インプラント人工歯根のタイプ・素材をまとめてみた|トピックスファロー

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2012年4月27日
インプラント人工歯根のタイプ・素材をまとめてみた

インプラント体(人工歯根)の種類はさまざまです。形状も違えば素材も違います。人工歯根は、素材によって骨との結合の仕方や強度に違いがありますし、感染への抵抗力も違ってきます。見えない部分ではありますが、とても重要な部分です。自分の体に入るものですから、きちんと素材・形状についても確認しておきましょう。

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インプラントのタイプ まとめ

インプラント体(人工歯根)のタイプは数種類あります。しかし、現在主に使われているのは、スクリュータイプとシリンダータイプの2種類です。

スクリュータイプ

ネジのような形をしているインプラントです。先が細くなっているタイプ(ルートタイプ)と上から下まで太さが変わらないタイプ(ストレートタイプ)があります。
骨に刺激が伝わりやすいことから、現在多く使用されているタイプです。

シリンダータイプ

ネジのない円筒型をしているので、打ち込んで挿入します。簡単に挿入できるのですが、スクリュータイプに比べて表面積が小さく、初期固定が安定しにくいという特徴があります。そのため、2回法に多く用いられています。
スクリュータイプと同様、現在主流となっているタイプです。

バスケットタイプ

ネジのような形状をしているので、スクリュータイプに似ているのですが、穴が数箇所開いていて空洞となっているのが特徴です。空洞部分に骨が入り込み、骨と結合しやすくするのですが、この空洞部分が強度を弱めてしまうというデメリットがあります。
空洞部分が破損するケースもあることから、バスケットタイプは近年使われなくなっています。

ブレードタイプ

本当の歯根の形状とは異なり、T字型をしています。現在はほとんど使われなくなっていますが、以前は多く使用されていました。
板状になっているので、骨の細い部分にも挿入できるのですが、力のかかり方が偏りやすく破損しやすいというデメリットや、骨吸収が起こりやすいというデメリットがあります。

インプラントの素材 まとめ

インプラントの素材も数種類あるのですが、現在主に使われているのはチタンとハイドロキシアパタイトの2種類と言っても良いでしょう。素材によって強度や骨との相性に違いがありますから、その素材の特徴をしっかり確認して選ぶと良いでしょう。

チタン

丈夫で軽く、鉄に比べてさびにくいという特徴があります。また、人の体との馴染みが良く、金属アレルギーを起こすことはほとんどありません。インプラント体の素材に最も多く用いられています。
また、歯科治療だけでなく、医科治療で広く使われており、骨折の治療に用いられるボルトの素材としても使用されています。

ハイドロキシアパタイト

ハイドロキシアパタイトは、チタンによりも骨に結合しやすく、結合の強度も高いという特徴がありますが、歯周病などの感染に弱いという特徴があります。

チタンニッケル合金

チタンに比べると生体適合性に劣りますが、形状記憶の特性があります。

人工サファイア

現在ではほとんど使われていませんが、十数年前までは使われていた素材です。
骨との結合が悪いため、インプラントが安定しにくいというデメリットがあります。

著者:佐久間和夫

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