実は損してるかも!?格安航空券での旅行はリスクが大きい|トピックスファロー

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2012年12月21日
実は損してるかも!?格安航空券での旅行はリスクが大きい

最近は海外への航空券の価格も大きく値を下げており、折からの円高と相まって海外渡航者がうなぎ上りに増加しています。しかし、安いからといって安易に格安航空券で海外旅行を計画するのは安全とは言い難いものなのです。格安航空券に潜む危険について解説していきます。

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航空券は安けりゃいいってものじゃない

最近は長引く円高や航空券を格安で購入する方法がネットなどで広まったこともあって、海外旅行へ行く人が増えてきています。
海外渡航が自由化された1960年代は、1ドル=360円の固定レートで航空券も羽田-ハワイ間で往復36万円という、今からは到底想像もできないほどの高価なものだったことを考えれば現代の海外旅行は非常にハードルが低いものになったといえます。

しかし、昔から「安かろう、悪かろう」という言葉があるように格安で買い物をするということは品質や使用についてのリスクを背負いこむことに繋がってしまうものです。
格安航空券を使った海外旅行にはどのようなリスクがあるものなのでしょうか?

航空会社によっては事故のリスクが上がる

統計的には「飛行機事故に遭遇する確率は、毎日飛行機に乗っていても438年に1回」となるといわれていますが、この確率は天候不順やパイロットの腕前・健康状態、機体の整備状況によって変化します。
特に機体の整備状況は航空会社ごとによって異なるもので、整備チェックが不十分だったり多少の不調を気にしない国民性であったりすると事故に遭う確率は跳ね上がります。

格安航空券を提供する航空会社の全てとは言いませんが、中には航空会社が評判の悪さによる客不足を打開するに価格値下げに踏み切って航空券を提供しているというケースもあるのです。
海外旅行の際には航空券の安さばかりでなく、どこの航空会社の飛行機を使うのかについても下調べしておくことが大事です。

機内でのサービスが足りないことからくる不調

多くの人が搭乗する飛行機を飛ばすということは、かなりのコストがかかるものです。格安航空券を提供している航空会社は、そのコストを可能な限り削減することで航空券の値下げを実現しているのです。
飛行機を飛ばすコストの中でもっとも高価なのは燃料費ですが、さすがに安全を考えると燃料を減らすわけにはいかないので、ドリンクや機内食などのサービスを削ることになるのです。

格安航空券で搭乗できる飛行機では、通常なら無料サービスされるドリンクや機内食、毛布などは無しまたは有料での提供となります。
海外旅行のような長時間のフライトをする際に注意しなければならない「エコノミークラス症候群」こと静脈血栓塞栓症は、こまめな水分の補給で予防できますが格安航空券での旅行の場合、水が搭乗時に渡されたペットボトル一本以外は有料になる場合も多いため、「せっかくの海外旅行が病院に居ただけで終わった」という結果になってしまうことも十分あるのです。

パックツアーでない場合は自分でなんでもやらなければならない

海外旅行をする人には「パックツアー利用=素人」というイメージが蔓延している節があります。格安航空券を使った海外へのパックツアーもないわけではないのですが、格安航空券を使って海外旅行する人の中には「旅行会社に頼らず自分でなんでもできる旅行上手」というイメージを振りまいている人も少なくありません。

しかし、「格安旅行券でパックツアーではない海外旅行をする」ということはホテルの手配から移動手段など、全て自分でやらなければならないということでもあります。
「気楽な一人旅だ」と言っても、一人で旅行するということは全てが自己責任ということになります。そしてこういう時に限ってダブルブッキングでホテルの予約が通っていなかったり、買い物の際にトラブルに巻き込まれたりしてしまうことが多いものなのです。
このように、格安航空券はお得に見えますがその分だけリスクを負うことを覚悟しなければならないのです。

著者:塩屋 謙

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職業は編集・校正、そしてWEBライターでもあります。興味の範囲を広げつつ、様々な記事を書いています。