高齢化社会を生き抜く、福祉の国家資格
高齢化社会が深刻化していく中、福祉系の資格は、就職としてだけでなく、両親など身近な人の世話をするのにも役立ちます。
その中でも介護福祉士、別名「ケアワーカー」は、「社会福祉士」「精神保健福祉士」と並ぶ、“三福祉士”として知られる福祉系国家資格です。
日常生活を営むのに支障がある人に対し、食事や入浴など、様々な介護サービスを行う、福祉のエキスパートです。
試験概要
試験は年に1回、筆記試験と実技試験が行われます。
試験概要 |
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受験資格 |
・介護系業務、介護保険指定訪問介護事業所などで介護業務を540日以上経験した者 |
試験日程 |
【筆記試験】 1月 |
試験会場 |
【筆記試験】 【実技試験】 |
受験費用 |
10,650円 |
試験内容 |
【筆記試験】 【実技試験】 |
合格率 |
64.4% |
公式サイト |
筆記試験は以下の2つを満たすことで、合格者としてみなされます。
- 問題の総得点が60%以上で、難易度で補正した点数以上を取得した者。
- 1を満たした者のうち、試験科目10科目すべてで特典があったもの。
介護福祉士の仕事
資格取得後は社会福祉施設や老人ホーム、障害者施設などの福祉系施設や医療機関、介護付きマンションなどに就き、介護スタッフとして活躍します。
都市部などでは飽和状態な面もありますが、それでも求人票を見ると、介護福祉士をはじめとした介護の仕事の求人は、数多く出回っています。
新人時代、経験の浅い時期は厳しいかもしれませんが、経験を積むことで高い地位や仕事量、給料などを狙う事もできます。
資格取得は今がチャンス?
介護福祉士の資格取得を考えている方は、早いうちに受験を考えたほうが良いかもしれません。その理由は、以下の2つがあげられます。
介護資格の一本化
2004年に厚生労働省が、介護系資格を介護福祉士に一本化するために、ホームヘルパーの資格を廃止する方向を打ち出しました。
そのため、その発表された2004年以降、介護福祉士の受験者数・合格者数は、年々増加傾向にあるのです。
受験資格の厳格化
2015年(平成27年、第28回試験)より、実務経験3年に加えて、450時間の実務者研修講座が条件に加わってきます。また、それに伴って、実技試験免除講習・実務者研修の受講による実務試験免除制度もなくなります。
そのため、現在の受験資格はあと数年で終わってしまうので、受験するならその間に受験しておきたいですね。