私は誰?“自分”という感覚が消える解離性障害の主な症状と治療法|トピックスファロー

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2013年1月29日
私は誰?“自分”という感覚が消える解離性障害の主な症状と治療法

一人の中に複数の人格が存在するという、私たちもよく知っている多重人格障害も、解離性障害の中の一つに挙げられます。他にも解離性障害には、色々な種類があります。このページでは、その主な症状や治療方法などを紹介しているので、参考にしてください。

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自分が自分じゃなくなる?!解離性障害

自分の中に何人もの人格が現れる多重人格障害を知っている人も多いでしょう。小説や映画などの題材になったりもしますね。実は、これも解離性障害の一つに数えられます。

そもそも人の記憶や意識などは一つにまとまっているのですが、”解離”の状態になると、これらをまとめる能力が一時的に失われてしまいます。そうすると、過去のある出来事に関する記憶だけが抜け落ちていたり、感情が麻痺してしまう、または普通では出ることのない新たな知覚や行動が見られる場合もあります。
このように、日常生活に支障をきたす症状が出る状態になることを解離性障害と言います。

原因となるものは?

この解離性障害は、精神的なストレスや心的外傷が原因となって発症すると考えられています。
事故や災害、虐待など、人によって様々な要因があり、そういった辛く苦しい体験でのダメージを避けようとして、心が機能の一部を停止してしまうのです。

解離性障害の種類

解離性障害は、いくつかの種類に分けられます。その種類によって、症状が異なるので注意が必要です。
ここでは、主な症状を紹介しましょう。

解離性健忘

心因性健忘とも言います。簡単に言うと、“物忘れ”のこと。名前などの個人情報をはじめ、広範囲に渡ることを思い出せなくなってしまいます。こういった健忘の症状が一般的には、数分から数時間、場合によっては数日間続きます。多くの人は、記憶の空白があったことを認識していることが解離性健忘も特徴とも言えるでしょう。軽い症状であれば、治療しなくても記憶が戻る場合もあります。
・主な治療法:睡眠療法、薬物療法

解離性遁走(とんそう)

心因性遁走とも言います。家庭や学校、職場などから突然失踪していまいます。多くは極度のストレスから自分が誰なのかが分からなくなり、自分の過去も思い出せなくなり、周囲の人には全くの別人として振る舞うこともあります。解離性遁走の多くは、数時間から数日で自然に治まります。
・主な治療法:睡眠療法、薬物療法

解離性同一性障害

多重人格障害とも言います。自分の中に、いくつかの人格が存在するようになります。性別や年齢層なども様々。現れる人格によって表情や話し言葉、趣味・嗜好までもが本来の自分のものとは変わってしまいますが、これらの人格は全て一人の人格の一部に過ぎません。解離性同一性障害は、自然に治ることはないため、根気強い治療が必要です。
・主な治療法:催眠療法など(複数の人格を一人にまとめる)

離人症性障害

これも、解離性障害の中では比較的よく見られる症状の一つです。自分が自分である感覚がなくなり、肉体や精神が遊離して、自分を客観的に眺めている状態になります。離人症性障害は軽い症状のことが多く、周囲への影響もそれほどありませんが、本人が自分の精神状態について不安に感じ、思い悩むケースが少なくありません。また、軽い症状であれば、治療しなくても治ることが多いです。
・主な治療法:力動的心理療法、行動療法、催眠療法、薬物療法

効果的な治療を行うために

上記のように、一口に解離性障害と言っても、自然と回復していくものから長期に渡る治療が必要なものまで様々です。心のデリケートな部分に関わる、このような病気は特にそれぞれの症状(心理状態)に合った治療が重要になります。まずは安心して治療が受けられる環境を整えて、家族をはじめ、周囲の理解・サポートを得ることが何よりも大事ですね。もちろん、主治医との信頼関係を築くことも忘れずに。こういったことが、解離性障害を効果的に治療していくためには欠かせません。

ただ、早いうちに治療を始めたからといって症状が改善させるというわけでもないのが、解離性障害の特徴です。焦らずに、症状の経過を見守っていく心構えを大切にしましょう。

著者:渡瀬由紀子

WEBライターのかたわら、週末は雑貨屋めぐりしつつ、最新の文房具収集。好奇心を糧に幅広く執筆活動中。
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