若者の薄毛・若年性脱毛症はなぜ起こるのか|トピックスファロー

  • フォークラスのライター募集
2012年10月1日
若者の薄毛・若年性脱毛症はなぜ起こるのか

抜け毛・薄毛は40代を越えた中年以降の世代から悩むものと考えてはいませんか?最近は20代・30代、それどころか10代から薄毛に悩む男性が増えているのです。若者に増えている若年性脱毛症はどのような原因で起こり、どのようにして治すものなのでしょうか?

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
  

若さを奪い去る若年性脱毛症にどう立ち向かう?

「若い」ということは、それだけで何物にも代えがたいほどの魅力と価値がある財産です。
若気の至りとか若さゆえの過ちで多少のミスは赦されるし、髪をバリバリに立てようがキンキンに染めようが若さの発露と見做されるしで、青春時代は後先考えずにやりたい放題やってしまう人も少なくないものです。

しかし、そんな花の青春時代を台無しにしてしまうのが「若ハゲ」と呼ばれる若年性脱毛症です。前髪が後退していわゆるМ字ハゲが浮き彫りになって、「ベジータ」というあだ名を付けられでもしたらせっかくの青春時代が台無しです。ベジータが悪いわけではないけれど。

若年性脱毛症とは?

若年性脱毛症は、その名の通り若い世代に発生する脱毛症のことです。脱毛症には老化現象によって発生する老人性脱毛症、男性ホルモンの影響で発生する男性型脱毛症などがあります。
これらの脱毛症は、基本的に40代くらいから発生していくものですが、若年性脱毛症の場合は20~30代、早ければ10代後半ごろから発生していきます。

若年性脱毛症は何が怖い?

若年性脱毛症は早くて10代後半という多感な時期に発生するため、精神的なダメージが大きくなるという特徴を備えています。
考えてみてください。女性と仲良くしたい、女性と交際したいと日夜悶々と悩む健康な男子が鏡をのぞきこむたびに、後退している自分の髪の毛を確認した時の落胆と絶望感を。

別につっぱってもいないのに日に日に進行するナチュラルなソリコミ、ウルフカットというよりもむしろハゲワシカット、ワルい奴は大体友達だけど長い友達がいない、あだ名がベジータからラーメンマンに変わりそう、というようにネガティブな妄想が次から次に噴き出てきて人前に出たくなくなってしまうほどです。

そしてハゲという外面的特徴は、周囲の人にとっては笑いの種か憐みの対象のどちらかでしかありません。
髪の毛の有無だけで自分への付き合い方ががらりと変わってしまうのを体感したら、人間不信に陥ってしまってもおかしくないのです。

若年性脱毛症の原因とは何か?

このように発症してしまうと人生がひっくり返ってしまいそうな若年性脱毛症は、様々な原因が絡み合って発生しています。

遺伝的な要因

親や先祖からの薄毛に繋がるであろう遺伝的要因が、若年性脱毛症に関係していることが考えられます。例えば、男性ホルモンの分泌量が多いとか、髪の毛が細く弱い血筋というような髪の毛の生育に影響をおよぼす遺伝がある場合、若いころから脱毛症を発症する可能性が高いといえます。

ホルモンバランスの乱れ

成長期にある若者は、ホルモンバランスの乱れを抱えていることが良くあるものです。
そしてホルモンバランスが乱れると、AGA(男性型脱毛症)と同じように髪の毛の発毛サイクルに関係なく抜け毛が発生してしまうのです。

生活習慣の乱れ

髪の毛を育てるには夜に寝床に就いて、十分に睡眠をとることが大事です。しかし、若者はあまり早寝早起きはしたがらないもので、深夜にコンビニの前に仲間とたむろして「マジやっべーよ」などとだべるか、深夜ラジオを聴きながら投稿ハガキなどを書いて「俺昨日二時間しか寝てないからなー、マジつれーわー」と学校で自慢しているものです。
このような夜更かしや生活リズムのばらつきは髪の毛の生育に悪影響を及ぼす原因となってしまいます。

食生活の乱れ

若者は健康な身体を作るためにも、栄養バランスがとれた食生活をするべきといえますが野菜類を多く取れる食事よりも、脂肪分・塩分が多いファーストフードやインスタント食品などを好みがちです。
このような食生活は、高脂血症や高血圧を引き起こす元となるだけでなく髪の毛にも影響を及ぼします。高血圧は動脈硬化を引き起こし、高脂血症は髪の毛に送りこまれる栄養を少なくしてしまい、抜け毛を増やす原因になってしまうのです。

どうすれば若年性脱毛症は治る?

若年性脱毛症は、髪の毛の寿命が充分に残っているうちに発生する脱毛症なので正しい対処をすれば、一度はツルツルになった部位にも髪の毛が甦る可能性は十分にあります。
そのため、積極的な治療を行わなくても自然に髪の毛が元通りになるケースも少なくありません。

若年性脱毛症の治療は、血液や唾液からホルモンバランスを調べて対症療法を行うことになります。
ホルモンバランス以外に原因があると考えられる場合は、生活習慣・食生活の改善などを行っていくことになります。

著者:坂下モド

都内在住のフリーライター。犬猫と仲良く暮らしてます。
アイコン
ペットを飼っている関係上、ペット関連の記事を多く執筆。現在ではジャンルを問わず、政治・経済なども