紅茶の資格を活かせる職業
独立開業する
カフェや紅茶専門店などのティールームをオープンする。
就職する
紅茶専門店やティールームなど、資格を強みに紅茶関連業界や飲食業への就職。
講師になる
紅茶に関する知識をいかして、紅茶教室やセミナー等を開催する。
- 個人で開催する
- 日本紅茶協会などに会員登録し、協会主催のセミナー、カルチャースクールで講師をする。
その他
紅茶に関する執筆活動、テレビの趣味番組への出演、地域のイベント等でのデモンストレーション。
紅茶専門店やティーサロン開業には絶対に資格が必要?
紅茶に関する資格を取得しなくても、ティールームの開業やセミナー講師になることは可能です。
- 食品衛生責任者の資格があればカフェや喫茶店などの開業は可能
- 独学で得た知識を自宅や開業した喫茶店等で、セミナーを開いて教えることも可能
上記のパターンは、開業するために高額な学費や決められた時間を費やす必要がない、というメリットがありますが、経験や実績、資格取得者という肩書がないことは不利になることがあります。 セミナー等を開催するにしてもカスタマーの信頼を得ることが難しく、集客がおもうように出来ず、収益にむすびつきにくい、という落とし穴があります。
紅茶資格を取得するメリットとデメリット
メリット
- 紅茶の専門知識や仕入れや経営のノウハウが、一定の基準のもと身につく
- 資格取得者である肩書が強みになる
デメリット
- 仕事で活用するための知識と資格を得るためには、時間とお金がかかる
- 資格を取得しても職場など、活かす場所がない
メリットであげた強みは就職活動には役立ちますが、「働く場所がない」場合は、宝の持ち腐れに。 「講師」の場合、経験等をつまなければ、収益につながる活躍の場は少ないと思っていいでしょう。
お店のオープンや紅茶教室をひらく場合も、お客様に来てもらうことが前提です。 オーナーの経験や、実績を重視するカスタマーがいる事実は無視できません。
紅茶資格に合格!仕事に活かすためのコツ!
紅茶関係の仕事に就くことが資格取得の目的ならば、ティールームを経営し、紅茶教室などセミナーを開催している、先人オーナーのアドバイスも受けながら目的を叶える方法があります。
人脈づくりが大切です。
「実務経験」が必須となる紅茶資格もあるため、地元の紅茶専門店等で雇ってもらい、指導もうけながら収入も得て、経験をつむことも可能になるでしょう。 近隣に紅茶専門店がない場合はインターネットで調べ、信用できるオーナーとコンタクトを取ってみるのも方法です。
紅茶に関する資格の種類と取得方法
趣味として楽しみを深める、仕事に活かす、目的はこの2つに分かれます。 取得方法は通信教育、各団体や紅茶教室が主催する講習会を受講したのち、認定試験を受けます。
紅茶資格の種類
資格の名称は様々ですが、いずれもカフェ開業や紅茶セミナー講師等になるための、必要な知識が学べます。
紅茶オーナー
ティールーム等の開業に関する知識、オーナーとしての知識、実務で活用できる技能やマーケティングの知識を学ぶ。開業を志している人や、飲食店で働いている場合は現場でも知識を活用できる。 1万円前後から通信講座があり、在宅受験も可能。
ティーインストラクター
日本紅茶協会が商標登録しているティーインストラクターの名称。 一般の消費者においしい紅茶を飲んでもらうための、正しい淹れ方や知識を教える「紅茶セミナー」の講師を目指す資格。
ティーインストラクター・マスター資格取得には最低10年かかる
- ジュニア お茶に関する歴史や文化、ティーテイスティング、紅茶の淹れ方等、講師に必要な基礎科目を学ぶ。 年間33単位の習得が必要。
- シニア ジュニア資格取得後、5年以上の実務経験と、日本紅茶協会が定める受験資格を有する必要があり、海外研修も含まれる。
- マスター シニア資格取得後、紅茶業界で10年以上の実務経験と、協会が定めるその他の基準(人格・識見・実績等)を認められること。
資格取得後の道
「日本ティーインストラクター会」へ任意で加入し、より知識を深める研究会等への参加が可能。
- 個人への就職の斡旋はおこなっていない。
- 日本紅茶協会が企画する活動への協力要請がある場合もある。
紅茶コーディネーター
紅茶の淹れ方等の基礎知識、茶器の知識、ティーフード、セッティング、ティーテイスティング、プロとして活躍するためのノウハウを「基本」「実践」「応用」と三段階で学ぶ。
紅茶業界の第一人者として有名な、磯淵毅氏が監修・指導する通信教育で学ぶことができる。
ティーコーディネーター
リプトン・ブルックボンドハウスが認定する資格。
英国の紅茶に関する知識を学ぶ。 一日集中コースなど趣味を深める講座もあるが、仕事に活かすには「シニアコース」の受講が望ましい。
紅茶マイスター
紅茶の基礎知識、オーナーとしての知識、マーケティング、店舗のインテリア等が学べる。
紅茶アドバイザー
趣味を深める目的にあっている資格。 茶葉の基礎やカップ&ソーサーに関すること、紅茶の入れ方等の基礎知識を学ぶ。 通信教育で1万円前後の講座があり、在宅受験が可能。
紅茶資格を主催する主な団体等
- リプトン・ブルックボンドハウス
- 日本デザインプランナー協会(JDP)主催
- 日本紅茶協会