留学にはIELTSが必要?よく分からないTOEFLとの違いをまとめてみた|トピックスファロー

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2014年11月17日
留学にはIELTSが必要?よく分からないTOEFLとの違いをまとめてみた

海外に留学を考えた時、必要とされるのがIELTSやTOEFLといった英語力の判定試験。しかしTOEFLには聞き覚えがあってもIELTSにはなじみがない人も多い事でしょう。そこでIELTSとTOEFLでは、いったい何が違うのかをまとめました。

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IELTSとは

正式には『International English Language Testing System』。直訳すると『国際英語評価試験システム』の事。 略称である『IELTS(アイエルツ)』と呼ばれるのが一般的です。 試験は、大学などに留学するのに必要な『アカデミック・モジュール』と、移住に必要な『ジェネラル・トレーニング・モジュール』の二つにわかれており、一定以上のスコアを証明できないと、留学や移住はできません。

IELTSとTOEFLの違い

この二つは、非英語圏の人間が英語圏の中で生活するのに言葉に困らない。もしくは高等教育の授業についていけるかを判断する為のテストです。 似ているように思うこの二つに、違いはあるのでしょうか?

TOEFLは留学にしか使えない

IELTSもTOEFLも留学に必要な試験です。しかしTOEFLは留学にしか使えません。 という事だったのですが、イギリスではTOEFLのスコアでも移住ビザが下りるようになりました。(http://www.ets.org/jp/toefl/ibt/about/who_accepts_scores/uk) しかし、依然として『IELTSは留学と移住』。『TOEFLは留学のみ』としている国は多いようです。

TOEFLはアメリカ中心。IELTSはイギリス中心

それぞれのスコアを英語の習熟率として評価してくれる大学は、アメリカはTOEFLが多く、イギリスではIELTSが有利という話もあります。 しかしこの二つのテストの世界的な評価が高まると共に、どちらのスコアも審査基準にするという大学が増えてきました。

評価の仕方が違う

TOEFL iTBは0~120点までの点数によってスコアを表示します。 一方、IELTSはバンドスコアと呼ばれる0(非受験者)~9(エキスパート・ユーザー)の10段階の習熟度として評価されます。

単純に比較できるものではありませんので、あくまで目安ですが、IELTS「7.0(優秀なユーザー)」を他のテストと比較すると、英検「1級」、TOEIC「880点」、TOEFL「100点」となるようです。

テストの受け方が違う

TOEFLは、全てコンピュータで回答し、Speakingもマイクに向かって録音する事で行ないます。 IELTSでは、筆記による記述。Speakingも面接官との1対1でとなっています。

IELTSはTOEFLより点が取りやすい噂の真相

ネット上では、『TOEFLよりもIELTSは点数が取りやすい』という噂がまことしやかに囁かれていますが、この噂に根拠はあるのでしょうか?

複合問題が無い

TOEFLには、「文章を読んだ後レクチャーを受け、それを元にした問題をレポート形式で答える」といった、一つの出題に、複数のスキルが求められる複合問題があります。 しかしIELTSには、その複合問題がなく、Writingならばそれだけに集中できます。

試験管と直接会話ができる

IELTSとTOEFLの違いにもありますが、Speakingテストでは面接官が目の前にいます。 つまり聞き逃した質問を聞き返す事も出来ますし、相手の反応を見ながら答える事が可能です。

試験時間が短い

TOEFLの試験時間は4~4.5時間。対してIELTSは2時間45分。 試験時間が短い分、途中で集中力が切れにくく、自分のパフォーマンスを発揮しやすいと言えるでしょう。

TOEFLだけが留学の手段ではない

TOEICと共に普及してきたTOEFLですが、IELTSもまた世界で認められている英語試験であることを忘れてはいけません。

もちろんIELTSにも実施回数が少ない事や、参考資料がTOEFLよりも充実していないといった問題はあります。 しかし留学試験を知名度が高いという理由だけで、TOEFLだけに絞る必要はないでしょう。 自分の取り組みやすいテストを受け高得点を狙うのも、立派な戦略のひとつです。

著者:渡辺芳樹

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学生時代からライターとして活動。小さな会社に就職したおかげで、ライター以外に、編集からWEBサイト製作など、幅広く経験。現在はフリーランスとなり、いくつかの会社と契約を結んで執筆活動してます。