水分が足りないと重病のリスクが増す!?
特に何をせずとも、私たちの体からは毎日大量の水分が消えていきます。
ただ自然に汗をかいたりトイレで用を足したりするだけで、体の外に出て行ってしまうのです。
排出される量は、ファミリーサイズのペットボトル約1本分、2L~2.5Lにもなると言われています。
毎日これだけの量が排出されるわけですから、意識的に補わなくてはいけません。
しかし補給量が十分でないと、体は自身の健康や生命維持のために、水分の排出量を減らすようになります。つまり防衛本能にスイッチが入るわけですが、それは決して良い状態とは言えません。
なぜならば、水とともに体外に排出されるべき老廃物が、排出されなくなってしまうためです。
体の中に有害なゴミが溜まったままになると、肌が汚くなるなど女子力が低下するどころではありません。
脳卒中や心筋梗塞といった重い病気にかかるリスクが増してしまい、一大事です。
水を飲むと基礎代謝が向上し、ヤセ体質になれる
水分補給をしっかり行うと、デトックスがスムーズになるだけでなく、ヤセ体質になることができます。
水を飲むと体が冷えますから、体温を上昇させるためにエネルギー消費が促進されるためです。
つまり水をたくさん飲むほど基礎代謝が向上し、体脂肪がどんどん燃焼されて、ダイエットの成功が可能になるのです。
1日に1.5L~2Lの水を飲むのが理想的
1日に飲むべき水の総量は、1.5L~2Lが理想的とされています。
といっても、ペットボトルを一気に飲み干すなど無茶をする必要はありません(胃液が薄まってお腹を壊してしまいます)。コップ一杯の水・約200mlを9回のペースで飲めばOKです。
飲むべきタイミングは以下の通りです。
- 起床時
- 朝食時
- 午前10時
- 昼食時
- 午後3時
- 夕食時
- 入浴前
- 入浴後
- 就寝前
このスケジュール通りに飲めば、合計で1800mlもの水を摂取できることになります。
無理と感じるのならば、体が慣れるまで摂取量を減らしてもかまいません。むしろもっと頑張れる、2Lまでイケる!というのならば、残りの200mlを午前中のスケジュールにプラスしてください。
午前中をお勧めする理由は、午前中とくに起床時は血液の粘度が高くなっているためです。
水を飲んで血液をサラサラにすると、先述した重病の引き金となる動脈硬化の予防につながります。
食後の水、入浴後のビール…こんな飲み方はNG
食事をしてから3時間は、胃や腸が消化吸収のために必死で働いています。
ですからこのタイミングに水を飲まないようにしましょう。消化液が薄くなってしまい、彼らの働きを邪魔することになるためです。下痢の原因にもなりますから気を付けてください。
また入浴後に、水の代わりにとビールを飲むのも良くありません。
水分補給になるどころか、かえって体の水分を失わせる結果になってしまうからです。
お風呂に入ると大量の汗が流れ出て、体の中はいわば脱水状態になります。
そんな状態の時にビールを飲めば、トイレの回数が増えるばかりか血圧が上昇し、血管に大きな負担をかけてしまいます。
しかしながら、「1日のシメにどうしても一杯やりたい」「これが毎日の楽しみ」という方もいるかと思います。
そんな場合は、お酒と一緒に水を飲むことをお勧めします。
胃腸の負担を軽減し、血中のアルコール濃度の上昇を緩やかにすることができるためです。
二日酔いの防止にもなりますから、健康を守るためにもぜひ実行してください。