歯磨きの仕方に気を付ければ歯周病は予防できる|トピックスファロー

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2012年10月8日
歯磨きの仕方に気を付ければ歯周病は予防できる

歯磨きは虫歯や歯周病を予防するために欠かせない大事な習慣ですが、どんなに磨いていても虫歯や歯周病になってしまって困っているという人も少なくありません。磨き残しを無くし、歯垢を除去するための歯の磨き方とはどのようなものなのでしょうか?

取材ライター
  

毎日の歯磨きで歯周病を予防する、そのためにはどんな歯磨き法が有効?

歯周病は歯石、そしてその前身となる歯垢に含まれた歯周病菌が歯石・歯垢周辺の歯周組織に感染することで起こる病気です。つまり、歯石ひいては歯垢を除去すれば歯周病菌は歯周組織に感染するチャンスを失い、歯周病を防げるということになるのです。そのためにも毎日の歯磨きは大事です。

しかし、毎日ちゃんと歯磨きをしていても虫歯や歯周病になってしまう人は結構いるものです。中には「結局歯磨きしてもしなくても虫歯か歯周病になるのだから歯磨きはしなくて良い」と言い出す人さえいます。
実際には、ちゃんと歯磨きしているつもりでも磨き残しがあると、残っていた食べカスを元にして歯垢が発生してしまうのです。

歯磨きのポイントは擦る力よりブラシの使い方

「歯磨きは力を入れてゴシゴシ擦ればいい」という風に考えている人は結構いるものです。しかし、力を入れて磨けば磨くほど、歯磨き粉の研磨剤とブラシの作用で歯の表面が傷つき、虫歯を起こしやすくなってしまうものです。
歯磨きの洗浄力は、ブラシに入れる力よりもブラシが当たっている面積や歯磨き粉の洗浄成分で決まるものなので「力を入れれば綺麗になる」ということはありません。

むしろ、「ブラシで磨いた範囲をいかに広くできるか」ということが歯磨きでは重要です。その為にはブラシを正確に、かつ無駄なくコントロールすることが求められるのです。

歯周病予防のための歯磨き法は角度が肝心

歯磨きを効果的に行うためには、ブラシヘッドの角度を上手に使うことが重要です。つまり、ブラシの毛先をより多く歯の表面に当たるようにすることが、歯磨きの効果を高めます。

歯ブラシの基本は90度

歯ブラシの角度の基本は歯に対して90度、つまり歯にぴったりと垂直に当たるようにするのが基本です。90度を維持して、シャカシャカと小刻みに軽く歯ブラシを動かして擦るのが歯磨きの基本である「スクラッビング法」です。

擦るときに力を入れすぎると歯が傷つくだけでなく、毛先が大きく動きすぎるため磨ききれない部分が残ってしまうのです。スクラッビング法を意識して行うことで、ブラシの毛先が当たっている部分全体をくまなく磨けて磨き残しを無くすことに繋がるのです。

歯周ポケットには45度で

歯の根本と歯茎の間にある微細な隙間である歯周ポケットは、歯垢や歯石がたまりやすいだけでなく歯周組織の奥にまで歯周病菌を感染させる原因となっています。
歯磨きでもしっかり歯周ポケットに中まで洗浄することが求められるのですが、ブラシの毛の太さや磨き方で歯周ポケットの中までは手が届かないということも多々あるのです。

歯周ポケットの中も綺麗に磨くには、歯に対して45度の角度でブラシを当てる「バス法」が有効です。45度で歯の付け根をこすると歯周ポケットの洗浄と歯茎のマッサージが同時に行えます。

ただし、歯茎のマッサージは歯周病でなくても痛く感じるし血が出てしまうのでやりすぎないようにした方が良いでしょう。

歯磨き粉は何を使えばいい?

歯磨きはブラッシングだけでも十分に洗浄できるものですが、「歯を磨いた」という爽快感がないと口の中が気持ち悪いし、すぐに歯が汚れてしまいそうな錯覚を感じるので、やはり歯磨き粉を使っておいた方が無難でしょう。

歯周病予防のために使う歯磨き粉には特に指定はありませんが、歯を強くするフッ素が配合されているものを選びましょう。

著者:和田ちえみ

取材ライター
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三度の飯より書くこと聞くことが好き。インタビューやプロフィール作成、企業社内報など堅い文章も書けます。人の話を聞き、それをまとめるお仕事が多いです。