緊張しない自分になろう!|トピックスファロー

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2015年3月20日
緊張しない自分になろう!

緊張を抑えるおまじないと言えば、「掌に『の』の字を3回書いて飲みこむ」ですが、これで緊張が治まったことありますか?緊張は、自分の心が引き起こしているだけとも言われます。緊張はどのように克服すればいいのでしょうか。その方法を探ります。

ライター
  

人はどうして緊張するの?

「緊張」とは、頭の中で「失敗したらどうしよう」という不安から起きるものです。「大丈夫」と自分に暗示をかけるのも良いでしょうが、その不安がある限り、脳からストレス信号が出て筋肉が緊張します。

緊張

筋肉が緊張すると体がガチガチになり、いつものような滑らかな動きができないので、失敗してしまう可能性が高くなります。そうなることを脳が予想してさらにストレスが増してしまいます。

このように筋肉が緊張し、心身共に緊張が増していくのです。これでは、まるで負の「緊張スパイラル」のようなものですね。

そんな緊張から逃れるには、まずこの負の「緊張スパイラル」から解放されなければなりません。その方法として「掌に『の』の字を3回書いて飲みこむ」「自分以外の人は『かぼちゃ』だと思う」というような思い込み方法や、「大丈夫」と自己暗示をかける方法が一般的に知られています。

イメトレで緊張をほぐす

先述したように、緊張するということは、「失敗するかも・・・」「できないかも・・・」という不安状態から生じるものです。ですから、絶対の自信があったら緊張は振り払うことが簡単にできるでしょう。そのために練習やイメージトレーニングを重ねて自分に自信を持つことが重要です。

しかし、どんなに自分に自信をつけても、どうしても多少は雰囲気にのまれて緊張し、普段の実力が出せない、本番に弱い人もいるでしょう。

そういう人は、普段から眼を閉じてどこででもイメージトレーニングができるように習慣化しておきましょう。そして、本番前は雰囲気にのまれる前に眼を閉じ、必要なら耳栓もしてイメージトレーニングに突入します。そして、そのまま本番へと向かうのです。

イメージ

イメージトレーニングには自己暗示効果があり、無意識に自信がつきますので、本番でも緊張せずに普段通りの力を発揮しやすいでしょう。

緊張しやすい人は想像力が豊か

緊張しやすい人は緊張を緊張と考えずに、「自分は慎重だから、失敗した状態を無意識のうちに想像してしまい、自己防衛してしまうだけだ」と考えましょう。緊張しやすい人が「緊張するとトイレに行きたくなる」というのも、本番中にトイレに行きたくならないようにする、という用心のための行動に過ぎないのです。

また、「緊張しすぎて逃げ出したくなる」という人は、失敗することを恐れた想像上の現実逃避的な思考に過ぎないので、「これは現実ではない」と自分に言い聞かせましょう。

そもそも緊張しやすい人は、想像力豊かな分だけ人より少し用心深く、失敗する要因をたくさん思いつくものなのです。恐がる前に、その要因をできる限り取り除けるよう準備に準備を重ね、後は成功するイメージトレーニングができれば、恐いもの無しではありませんか。

そして、本番前には、自分が成功した状態を想像して、その時の喜びを想像してみるのです。その喜びに充分に浸った後は、そこに辿り着く経過も上手くいくように想像しましょう。これはとても良いイメージトレーニングになります。

大切なことは、「自分は上がり症だ」とか「緊張しやすくて本番に弱い」なんてマイナス思考を排除することです。

そして、「自分はやるべきことは全てやったのだから、いつも通りに!」と自分に言い聞かせるだけです。

プラス思考で緊張をほぐす

人の心はマイナス思考の方に引力が強いものです。だから、プラス思考の方向に自分を持っていくことができれば、普段以上の力が発揮できるのです。このような本番に強い人になるには、自分だけの力だけではなく、愛する人や大切な人・家族・仲間の応援が大きな力となります。

自分の「成功したい」という気持ちだけからくるプラス思考よりも、「○○さんのために成功したい!」という思いの方が、集中力も増し、普段出せない火事場の馬鹿力が出せたりするものです。

成功

これは、脳内のアドレナリンがたくさん分泌され、脳内が活性化し、その集中力が最大限に増大し、普段以上の力が出せるからです。スポーツ選手が、愛する人が見守っている試合で普段以上の力を出せたという話を聞いたことがあると思います。

これもアドレナリンの集中力のおかげです。だから、「この試合に勝ったらプロポーズするぞ!」なんて決意をした男性は強いのです。愛する女性にプロポーズする自分を想像することで生まれた凄まじいほどの集中力は、緊張なんてはるかかなたに吹き飛ばしてしまうほどのものでしょう。

体の仕組みを利用して緊張をほぐす方法

どんなに頑張ってプラス思考に持っていっても、どうしても緊張してしまう繊細な方には、最後の手段があります。それは、身体の生体機能を利用して脳をリラックスさせ、緊張を解きほぐす方法です。

先述したように「緊張」は、さまざまな不安から起こります。この不安は脳内ではストレス信号となって、筋肉を緊張させてしまいます。だから、緊張しないためには、この脳内で生じたストレス信号を消してしまえば良いのです。

その方法は、禅の世界では「無の境地」と呼ばれています。「無の境地」とは、頭の中のあらゆる雑念消してしまうことをいうのですが、自分の意思で「無の境地」になれるようになるには、長い修行が必要なので、そんな暇のない人のために生理学的に強制的に頭の中を真っ白にリセットしてしまう方法(疑似「無の境地」)をご紹介しましょう。

1.リラックスできる状態で座る。
2.鼻で軽く息を吸って、口から思いっきりすべての息を吐きます。
3.息を吐きつくしたら軽く鼻で息を吸います。
4.「ふぅ~」と口から思い切り息を吐きます。
これを数回繰り返します。

この方法で頭の中は真っ白になります。息を吐き続けることで、一瞬脳は軽い酸欠状態になり脳の機能が低下するので、思考がリセットされるのです。さらに、今まで脳内に居座っていた大きな不安も消えるので、同時にストレス信号も消えます。そして、筋肉の緊張も無くなりリラックス状態になれるのです。

リラックス

眼を瞑って行うと、この擬似「無の境地」状態を維持しやすくなります。この状態で「大丈夫」「私はできる」等の自己暗示をかけると一層効果的です。

上手に緊張をコントロールしよう

いかがでしたか? 緊張しない方法はいろいろあります。あなたに合った方法で試してみて下さい。実力で失敗するなら納得がいきますが、緊張で本来の力が発揮できなかった失敗は後悔が残ります。自分の心次第で勝敗が決まるなら、自分に勝つことから始めてみませんか? やり遂げた時の喜びは最高ですよ!

著者:宝生桐子

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法律関係・心理学・メンタル関係の多数の資格を利用して、今までさまざまなコラムを連載して参りました。
わかりやすい文章で、さまざまな生活お役立ち情報をご紹介させて頂きます。どうぞよろしくお願い申し上げます。