実力勝負の世界へ!フリーランスで独立開業|トピックスファロー

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2012年9月11日
実力勝負の世界へ!フリーランスで独立開業

自分の才覚と技術だけを頼りにして、仕事先と契約して単発の仕事をこなすフリーランス。仕事が次々に舞い込んでくる売れっ子も居れば、糊口をしのぐのが精いっぱいという人もいるものの上手くいけば収入アップに繋がります。フリーランスとはどのような営業形態なのでしょうか?

WEBライター
  

後ろ盾無しの実力勝負、フリーランスで独立開業

就職難や不景気による人員整理が常態化した現在、正規雇用されているというだけで安定した収入を得ることさえも難しくなっています。
収入を増やすためには転職によるキャリアアップや独立開業を狙っていくのが一番ですが、所属していた会社に不義理を働きたくないという人も少なくないでしょう。

所属していた会社の顔を立てつつ自分の収入を増やしたい、そんな人にこそフリーランスでの開業がおすすめです。

フリーランスとは何か?

フリーランスとは英語で「傭兵」という意味で、特定の会社との雇用契約を結ばずに単発の仕事の度に契約を結んで働くというスタイルの個人事業主または個人企業法人のことです。

フリーランス(freelance)は直訳すると「自由な槍」で、中世ヨーロッパで傭兵団としてではなく戦の度に自分の槍を担いで自由傭兵として雇われに行く兵士のことを指しています。

フリーランスの利点とは?

フリーランスで独立し開業することのメリットは何と言っても「会社員時代よりも収入が増える」ということです。社会保障による天引きなどが減るため、手取りでもらえるお金は正社員として同じ仕事をしていた時よりも確実に増えますし、空いた時間を利用しての副業に制限がないのでその気になれば正業と副業が逆転するほどに収入を増やせます。

第二のメリットは「自由になる時間が圧倒的に増える」ということです。会社勤めの人は就労時間+通勤時間が一日の大半を占めており、自分の自由に出来る時間は一日当たり2~3時間もあれば多い方です。下手すれば土日の休みを返上させられることもあるし、労働者の権利である有給休暇を取らせてさえくれない会社だって珍しくありません。フリーランスの場合、自分で仕事の管理をしてスケジュールを組むことになるので、いくらでも空いた時間を作ることが出来るのです。

第三のメリットは「仕事のえり好みをしてもいい」ということです。会社勤めの時は自分に出来る仕事も出来ない仕事も同じように割り振られるので、出来ない仕事を割り振られた時のストレスの溜まり具合は大変なことになります。フリーランスなら自分に出来ない仕事は断ることが出来るので、好きな仕事・自分に出来る仕事だけを選ぶことが出来ます。

フリーランスの短所とは?

「フリーランスとして独立開業すれば自由になる時間も収入も増える」と安易に考えて独立し、思惑が外れてしまったという人は意外に少なくありません。

フリーランスになることで発生するデメリットの一つは「人脈や信用がないと仕事が舞い込んでこない」ということです。会社員の頃は所属していた会社が持っている人脈や信用に対して舞い込んできた仕事をこなせばよかったのですが、フリーランスになると自分だけの人脈や信用で仕事を取らなければならなくなるのです。

第二のフリーランスのデメリットは、「必ず収入が増えるというわけではないこと」です。フリーランスへの報酬は人件費同様に削減傾向にあり、仕事の内容に対して十分な報酬が支払われないこともしばしばです。
それに、仕事が必ず毎月毎日あるわけではないので、大口の仕事があってもトータルで見れば独立前よりも収入が低下していたということもめずらしくありません。

第三のデメリットは「フリーランスとして開業した時点で経営者も兼任する」ということです。会社勤めの時は総務課や経理課が代行してくれていた社会保障や源泉徴収も、フリーランスは全部自分で処理しなければならないことになるのです。特に健康保険への加入はフリーランスになった時点で早急に済ませておかなければなりません。医療費は意外とバカにならないもので、健康保険での控除は欠かせない物になります。

フリーランスはどんな職業が向いているのか?

フリーランスという営業形態は、どんな業種にでも適応するというわけではありません。
例えば、フリーランスで製造業をするということになると、それはつまるところ家内制手工業で、現在の主流である工場制機械工業から逆行しているだけです。
つまり、フリーランスで活動して採算が取れる業種は限られているということが言えます。

フリーランスで活動している人が多い業界はどこか、というと文句なくテレビなどのマスコミ、芸能界が真っ先に上がるでしょう。タレントや俳優には個人事務所を立ち上げて大手事務所と業務提携をしている人が多いし、テレビ番組の企画・構成を行う放送作家もフリーランスの人がほとんどです。ニュース番組で緊迫した海外の情勢を伝えるジャーナリストもフリーランスの代表格です。

それ以外では、ITエンジニア・Webデザイナー・コピーライター・デザイナー・作家・イラストレーター・アニメーターなど、いちいち挙げていけばキリがないほどですが、クリエイティブな分野にこそフリーランスという営業形態が向いていることが分かると思います。

実力と人脈が醸成できたら独立に打って出るべきか

フリーランスという営業形態で独立開業するためには、まず誰もが認めるような実力と活動先の業界での人脈が欠かせません。人脈がなければ仕事は舞い込んできませんし、実力がなければ今の仕事をこなしても次の仕事に繋がる信用を得ることはできません。

実力と人脈は会社勤めをしてその業界に身を置いていないと醸成出来ないものですが、「実力と人脈が醸成出来たら必ずフリーランスにならなくてはならない」という決まり事も存在していません。
もしもあなたにフリーランスになれるチャンスが来た時は、独立するか保留するかを良く熟考するようにしてほしいと思います。
フリーランスになった後で廃業して再び会社勤めを始めるという人も少なくないのです。

著者:海老田雄三

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芸能、アニメ、ゲーム、音楽あたりが得意分野のはずが、気が付けばなんでも書くライターになっていました。アニメ、ゲームなどのサブカル誌によく寄稿しています。