身近にあるものでホワイトニングする裏ワザは安全なのか?|トピックスファロー

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2012年9月11日
身近にあるものでホワイトニングする裏ワザは安全なのか?

真っ白な歯を作るホワイトニングは芸能人ならずとも憧れるものですが、処置を受けるとなると結構なお金が掛かってしまうもの。毎日の歯磨きをしっかり行っていても真っ白にならない、そう諦めていたあなたも一度ホワイトニングの裏ワザを試してみませんか?

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歯医者に行かなくても白い歯を作るホワイトニングの裏ワザ

『健康的な歯』というと、どうしてもハリウッドスターや芸能人のような真っ白い、輝く歯が思い浮かべるものです。
本来の歯は、完全な白ではなく象牙のようなやや黄色がかっている白なのですが、審美的には自然なアイボリー気味の白よりも、純白としか言い表せないほどの白さの方が上とされているのです。

歯医者に掛かることなく歯を理想的な白さにするための裏ワザにはどのようなものがあり、どのようなデメリットがあるのでしょうか?

レモンと塩で歯を白くする裏ワザ

洗剤要らずのクリーニングで活躍するクエン酸。疲労回復に効果を発揮するものだから飲み込んでしまっても身体に悪影響はない、ということでクエン酸を豊富に含むレモンを使って歯を白くする裏ワザがあります。

やり方はいたって簡単。天然の粗塩にスライスしたレモンを絞って汁を垂らし、混ぜ合わせたものを歯磨き粉代わりに使うというものです。粗塩は現在のような練歯磨き粉のない時代から歯磨きに使われてきたもの。クエン酸による洗浄作用と粗塩の引き締め効果で歯を白くするというわけです。

この裏ワザのデメリットは、歯そのものを白くしているのではなく歯の表面のエナメル質がクエン酸で溶かされていることで白く見えているということです。
エナメル質がないとその下の象牙質が浸食され、虫歯になりやすくなってしまいます。

重曹で歯を白くする裏ワザ

重曹はクエン酸と同じく強力かつ無添加な代用洗剤として使えます。換気扇や魚焼き器の頑固な油汚れすら一撃で洗い流す、重曹の洗浄パワーを生かさない手はありません。

大さじ一杯程度の重曹に水を数的垂らしてペースト状にしたものを歯ブラシに付けて、歯磨き粉と同じ感覚で歯を磨いていきます。これだけで歯の汚れが取れ真っ白になるというわけです。

重曹は水に溶かすとアルカリ性を示すので虫歯予防にも最適といえますが、食用・薬用の物でないと健康を害する恐れがあります。また、重曹の研磨効果が高すぎてエナメル質を削り取ってしまう可能性があるので、分量に気を付けるだけでなく長期間の使用は避けるようにしましょう。

メラミンスポンジで歯を白くする裏ワザ

洗剤なしでも水をつけてこするだけで汚れが取れるメラミンスポンジ。食器洗いに欠かせない便利グッズであると同時に、家庭で出来るホワイトニングにも使えるというのです。

やり方は2㎝程度に切ったメラミンスポンジを水に漬けてから指に乗せ、指で歯をなぞるようにしてスポンジでこする、というもの。
食器の汚れのように歯の汚れが取れて真っ白、という寸法です。

この方法の問題点はメラミンスポンジの有害性よりも、研磨力の強さにあります。メラミンスポンジでこするとエナメル質がガリガリ削られてしまい、虫歯になりやすくなってしまいます。

イチゴで歯を白くする裏ワザ

昔の人は、野菜や果物に含まれている成分を上手に利用して薬代わりに使ってきたものです。
それと同じように、果物を利用して歯を白くする裏ワザです。

やり方はつぶしたイチゴと重曹大さじ半分を混ぜ合わせたペーストを歯ブラシに掬い取って歯に塗りつけ、5分ほどそのままにします。イチゴに含まれるリンゴ酸の作用で汚れが分解され歯が白くなるのです。時間が経ったら水で洗い流します。歯にイチゴの粒粒が挟まっている時はデンタルフロスで取り除きます。

この方法も、リンゴ酸がエナメル質を溶かしてしまうためやりすぎると虫歯になりやすくなってしまいます。毎日行うのではなく、多くて週一回程度の歯のメンテナンスとして行うべきでしょう。

歯を白くする裏ワザはエナメル質を傷つける

ここまで紹介してきた歯のホワイトニングのための裏ワザは、エナメル質を溶かし傷つける「脱灰」という現象を利用して歯を白く見せる方法がほとんどです。

歯医者で受けられるホワイトニングは、過酸化水素の色素分解作用を利用して歯の汚れを取りエナメル質の色合いを変化させることで白く見せる方法が主流となっています。
過酸化水素を使ったホワイトニングでもエナメル質が幾らか傷ついてしまうようですが、再石灰化でリカバーが効く程度の損傷なので問題ではないと考えられているようです。

ホワイトニング処置は、一度やれば一生続くというわけではなく定期的に行わなければ効果が長続きしないものなので、出来れば簡単かつ歯医者に通わなくても出来る方法があるのならそれに頼りたいものでしょう。しかし「生兵法は怪我の元」という言葉があるように、素人判断でやっていると健康や自然な美しさを台無しにしてしまう可能性さえあることを肝に銘じておかなければならないのです。

著者:佐久間和夫

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