韓国カラコンの人気の理由
人気芸能人が愛用していることで、韓国国内では、アイメイクのアイテムとして、今や常識となりつつあるカラコン。その価格の安さから、日本でも、韓国製を使う人が増えているのです。
それに加えて、日本にはない、サイズの大きさも魅力。
瞳よりもやや大きめの、ナチュラルサイズが13.5mm~14.00mmに対して、最近では、超デカ目サイズとして、16mmという特大のカラコンも大人気なのです。
また、韓国製のカラコンは、長期間使えるのも魅力の一つ。
半年から1年と、使用期間が長いことから、1日あたりの値段が安くなるため、さらにプチプラ感が増すようです。
日本大使館からの異例の発表とは?
在大韓民国日本国大使館は、2012年10月30日付けで、異例ともいえるカラーコンタクトレンズに関する注意喚起を、ホームページで発表しました。
そこでは、韓国で流通している製品についての、以下のような注意点が掲載されていました。
カラコン検査の結果が明らかに
韓国の食品医薬品安全庁が、市中に出回っている全ての製品について検査を実施したところ、30社60製品中、8社の10製品で、違反事項が発生したため、製品の販売中止と回収・廃棄の指示が出されました。
(そのうち、1社の1製品は、後に販売中止命令が解除。)
非適合とされた製品の内訳は以下の通りです。
- 色素湧出:7製品
- 細胞毒性:1製品
- サイズ非適合:2製品
検査結果で、最も多かった「色素湧出」とは、カラコンに使われている色素が溶け出すことで、体液に混じることによって、体内に循環する危険性が上げられます。
また、「細胞毒性」とは、目の細胞の機能障害や増殖阻害の原因となるほか、最悪は、細胞死につながる恐ろしいものです。
色素湧出や細胞毒性の基準をクリアしている、視力矯正用のコンタクトレンズに比べ、おしゃれ用のカラコンには安全性の保証がないため、結果的に、このように危険な製品が流通していたのです。
注意喚起の内容について
食品医薬品安全庁は、たとえ美容目的で購入したカラコンであっても、以下のような注意事項を守るよう呼びかけています。
- カラーレンズは、一般のコンタクトレンズに比べて酸素透過率が低いため、長時間の使用を避ける。
- カラーレンズの洗浄・保管は、決められた通りに行う。
- 装着時に痛みや異物感を感じた場合は、使用を中止する。
- 使い捨てレンズの再利用や、他人との共用は決してしない。
- カラーレンズの購入時は、事前に専門家に相談する。
- 購入するカラーレンズが、許可を受けた製品なのか、必ず確認した上で購入する。
安全なカラコンを正しく使っていれば安心
度入り、度なしにかかわらず、カラコンは目に直接触れることから、使用上の注意をしっかり守らなければ、角膜の損傷・視力低下・失明など、取り返しのつかないことを引き起こしかねません。
眠る時は必ずはずす、レンズに触れる時は手を洗う、異常を感じた時は眼科医を受診する、などの基本的なことを守ることで、カラコンを使うリスクが下がるのです。
また、安いからといって、許可を受けていない製品の使用は避けましょう。カラコンは、安全な製品を使うからこそ、あなたの目の美しさがアピールできるのです。