性と冷却効率がいいものですが、そうそう買い換えられるわけではありません。
冷蔵庫に食品を収納する際には、冷却効率を出来るだけ高められるようにある程度余裕を持たせることが重要です。また、ドアを開けている時間が長いとその分だけ電気を食うのでドアを開ける前に何を取り出すかを考えておくことも大事です。
効果的な照明の節電
照明の節電と言えば消費電力の少ないLED電球への交換が真っ先に思いつきますが、蛍光灯電球などに比べてコストが高くつくのが欠点です。「高齢者の住宅ではLED電球の寿命が来るのを見届けられない」などと風刺されるほど寿命が長いのもLED電球のメリットですが、コスト面から考えれば無理して買い替えする必要が無い場合もあるのです。
コストがかからない照明の節電法は、何と言っても電灯の傘を毎日綺麗に掃除することです。埃で汚れれば汚れるほど灯りが弱くなってしまうからです。
また、電球・蛍光灯を抜いて明るさを減らす「間引き照明」は照明器具によっては節電にならないことがあるので注意しましょう。