逆さまつ毛の症状とかかりやすい病気
逆さまつ毛はまつ毛が眼球に向かって生えている目の病気ですが、ほとんどの場合生まれつきにある症状です。
幼児の場合、下まぶたのふくらみによってまつ毛が内側に入ることがありますが、5歳頃までには治ることがほとんどです。
大人になってからは、クラミジアなどによって起こる結膜炎の後遺症として発生する場合や、加齢によって上まぶたが痩せて発生する場合もあります。
子供が目をこする回数が多いときや、赤ちゃんに目やにが多いときは注意する必要があります。
まつ毛は目にごみなどが入らないようにする役目をしていますが、逆さまつ毛の場合、その役目を果たすことができません。
逆さまつ毛の症状としては、目がゴロゴロするなどの異物感や、涙・目やにが増える、まぶしく感じるなどですが、悪化すると結膜炎や角膜炎を起こしてしまう可能性があります。
逆さまつ毛は眼球に向かって生えているため、角膜を傷つけてしまいます。
角膜を何度も傷つけると、視力が低下してしまいます。
自分で逆さまつ毛を切ったり抜いたりすると、目を傷つけたりすることがあるのでとても危険です。
また、病院で抜いてもらっても同じように生えてきますので、専門の治療が必要になります。
逆さまつ毛の治療方法と病院について
逆さまつ毛は視力低下など、そのほかの目の病気も引き起こしてしまいますので、治療する必要があります。
乳幼児の場合は、成長するとまつ毛が外側に向けて生えてくる場合が多いので、点眼薬を使って治療をしていきます。
眼球を傷つけてしまっている場合は、手術を行って治療します。
大人になってからの逆さまつ毛の場合、抜いても1~2週間程度でまた同じ方向に生えてきます。
眼科で毛根を電気で焼いて、その部分のまつ毛が生えてこないようにする治療もありますが、女性にとってまつ毛は大事なパーツですので、少量とはいえ生えてこない場所を作ることには躊躇してしまいます。
一重まぶたの方が二重まぶたにする、奥二重の方が二重の幅を広げると、逆さまつ毛が改善することがあります。
美容整形外科で簡単な手術を行うことで治療ができます。
逆さまつ毛の場合、埋没法というメスを使わない治療を行いますが、逆さまつ毛の症状がひどい場合には、まぶたを切開して治療を行う場合があります。
また、まぶたの皮膚のたるみや厚みに押されて逆さまつ毛が起こる場合があり、その場合も切開して余分な脂肪を取り除く手術を行う治療を行います。
視力の低下などを防ぐためにも、早期の改善が必要です。
美容整形外科での具体的な治療方法
二重まぶた埋没法とは、メスを使わずに2~3ヶ所程を糸で留めて二重のラインを作る施術で、部分麻酔を使って手術を行います。
施術にかかる時間は、片目で5分程度で終わります。
糸はまぶたの中で留められますので、眼球を傷つけることはありませんし、外からも目立ちません。
もし気に入らなかったとしても、簡単に留めた位置を修正することも可能です。
また、術後の腫れは少なく、翌日からシャワーや洗顔、まぶた以外にメークをすることもできます。
腫れは1~2週間続くこともありますが、傷は目立つことはありません。
二重まぶた切開法は、まぶたが厚く皮膚がたるんでいる場合に、脂肪や皮膚を取り除いて二重を作り直す方法です。
埋没法に比べると、比較的目を大きくぱっちりさせることができます。
保険の適用ですが、逆さまつ毛と診断されている場合は保険が適用されます。
費用は病院によって異なりますが、逆さまつ毛治療は片目6,000円程度で行えます。
二重まぶた埋没法は一般的に10万円前後で行われていますが、自費診療なので病院によって変わってきます。
色々な病院に問い合わせて、治療法や費用などを確認するとよいでしょう。
また、手術費用以外は、初診料、薬代、診察料などがかかります。