乳がんの術後の下着選び
女性にとって、命とも言える乳房を失ってしまう危険性もある乳がん。30代に入ると急に増え始め、日本では乳がんと診断される人は、年間約4万人にものぼると言われています。
けれど、様々なガンの中でも効果的な治療方法が多く、早期発見・治療すればほぼ完治できるとされている病気です。
無事に乳がんを克服した人や今まさに闘病中の人など、色々な人がいると思います。
温存手術を受けた場合はもちろんのこと、全摘した場合でもバスト部分のケアには気を配らなければなりません。術後も快適に過ごすためのバストメイクの一環として、術後の状態別に下着の選び方を紹介しましょう。
1. 入院時と手術直後
入院時と手術直後に身に付ける下着は、ソフトブラジャーをお勧めします。ソフトブラはボタンやマジックテープ付きの前開きタイプが多く、脱ぎ着が楽にできるため、とても人気があります。アンダーバストの締め付け感もなく、柔らかな付け心地で優しくフィットします。
2. 通院中
通院中の場合、放射線治療などの際に患部にインクなどで印をつけます。モノによっては下着に色移りすることもあるため、黒や紺といったインクの色が目立たないものを選ぶと◎。ソフトブラに薄型のパッドを入れて使うと良いですよ。
3. 術後の痛みや治療後の炎症が落ち着いた時
術後の胸の痛みが和らいだり、放射線治療が一段落した時には、普通の下着に一歩近づいたデザイン性のあるものが良いでしょう。いかにも”乳がん用の下着”に見えるものをいつまでも付けていたのでは、気分も滅入ってしまいますからね。シルクやコットン素材のノンワイヤータイプを選びましょう。
4. 普通の日常生活に戻った時
普通の日常生活を送れるようになったら、下着も少しずつ普通のものに戻していきましょう。今までのブラジャーを引き続き使う人、乳がん用の下着を使う人など様々です。色んな機能やデザインがあるので、胸の状態や好みによって、しっくりくるものを選びたいですね。
バストラインにこだわるバッド選び
乳がんの手術を受けて、大切な乳房を失ってもなお、女性ならバストラインにはこだわりを持っていたいもの。できるだけ綺麗なバストラインを保てたら・・・そんな人にお勧めなのが、パッドを使うことです。
温存用・全摘用ともに感触や重さ、シルエット、付け心地を考えて選ぶようにしましょう。使いながら、自分に合ったパッドを見つけるようにしてくださいね。
温存用
温存用のパッドは、全体的に薄いのが特徴的です。温存手術をした側のふくらみに優しくフィットします。
全摘用
全摘用のパッドは、厚みと重みがあることが特徴的です。胸部分の保護や左右の重さ調整、シルエットの保持などに役立ちます。