洗顔はアンチエイジングに欠かせない美容法
しわやたるみ、ほうれい線などの老化のサインが目立ちやすい顔。
間違った洗顔法は乾燥を引きおこし、肌老化の原因につながります。
ダメージを受けた肌は水分が逃げやすくなり、肌の新陳代謝を妨げてくすみやシミやしわ、吹出物などを招くことに。
アンチエイジング効果のある化粧水や美容液を使っても、洗顔で肌を傷つけてしまっていては、せっかくの美容成分も十分に肌に浸透しません。
正しい洗顔法は角質や汚れをおとし、ターンオーバーをスムーズにしてくれる、エイジングケアの基本。
肌の構造でわかる正しい洗顔法が大切な理由
表皮には、1mmにも満たない角質層の「角質細胞と角質細胞」の間で水分をたもっている細胞間脂質と、角質層に水分を溜めこむ天然保湿因子のNMFがあります。
この2つは肌の水分の蒸発をふせぎ、外部の刺激から肌の内部を守る役割があります。
美しい肌のためには、角質層が常に新陳代謝を繰り返し、適度な水分と脂分を保つことが不可欠。
これらが傷つくことは肌の乾燥以外にも、さまざまな肌トラブルを引き起こします。
正しい洗顔法で肌内部のバリア機能をはたす健康な肌の表面を保つことは、みずみずしい若い肌を保つためにも重要なことなのです。
いつまでも若い肌をたもつ正しい洗顔法
乾燥を防ぐ洗顔法のポイント
30℃前後の「ぬるめ」のお湯をつかう
熱すぎるお湯で洗うと皮脂を取りすぎ、ツッパリ感や乾燥の原因に。
反対に「毛穴を引き締める効果がある」と、冷水で洗うのは毛穴の汚れが落ちず、肌への刺激も強いのでNG。冷水は洗顔の最後に2~3回で十分。
肌を擦らない
手で肌をつよく擦ると炎症を起こし、潤いに必要な皮脂も洗い流してしまいます。
傷ついた角層の細胞がダメージを回復させるために、正常なサイクルより早く増殖して弱い細胞になってしまうことが乾燥、かさつきの原因に。
ぬるま湯で肌をたっぷり濡らし洗顔料をしっかり泡立てて、キメの細かい泡で肌を撫でるように!
洗顔をする前に手の汚れを落としておくのも、洗顔料の泡立ちを良くする方法のひとつ。
洗顔は素手でおこなうのが鉄則。
タオルや洗顔ブラシは、肌に余計な刺激をあたえます。
スクラブ洗顔にも注意が必要。角質を取りのぞくために、週に何度もゴシゴシと行うのは表皮をどんどん傷つけて、肌のバリア機能の低下につながります。
スクラブは皮脂の多い鼻まわりを、1~2週間に1度くらいの使用にとどめましょう。
顔を洗う順番を守る
- 鼻まわり
- おでこ
- 口元
- 頬
- 目元
目元や頬など、乾燥しやすい箇所から洗いはじめると皮脂を取りすぎ、乾燥につながります。
皮脂が多い、鼻回りから洗いましょう。
必ず流水でしっかり洗い流す
肌に残った洗顔料は、乾燥や肌あれの原因に。
洗面器などに溜めたお湯には洗顔料が残ってしまうため、必ず流水を!
髪の生え際やあごの下は手にヌルつきがなくなってからも流水ですすぎましょう。
乾燥肌の人は朝に洗顔料をつかわない
もともと乾燥肌の場合は洗いすぎると、さらに乾燥が進行します。
夜に洗顔をおこない毛穴に詰まったほこり等の汚れを取り除いていれば、ぬるま湯で就寝中に分泌された皮脂を、化粧崩れを防ぐために洗い流すだけで十分。